オーケストレーション

恥ずかしながら2019年に今の会社に入るまでは「オーケストレーション」という言葉にほとんど馴染みがなく、この言葉を聞いたときにはかなり新鮮でした。きっと言葉の流行はあるのしょうが、採用面談の会話の際に「オーケストレーション」という言葉が出てきたときは、非常に新鮮であったし、凄く腹落ちしていたことを覚えています。

なお、PMBOK第7版でも下記のような記載があるので、グローバル共通&業界で浸透している用語と捉えてよいでしょう。

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オーケストレーションとはどんな意味でしょうか?
ご察しの通り(個々の楽器の演奏を統合して1つの音楽として完成させる)オーケストラに由来しており、音楽業界以外ではIT業界が「大規模で複雑な情報システムの管理などをソフトウェアによって効率化、省力化、自動化すること」として先に使っていました。

これを一般的なビジネスや組織に当てはめると、「PJメンバーだけでなく、顧客やITシステム、外部環境も一つのプレーヤーと見做し、目的に向かって旗振りをすること」となるでしょうか。

では、どんな時にオーケストレーションが必要になるのでしょうか?
プロジェクトマネジメントするにはオーケストレーションなのは必須なのでそれ以外の事例を考えてみると、「プロジェクトにはならないが(何でもかんでプロジェクトにするわけにはいかないので)、多くの定常組織をまとめあげて推進する事例」でしょうか。例えば日々の売上を追いかけたり、顧客サポートをするには自組織だけでは完結しないでしょうから、オーケストレーションが必要になってくると思います。

ジャズ型、各自が自分の音楽を演奏する考え方もありかもしれませんが、メンバー全員が自律性を持っていないと厳しいので、ある程度の規模になるとオーケストレーションが必要でしょうね。

昨今の組織/会社運営をしていく中では、全てを把握して遂行することはほぼ不可能で、多くの専門力を持った人の協力、横の組織や時として全社部門の協力が必要である。そういう際にオーケストレーションの出番があると理解いただければいいでしょう。

が、このオーケストレーション力、指揮力はまだまだ言語化が必要な言葉だなと感じています。

#プロマネ , #プロジェクトマネジメント , #オーケストレーション


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