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そもそもSDGsって

VR、IoT、SaaSなど、英語の頭文字をとった単語が世に出回ってきました。日々新しい言葉が生まれて、あっという間に当たり前のように使われる時代です。一度聞きそびれてしまうといまさら聞けないなんてこともよくあることです。本当に世の中の流れが早くなってしまいました。その中でもよく目にする単語に「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」があります。今回はこの「SDGs」についてお話ししたいと思います。

「SDGs」は「Sustainable Development Gaols」の略で、日本語に翻訳すると「持続可能な開発目標」という意味です。簡単に言うと「私たちの子供たちや孫たちの代に苦労をかけないために、今やらなくちゃいけないこと」といった感じです。これは国際連合が決めた目標です。国際連合とは、世界の193か国が参加する国際的組織で、全世界の国々が協力して世界平和を目指していくための組織です。言うなれば世界政府的な立ち位置にあります。この国際連合が2000年に「発展途上国の貧困をなくそう」ということで、15カ年計画として「MDGs(Millennium Development Goals/ミレニアム開発目標)」を掲げました。この「MDGs」は目標達成までは至らなかったのですが、目標まであと少しというところまで行きついたのでした。しかし、それ以上の成果が得られました。それは地球がだいぶ瀕死な状況だという事実が分かったのです。この「MDGs」で新たに見つかった問題や本当にやらなくてはいけないことを具体的に目標にしたのが「SDGs」というわけです。そして2015年9月に世界全体が「SDGs」という目標を達成すべく2030年までの新たな15年の目標が設定されました。

この「SDGs」のキーワードは「調和」「経済・社会・環境」「誰1人取り残すことのない世界」ということです。「お金の問題や国の問題や自然環境の問題はそれぞれ個別に考えるのではなく、すべてが複雑に絡み合ってバランスが取れた状態にできれば、誰1人として取り残しがなく幸せな世界になるはずです」ということです。ではどのようなことをすればそんな素晴らしい世界になるのかということで17の目標を設定しました。

1段目
1、貧困をなくそう
2、飢餓をゼロに
3、すべての人に健康と福祉を
4、質の高い教育をみんなに
5、ジェンダー平等を実現しよう
6、安全な水とトイレを世界中に
7、エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8、働きがいも経済成長も
9、産業と技術革新の基盤をつくろう
10、人や国の不平等をなくそう
11、住み続けられるまちづくりを
12、つくる責任 つかう責任
13、気候変動に具体的な対策を
14、海の豊かさを守ろう
15、陸の豊かさも守ろう
16、平和と公正をすべての人に
17、パートナーシップで目標を達成しよう

この17の目標はどれか1つでも欠けてしまったならば、私たちの子供の世代を苦しませる世の中になってしまうという意味合いがあります。そんな馬鹿なと思うかもしれませんが、これこそが「MDGs」でわかった事実なのです。今回の「SDGs」は単なる目標ではなく、やり遂げなくてはいけない約束として、世界中が2030年までに本気で取り組まないといけないということになっているのです。だから「MDGs」の時よりも「SDGs」の方をよく見かけるのも納得いくわけです。

17の目標の全部を私1人で扱うには荷が重すぎるので、私の専門分野の目標14「海の豊かさを守ろう」を掘り下げてみて、私たちにできることや私たちがどうすれば「海の豊かさを守れる」のかを1つ1つ考えてみたいと思います。 

SDGs全体1

図、SDGsのロゴデザイン
1段目が発展途上国向け
2段目が先進国向け
3段目が地球向け
とされています。

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