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そうして…
”おやびん”達と連絡先を交換して
僕は毎週、
”おやびん”達に進捗状況を
報告することになりました


「とりあえず、ディンギー(2人乗りのヨット)ってものを勉強してみます。
それと、一級船舶を目標に頑張ってみます。
一級船舶をとったらみなさんの船に乗せてください!」

と”おやびん”と海の仲間達に
お礼と再会の誓いを口にしました。

「あぁ~船ならいつでも乗せてやるよ
まずは、頑張れよ
期待してるぜ」
とみんなに見送られ
僕はマリーナの管理事務所に戻りました。

受付カウンターにつくなり
「ハーバーマスター!
ありがとうございました!
なんかすごいことになっちゃいました」

「ほぉほぉ、そうですか
どんなことになったんです?」

僕は堰を切ったように今日1日の出来事を話しました。
”おやびん”と仲間たちとの出会い
海のロマン
自分が次にやるべき目標
1日しかたっていないとは思えないほどの進展ぶりに
自分が一番驚いている。

「ほんと、素晴らしい人たちに出会えるなんて思ってもいなかったです。
ありがとうございました」

「それは、よかった
ぜひ、頑張ってください。応援していますよ
また、いつでも来てください」

と、これまたいい笑顔で返してくるハーバーマスター
帰りの電車のなか、
これから起きるであろう未来が次々と湧いてきて
その日1日中ワクワクが止まりませんでした。

ここまでいろんな人に
アドバイスをもらってきましたが
僕があの人達に何を話したかというと

『夢』

です。

『僕の夢』とは
『自分で造った船で世界を回る』
ということです。

どんな夢かもう少し詳しく話してみます。


僕は北海道の小さな港町に生まれました

『小さなバイキングビッケ』やら
『南総里見八犬伝』やら
『ガンバの大冒険』やら

仲間の絆と冒険的な
といった熱い物語が大好きでした。

そんな物語に育てられた僕はいつしか
『海賊になりたい』
と思うようになりました。

そんな思いずっと心に秘めた僕も
大学のため上京することになりました。

初めて親元を離れた自由な生活。
僕はバイト代を稼いでは
海外旅行へ行くといった生活をしていました。

アメリカだの
ブラジルだの
いわゆるバックパッカーです。

その中でも
僕の『思い』を『夢』へと変える
旅がありました。

1997年8月18日
僕はインドへ行きました。

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