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三つ子の魂百までに踊らされる親たち

子供が生まれ育てていると何かと聞く機会が多いこの言葉。
実は現在の科学を以ってすればこれは事実ではないと言えるらしい。

誕生時点で人間の精神機能の基本は、九割がた決まっていると見られます。おもな機能の半分以上は遺伝で決まってしまい、さらに残りの大半も体内にいるあいだに決定されてしまいます。当然、三歳にもなれば、その人の精神機能の中心部分は、もはや変更を加えることなどできないほどしっかり固まっています。当然三   歳にもなれば、その人の精神機能の中心部分は、もはや変更を加えることなどできないほどしっかり固まっています。今日の医学をもってすれば、「赤ちゃんの魂百まで」とする方が素直かもしれないのですが、昔のおとなは、自分たちにわかるようにお話をし、歩いたり走ったりしはじめるようになるまで、こどもの性格を見きわめめようなどとあまりセコセコ分析しませんでした。だから、アバウトに三つ子としたのです。

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我が子たちの魂は赤ちゃんのうちに決まっていたのだ。そして第3子である長男も現在6ヶ月。彼の精神も定まっているということになる。

これは大変驚くべきことだ。確かに長女は小さい頃からおふざけが多くニヤニヤ笑うことが多かった。それは今も変わらず5歳になってもおふざけが好きで、毎日楽しいことをしてお友達とふざけ合っている。
次女は逆に面白いことにはそこまでこだわりがなく、それよりもどちらかといえば非常に女の子らしい性格だ。普段は笑顔でにこにこしておとなしいが怒るととても怖いのである。思えば次女も赤ちゃんの時にはすでにそのような性格だった。人見知り合わせずにこにこしていることが多かったように思う。
そして長男は、現在6ヶ月であるが、おふざけが好きそうな様子だ。人見知りをせず、誰にでもにこにこしている。ひどく怒って癇癪を起こすようなことはあまりない。もちろん夕方にぐずったり私と引き離されたりすれば怒る。ただ、理由もなく怒ったり泣いたりということはあまりない。
おそらくこの子が4歳5歳になった時にも同じような気性のまま成長しているのであろう。

親は「三つ子のの魂百まで」という言葉に翻弄され、そこまでの子育てが一生に関わるのだと意気込むが、それは半分間違いなのかもしれない。
親子の関わりや愛着関係が大切なのはもちろんだが、子供の性格や持って生まれた精神を思い通りにできるとは思わない方がいいのだ。

生まれた我が子にああなってほしい、こうなってほしいと思うよりも今、目の前にいる我が子を丸ごと受け入れ育てる心を決める。それが親になるための一歩なのかもしれない。

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