見出し画像

【英文法の小径】may/might/could〈助動詞〉その一

He may/might/could be having lunch.

例えばジョンを探している相手に向かっての一言。話し手は彼が今、どこで何をしているのか、知らない。もし知っていたら、may/might/could を使わないで "He is having lunch." と言うだろう。

この話し手はジョンの居場所について推測している(確信はない)、つまり、この文が表しているのは現在の可能性だ。それなのに、might や could という過去形でもいいのだろうか?

現在の可能性について述べるときには、may だけでなく might や could も使います。ただ、過去形になると現在からの距離感/遠さが生まれるため、可能性を遠慮がちに/控えめに述べることになります。そのため、might や could は may よりも可能性が低いと説明されることもあります。例えば、may の表す可能性が50%だとすると、might は30%といったぐあいに。

けれど、そのちがいをネイティブ・スピーカーはどこまで意識しているのだろう。また、可能性の程度のちがいについてはネイティブ・スピーカーの間でも意見が分かれるようです。

また、話し手がストレスによって確信の度合いを表すこともあります。助動詞にストレスを置く、つまり may/maight/could を強く読むと、後の動詞にストレスを置く場合よりも不確かさが増す(=可能性が低下する)ことになるのがふつうです。

ところで、上の例文で can は使えないのだろうか?これはもっともな疑問ですが、使えないのです。助動詞の用法というのはやはり、ちょっと面倒かもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?