見出し画像

めいどるふぃんでおひとりさまサーバーを建ててみた

前に建てたCalckey鯖が頻繁に落ちるので、より軽量と噂の『めいどるふぃん』サーバーを建ててみた。

めいどるふぃんとは

概要と歴史と周辺

Misskeyの少人数向け軽量版の『Dolphin』をめいめい氏がメンテナンスしているのが『めいどるふぃん』。

Dolphinはしゅいろ氏が開発しているのだが、Misskeyの開発で忙しくて手がつけられなかったようだ。そんな中めいめい氏がフォーク(分岐)してメンテしているのが『めいどるふぃん』。今回はこれを導入していく。

ちなみに、Dolphinの方も開発を他の方に移譲したと最近発表があったので、近々動きがあるかもしれない。

システム要件など

めいどるふぃんセットアップ手順書曰く

メモリ512MB+スワップ(1-2GB)で余裕で動くけど、メモリ1GBあった方がいい。

びっくりするほど軽量である。なのでかなり絞ったスペックのインスタンスで良いのだが、今回も前回のCalckeyと同じKAGOYAの2コア メモリ2GBで建ていく。

また、上記手順書ではUbuntu 18.04でNode.js12系を利用しているが、今回はUbuntu22系Node.jsは18系で試してみることにする(結論からいうと、特に問題なさそうだった)。

今回の構成

めいどるふぃんの鯖立てをしていく

めいめい氏の書いているDolphin セットアップ Ubuntu 18.04に従ってやっていく。基本は手順通りでOKですが、いくつか違う手順をしたのでその点だけ記載。

VPS借りる、SSH接続などの点はCalckey鯖立て記事を参照。5までは同じ手順で良いはず。

Node.jsはnvmを利用してv18系をインストール

Node.js v12は2022年4月30日にサポート終了しているので、現在の推奨版であるNode.js v18系をいれる。
今回は下記の記事を参考にnvmでいれた。

dolphin.serviceを書き換え

めいどるふぃんセットアップ手順にsystemdで起動するように設定するという項目がありますが、下記の2点を書き換える。

ExecStart=/usr/bin/npm start
Restart=always

上記の行を、下記に変更。

ExecStart=/usr/local/bin/yarn start
Restart=no

Restart=noにするのは、これをしないと『Start request repeated too quickly.』というエラーしか出ないため。Restart=noにすると起動に失敗しているのが判明する。

セットアップ手順の『systemdで起動するように設定する』の項より前に『yarn start』で起動の確認をしている。なので、npmではなくyarnでの起動に変更。この時、yarnのパスは『/usr/local/bin/yarn』であることに注意。npmに比べて途中にlocalが加わっている。

変更後、『sudo systemctl start dolphin』をして『sudo systemctl status dolphin』にてエラーが出なければ、ブラウザからアクセスできるはずなのでチェック。

Let's Encryptにする

ブラウザからアクセスできるようになったはずだが、自己証明だと色んなものに嫌がられるので、Let's Encryptで証明書を作る。作り方は下記の記事を参考にした。

dolphin.nginxを見るとLet's Encryptを使った場合の記入例が書かれているので、self-signed certificateの方はコメントアウトにして、Let's Encrypt certificateの方のコメントアウトを外し、ドメインを書き換え。

sudo vim /etc/nginx/sites-enabled/dolphin.nginx

そして忘れずにnginxを再起動。

sudo service nginx reload

完了🎉

これでバッチリ使えるようになったはず。
私は『別鯖の自分のアカウントから、新鯖の自分のアカウントを検索・フォローできること、新鯖のアカウントからリアクションが送れること』を以て動作確認OKとした。

めいどるふぃんの使い心地

こんな感じ。ドシンプル。

サーバーのカスタマイズとかはあんまりない。テーマの項目もない。
絵文字の追加・他鯖からのインポートはできる。サーバーの説明とかもない。新規登録を塞ぐとかもなさそうで、1アカウント目以外は、鯖缶が手動で追加する形になるっぽい。

ユーザーとしてはアイコン・バナー設定できるし、投稿のピン止めできるし、リアクションできるし、困ることはなさそう。ちなみに文字数制限は500文字。

見ての通りMisskey/Calckeyの特徴であるサイドのパネルがない。そこを有効活用してる人でなければ、これで良いんじゃないかな、という気がする。私は有効活用してない側なので、しばらくこれでいってみようと思う。

おわり

昼頃にデータ救出のためにCalckey鯖を再起動して奇跡的に起動してデータをエクスポートしたんですが、今見てみたらまた落ちてました。やっぱメモリ2GBだと最初はいいけど継続はキツいとかでしょうか。何かしらパフォーマンス改善をすれば動くようになるのかもしれません。

が、Calckeyは多機能すぎるしめいどるふぃんでいいんじゃね?という納得感は自分の中にあるので、このままCalckeyの鯖は閉じちゃおうかなと思ってます。どのみち今のスペックだとRustのインストールが厳しくて、スペックアップするとお値段が倍以上になっちゃうので…………それならめいどるふぃんでFediverseの海をぷかぷか漂うのがいいかなーと思ってる所存。

というわけで、次回のFediverse関連記事はおそらく『サーバーを閉じて410Goneする編』になります。乞うご期待!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?