鉄の骨 感想

最後は円満(?)に終わるのは
池井戸作品っぽい


ワンパターンと言われれば
そうかもしれないけど
安心して読み進められる


萌のズルさの評判が悪いけど
わからなくもない

安心感か
自分をひきあげてくれるけど
少し窮屈か

あとは談合と入札の関係

たしかに公共工事を誰もしないと
役所も事業が進まなくて困るし
ゼネコンも儲けがない中
やることはできない


役所の単価は発注時点で
現実との開きもあるし
右肩上がりに人件費の上がる今では
旨味は少ないんだろうな


でも、こういうシステムを使うと
どこかが楽をして儲けていて
競争が働かないから
技術の進化とかが止まってしまうのも事実

共産主義的な感じになってしまう
次は落札できるから
待っていればい良い
となってしまう


公共工事は多くの人間が働くし
規模も大きい


銀行側も金額が大きいから
回収できるか見極めるの大変だ

主人公は振り回されただけ感は
否めないけどまぁまぁサクサク読めて面白かった

最近、自己啓発ばっかりだったから
物語面白かった