やりたくないから逃げる人

誰しもやりたくないことは、できれば避けたいものです。これは非常に合理的な考え方ですよね。

何か新しい挑戦を始めたものの、始めたばかりで「これは自分にとってやりたくないことだ」と気付いたら、早めに手を引くことも一つの選択です。やりたくないことを無理に続けるとストレスがたまるので、潔く撤退するのは賢明だと思います。

現代は選択肢が圧倒的に多い時代です。テレビがなくてもYouTubeを見ることができ、会社勤めをしなくても起業して生計を立てることができます。電気や電話のプロバイダーも自由に選べ、まさに多様な選択が可能です。

しかし、仕事に関しては、「やりたくないから逃げてほしくない」と僕は思います。かつては転職が困難で、自分の意に反していても他の選択肢がなかったため、多くの人が我慢して続けていました。

しかし、途中で諦めずに継続することで、その道のプロとして成功することもあります。選択肢が多いからと言ってすぐにリセットボタンを押すと、結果的に中途半端な存在になってしまうリスクがあります。

現代の会社は、選択肢の少なかった時代と多かった時代の人々で成り立っています。選択肢の少ない時代を経験した人が昔の話をすると、「時代遅れだ」と言われがちですが、時代を問わず大切な普遍的な価値も存在するはずです。一流のスキルを身につけるためには一定の時間が必要で、そのことから目を背けることはできないのですから。

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