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食品包装「脱プラの先」探る 日本製紙など衛生や鮮度も 

2022年2月27日 日本経済新聞

食品包装で脱プラスチックに加えて、衛生や鮮度、保存を両立させる技術革新を企業が急いでいる。

■ストローなくす

日本製紙グループの茨城県五霞町、石岡市、兵庫県三木市の3工場で、三角屋根の紙容器の生産が急ピッチで進む。ストローをなくした紙パック「スクールポップ」の需要拡大に応えるためだ。

■燃やせるトレー

東京を代表する土産菓子「東京ばな奈」も21年にトレーをプラスチックから粉末状にした紙を51%含む可燃性素材に切り替えた。

■凸版印刷、生鮮密封で消費期限2倍

アステラス製薬は包装したカプセルや錠剤を指で押し出して開封する「PTPシート」に植物由来の原料から作るプラスチックを採用する。

■精肉の形に沿って隙間なく

スターゼンは牛肉のステーキのような形状を保ちにくい食材を凸版印刷のバリアーフィルムでラミネートした台紙トレー「グリーンフラット」などを使いスキンパックして商品化している。

■極小の穴で酸素透過を制御

青果物売り場でも鮮度保持フィルム市場で圧倒的なシェアを握る住友ベークライトの「P―プラス」製の袋が存在感を高めている。

■調理の簡略進む「レンチン」

日本ハムはレトルトの「レストラン仕様カレー」で、21年9月出荷分から大日本印刷の「電子レンジ包材」を採用したパッケージに変更した。

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