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なんとなく人を避けてしまうということ

なんとなく、人を避けてしまうという人がいる。
当の本人にはそのつもりはなくても、
周りから見ると、避けるような態度を取っていたり。

実は、幼い頃からの中で身につけた性質なのかもしれない。

愛着

愛着理論のというものがある。
細かいことはWikiPedia「愛着理論」を参照してもらうとして。

幼い頃の最も親密な大人との親密さ、
そして社会との関わりについての考え。

そして、愛着障害というものもある。
細かいことは、WikiPedia「愛着障害」を参照してもらうとして。

幼い頃、最も親密な大人と作る関係を構築できないことから、
大人になってからも、周りの人との関係作りを苦手としている人。

愛着障害の愛着スタイルは、
大きく「安定型」と「不安定型」があり、
「不安定型」には、「不安型」と「回避型」があると言われている。

人から愛されていないことを怖れ、空回りするくらい相手に関わっていったり、逆に相手との関わりを減らしたり。

回避型は周りの人との関わりを避けてしまう傾向がある。

親密な大人と離される体験

相手を無意識的に避けてしまう傾向は、
幼いことから応答をもらえないことに慣れてしまい、
期待することを諦めていることから生まれると言われる。

他にも、親密な大人がいないということもあるという。
家族の構成の変化で親密な大人が代わることもあるかもしれない。

そんな
親密な大人から離されるという体験は。
誰でも体験していること。

人にとっての最初に受ける親密の大人と離れる体験は、
生まれてすぐ新生児室に入れられることと言われる。
医療的にも母体的にも必要なことであるけど、
最初の親密な大人と離される体験。

もしかして、それ以前、
生まれるということが最初の体験かもしれない。
安心していられる母胎から産道を通って外の世界に出てくる離別の体験。
バーストラウマなんて言葉もある。

その後親密な大人との関係を創っていく中で、
親密な大人から正しい応答をもらえないこと。

そういうことから、期待をしなくなっていくことがある。

正しい応答をもらえないと体験

幼い頃、親密な大人に話しかけるというのは当たり前の行為。

その親密な大人からの応答が、
「後で」「今忙しいから」「それよりも…」「無視」
別の話に変えられたり、怒られたり。

話した内容に対すること以外の応答が返ってくる。
話しをしても、そのことに対する応答がもらえない。

正しい応答をもらえないことが繰り返されてくると、
段々と期待をして話さなくなってくることがある。

正しい応答が期待出来ないので、
本を読んだり、おもちゃで遊んだり、一人の世界にとどまり、
大人に話しかけなくなってしまったり。

周りからは手のかからない子と思われているかも知れないけれど、
実は正しい応答を得られないということで、
期待してしなくなってしまっているのかもしれない。

もしくは、

親の嫌がることをすると、応答がもらえることで、
嫌がることを繰り返していることもある。

大人になる中で身につけてきたもの

どうやったら応答をもらえるかということを頑張ることかもしれないし、
応答をもらおうとすることを諦めることかもしれない。

応答をもらうことを諦めた場合、
応答をもらおうとする行為すらしなくなる。

周りの人から見ると、

反応が薄かったり。
人との関わりを避けたり。

といったことを学んでいく。

そんなことを繰り返していく中で
人を回避するということが根付いてしまう。

夏目漱石、種田山頭火、村上春樹、J・K・ローリング等
回避型の性質を持っていると言われる人はいらっしゃる。

仕事等のことを人に認められることで
回避することを克服していった人も多くいる。

回避するクセを持っていることに気付かずに
人知れず悩んでいる人もいると思う。

自分が人との関わりに悩んでいく中で、
自分の子どもとの関わり方にも悩み、
代々受けつがれてしまうこともあったり。

こういうことは認知も薄いので、
周りの人も気付いてもらえないことが多い。

まずは、自分に気付くことから初めていくこと。
大事なこと。

そして、周りにヘルプを求めることも。

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