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誰も教えてくれない自分の足に合った靴の選び方

少しでも自分の足に合った靴を選んで頂きたいのでそれをお伝えさせて頂きたいと思います。
これはメーカーの方や百貨店の販売員やシューフィッターさんでも教えてくれないまたは知らない内容だと思います。

同じサイズ、同じメーカー、同じデザインなのに足に合わないまたは、合わなくなったと思われる方は多いのではないかと思います。
体重が増えたから、足が浮腫んでるからなどといった自分の足が変わったことが原因だと自分を責める方もいると思いますが、そんなことはないと私は思いますので自分を責めないで下さい。
そんな思いをされてる方には是非読んで頂けたらと思います。


靴を選ぶ時は皆さん誰もが悩まれてご購入されてるかと思います。デザイン、流行り、値段、足の健康、防水性など色々考えてるかと思います。また周りからのオススメで選んだりと色々な葛藤もあるかと思います。

自分は理学療法士ですので体の知識(医学的知識)は一般の人よりありますが、靴のことに関しては素人でした。
この靴の選び方はオーダーメイドで靴を作られてる靴職人さんから学んだ内容をお伝えさせて頂きます。
体から考えてもこの靴の選び方は正しい選び方になります。このことを踏まえながらご説明していきたいと思います。

ちょっと知らないこと言葉だらけで大変かと思いますが頑張りましょう!!

1.足のサイズを知る
2.靴のサイズを合せる
3.足に良い靴の見方
4.足と靴が一致する場所


1.足のサイズを知る(足長、足幅、足囲)
始めに足のサイズからです。靴のサイズをご存知の方は多いかと思いますがご自身の足のサイズってご存知ですか?
左右大きさが違うこと知っていますか?
縦だけでなく、横幅や甲の高さも違います。(今まで色々な方の足を見させて頂いて9割ぐらいの方が左右の足のサイズが違う印象です)
まずは自分の足の特徴を知ることがスタートになります。
日本人は昔から甲高で幅が広いとよく言われていますが本当ですか?
一般的に甲高が高い人はハイアーチと呼ばれ、幅が広い人はアーチが潰れているので扁平足と呼ばれているかと思います。この二つは正反対の言葉です。この言葉に私は違和感しか感じません。
私が思うに下駄や草履などを履いて生活していたので足に負担をかけていたかと思います。その影響で骨や筋肉が今より発達し骨太でアーチがしっかりあった足だったと思います。
また平均身長も今より低くかったことで足がより大きく見え「甲高幅広」と言われていたのではないかと思います。ですのでまずは自分の体の一部ほ足を知って下さい。
今では百貨店やスポーツショップなどに行くと足の計測を行ってくれる所が増えていますので、是非一度足のサイズを図ってみてください。
新しい発見があるかと思います。

2.靴のサイズを合せる
①サイズ(縦幅)
次に靴のサイズについてです。まず靴のサイズ表記の見方についてお伝えしたいと思います。靴のサイズ表記は、その足のサイズの人が履ける靴を指します。各社メーカーによって捨て寸(靴の前側のスペースのことを言います。理由を後で述べます。)の設定が異なるため、サイズ感が異なって感じてしまいます。
靴のサイズを選ぶ際は左右で比較して大きい足を基準に選びます。(自分の足を知らないと選べないので必ず確認して下さい)
次に履いた際に1cm-1.5cmつま先にスペースを確保できる靴を選んで下さい。
このスペースが必要な理由は、歩いている時に足は靴の中で前に移動します。そのためつま先が当たらないようにするためのスペースが前側に必要となります。このスペースを捨て寸と言います。
革靴には捨て寸が確保されていますが、スニーカーには捨て寸設定がないものが多くあります。そのため試し履きを必ずして捨て寸を確認をして下さい。

②靴の幅(横幅)
靴の幅は足でいう母趾(親指)のつけ根から小趾(小指)のつけ根までの幅です。履いた時にここが当たってしまうと外反母趾や内反小趾の原因となってしまいます。
また足囲(ワイズ)は母趾と小趾のつけ根での一周のこと指します。ワイズと幅は別のものになりますのでご注意して下さい。自分はワイズではなく幅を目安にして選んでいます。

③甲の高さ
靴の中はご存知の通り空間になっています。縦、横だけでなく高さも合せる必要があります。例えば甲の低い足で、甲の高い靴を履いてしまう足は前に滑ってしまい、足趾が痛くなってしまいます。甲の高さを合わせるの大切になってきます。普段気にしなかった場所かと思いますが靴を横から見て自分の足と同じような形なのかも確認してみて下さい。


3.足に良い靴の見方
足と靴のサイズを合わせたら次に靴についてご説明していきたいと思います。
靴の役割は足を護ることにあります。靴を履く事で足を痛めてしまっては意味がありません。足を護るためにも靴のことを少しでも良いので知って下さい。これが自分の体を護ることに繋がります。
また自分の足に合った靴を履く事で姿勢や動作が改善されたり膝、腰の痛みが改善されます。日常生活で常に体を下から支えてくれてる存在が靴です。この靴が悪ければその影響は体に出ます。逆に良い靴は体を護ってくれます。良し悪しを知るためには靴の知識が必要となりますので、ここでは靴についてご説明させて頂きます。

①靴のカカト周りの硬さ
ヒールカウンターが硬い靴を選んで下さい。
靴のカカト周りにはヒールカウンターという芯材が入っています。これは足首を守り安定性を高めてくれます。また靴が体を支えてくれるため脚の負担を減らす役割もしてくれます。(画像の○にヒールカウンターがはいっています。ヒールカウンターが硬いものを選んで下さい。)
今は脱ぎ履きしやすい柔らかい靴が主流となっているので硬いものは少ないです。


②靴の折れ曲がる位置と靴の返り
靴で折れ曲がって良い位置は1か所だけです。また靴の返りは屈曲性と言い、曲げた際にしっかり反発するのを選んで下さい。
靴が折れ曲がる位置は靴用語でボールジョイントと言います。靴先で一番膨らんでいるところです。(画像の○が靴先で膨らんでいる場所になります。そこを結んだ場所が靴の曲がる位置になります。)

ボールジョイントだけでなくどこでもグニャグニャ曲がる靴はご法度です。どこでも曲がってしまう靴は靴底にシャンクという芯材が入っていない、または柔らかいシャンクを使っています。このシャンクは靴底から足を支えてくれる大切な柱になりますのでヒールカウンターと同じで硬さが大切になります。
柔らかい靴は履いた時は良いですか時間が経つにつれジワジワ足が痛くなります。これは柔らかいことによって足に負担がかかっているからです。砂浜を歩くのと同じ理由ですね。足に痛みがある方は良いと思いますが、痛みなどない方は硬い靴の方がオススメです。

4.履いた時に足と靴が一致する
先程説明した靴の曲がる位置と足の親指と小指のつけ根が靴の中で一致します。
この位置が一致していない靴で歩くと足に負担がかかり歩き辛くなります。
靴と足が合っていない靴ではこのズレが大きくなり
このズレが原因で外反母趾、内反小趾になることもあります。
カカトはピッタリ、つま先にはスペース、足と靴の曲がる位置が同じ靴が良い選び方になります。


まだ確認するところはありますがこれを知らないで選ぶのと、知って選ぶのでは全然違うと思います。デザインで選びがちになってしまうかと思いますが足の為と思って選んでみて下さい。

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