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◉革新的なモノが生まれる時

九州国立博物館にて展示中の「秋田蘭画」を見てきました。

秋田蘭画は、1770年代に開花したオランダ風の絵画のことで、秋田の武士が描いたことから、「秋田蘭画」と呼ばれているそうです。

鎖国の時代でも、洋書の輸入などにより、海外の文化は取り入れられていたようで、「秋田蘭画」からは、西洋絵画の陰影や遠近の手法と、中国や日本らしい東洋の画風の融合が見られます。



「イノベーションはコラボレーションから生まれる」と聞いたことがありますが、「秋田蘭画」はまさに、東洋のコラボから生まれた斬新さを感じる絵でした。

革新的なモノが生まれる時は、異なモノと異なモノが組み合わさる時。そうならば、異なモノを知ろうとすることと、それを自分の身近なモノと組み合わせてみる思考や実験が重要になります。

例えば仏教も、国によって差異がありますが、それは異なる伝統や文化に触れたことで、新たな可能性が開かれてきたとも言えるかもしれません。

そう考えると、やはり日頃から積極的に、異なる学問分野や異文化、異宗教、異業種などからも学ぼうとする姿勢が、とても重要になります。

確か僧侶養成関連の書物に、一日の勉強の半分以上は、他の領域のことを学ぶようにと、僧侶の心得として書かれていたと記憶しています。(今手元に資料がないので、また調べておきます)

そうした日々の心がけが、視野を広げ、新たな可能性を生み出すもとになるのだと、「秋田蘭画」を見ながら感じました。

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