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写真なんて一枚もない

徹底的に断捨離したこの3年間




押入れの奥に埃をかぶった

ミッフィーやピングーが表紙の分厚いアルバム



引っ張り出して一枚づつぜんぶ見た。




おじいの特攻服の写真

その7人兄弟と大勢の親族が集まった首相が階段で撮ったような写真



日本に旅行にきたアイスランド人?に2人に挟まれて肩を組まれて緊張maxのおばあの写真



両親の結婚式の写真
昭和ごりごり感じる人間臭い写真



わたしの産まれたて赤ちゃんの時の写真(唇の血色良すぎるのと眉毛はっきりあるのうけた)


広い公園で
子供代表みたいなおもいっきり口をくしゃっとあげた笑顔を振り撒く兄と

その横でむすっと睨んでるわたし
目は嘘をつかないんだな。

なにがおもしろくて笑うんだよってひねくれてた

アイスやジュースを手にしてない写真のわたしは
すべて笑っていなかった。


わかりやすいな







それらを含めたすべてのアルバムを捨てた





いらない。

いらないよ。


また押入れにしまっておいてもなににもならない。


押入れにあることがわたしの重荷になって一生アルバムに触れることはないなとおもったから。



なんて、


理由なんてなにもない。






過去に縋っているのはわたし

そんなじぶんに酔っているのはわたし






人間きらいーー








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