オペ看、休職始めました。呪術廻戦9巻の夏油傑と五条悟に思いを馳せて
なんとなく始めたNoteもほとんど活用せずに季節が流れて、
私の社会人生活と共に始まったコロナも気付けば第7波。
第6波までは欠員もたまーに出るくらい。
「ママさん看護師/医師はやっぱり保育園休園とかで影響あるよね~」
程度の今思えばのんきに構えていたくらいでした。
構えてすらなかったかもしれない。
実際、第7波の欠員は勤務にも、病院にも大打撃だったのだ。
人に対して、メスを執る場所。
オペ室は病院の収支において、存在が大きい。
手術は診療報酬の点数がやはり高い。直接的な治療であり、使用する医療機器も患者さんの安全な手術のために最新式が入ってくることも多い。
今でも、よく使っている医療機器も値段を見てぎょっとすることがある。
「私たちのボーナス、稼いでくれてるのはオペ室だから!頑張ってね!」なんて、1年目の研修でどこかの師長さんに言われたけれど、今となってはなるほどなと思う。
診療報酬が高い現場、反対に言えば生命に直結するからこそ訴訟や多額の損害賠償請求に繋がる医療事故が起きるリスクも大きい。
執刀医が勤務できている限りは、看護師も一蓮托生の麻酔科の先生方・MEさん方も全力で手術に臨む。医療材料の業者さんも、リモート業務にもできない状況で、日々頑張ってくださっている。
音もなくやってきた第7波
先生方の雑談がだんだんときな臭くなってきたとき、
自分の勤務する病棟……というかオペ室でも同じように感染者が出始めた。
もう第7波になってしまっては、「遊んでいたから」なんてことは誰も言わないし、思わないけれど。
休んでいる分の人員の補填もない、けど定期手術は止めらない。
手術室看護師は場合によっては軽んじられがちだけれども、
器械出しや外回り・器械洗浄や滅菌業務・診療科や執刀方法に沿った準備やME機器の準備などなど独自性が高いがゆえに人員補填は期待できない。
そもそも、このコロナ禍で病院という組織での人員移動は感染拡大になる可能性もある。
そんな状況が1か月くらい続き、夏が来た。
行動制限のない夏、その恩恵を受けた人がたくさんいたんだと思う。
インスタで見る大学時代の友人は第6波と第7波の間で高止まりしていた状況で、アフターコロナの眩しい日々を過ごしている。
久しぶりにみんなで集まってBBQ!
3年ぶりの野外フェス、最高だったぁ
海外旅行に行ってきました、ノーマスクで楽だった(笑)
行動制限のない夏?
BBQに誘われれば、職場の会食禁止を理由に断る。後日楽しんでいる投稿にいいねを送る。
楽しそうで「いいね」。行きたかったよ、私だって。
インドアだからBBQよりは焼肉屋のほうがいいけど、みんなでBBQして気持ちだけでも学生気分にしたいよ。
大学生活後半から疎遠だった友人が結婚したのをFacebookで知る。
幸せそうで、祝意をコメントで送る。返事が来た。
「医療従事者大変だよね、いつもありがとう!」
そうだね、マッチングアプリで出会うなんて以ての外だから出会いもないし。院内で出会いなんてない。そもそも、入職してからコロナだったから同期の顔は同職種の看護師ですら怪しいから縦のつながりもないし。
まあニュースでやってる通り医療現場も大変だよ。
外来じゃないし病棟じゃないけど、まあ、それなりには。
思わぬとこから、アッパーでぶん殴られた気分。
父さんにも殴られたことないけど。
かつての同級生が夏を謳歌している頃、私は、手術室という密室で、日々パワハラされていたのだ。
ただ、運悪くシフトでお局を引き続けてしまった。
ただ、夜勤帯での申し送り相手がお局だった。
ただ、運悪く熱発で早退したペアの先輩の交代がお局だった。
ただ、自分の出来の悪さの指摘に人格否定が混じっていた。
ただ、陰口を言う声が大きすぎて全部聞こえていた。
ただ、泣き虫で仕事ができない自分が悪かった。
夏バテかと思いきや適応障害
突然ですがここから呪術廻戦9巻のネタバレを一部含みます。ご了承ください。
呪術廻戦9巻で夏油傑が自らのなかで「術師は非術師を救うためにある」という価値観の揺らぎ・対等であった五条悟が”最強”になったことによるアイデンティティの揺らぎ・天内と黒井を救えなかったという自責の念・蛆のように湧いた呪霊による繁忙による消耗・仲間の死。
アイデンティティが確立しかけた青年期の基礎固め中に、それらはやってきたのだ。
もし、この夏に五条悟”が”最強ではなく。
夏油傑と2人で最強をやっていたら、きっと夏油傑は感情を吐瀉できていたかもしれない。消化途中で吐き出せていたかもしれない。
厳密に言えば(?)、九十九由基には悩みの一端を吐露しているけれど。
それまであったピア・サポートが消えたことが夏油傑の謀反という結果に繋がった。
私は呪術廻戦はコミックスで追っているけれど、
やっぱり五条悟と夏油傑の関係性とその後が悲しいけれどお互いの生き様として好きなので劇場版は2回見て2回とも泣いている。
あのメロンパン野郎身体返してくれないかな。
閑話休題
「ソーメン食い過ぎた?」
呪術廻戦9巻読んだことある方は話戻ってないだろ、と突っ込んでください。
痩せたことを心配した直後に、ソーメン食い過ぎた?って五条悟ってばお茶目~と休職なんて頭の片隅にもない頃は思っていた。
今は思う、これツッコミ待ちだ。そして夏油はツッコまない。そんな余裕がないから。または芸人のコンビの片方だけ番組に出てる状態だ。テレビの画面の中で相方がボケててもツッコまない。同じ舞台に、同じ場にいない。精神的に。
五条悟のチャンネルがキー局になっているとすれば、夏油傑は完全にYouTubeの1つの夏油傑内省チャンネルになっている。
夏油傑と比べるなという話だが、私がもうメンタルがお終いかもしれないと思ったのはある日の昼休みのコンビニだった。
私はカレーが好きで、よく食べる。
しかも、コンビニでカレーフェアが開催されていた。
今までなら悩むにしても「どのカレーにしようかな」のところが、
「いや全部重くて無理だな」だった。
ついに夏バテか、そう思って健康的にサラダパスタを買った。
それすら重かった。
毎日昼休みに、カレーフェアの前で立ち尽くした。
とろろそば、おにぎり、サラダパスタ。
気が付けばカレーフェスタは終わっていいた。どれも食べれなかった。
そういえば、朝も最近気分悪くてゼリー飲料で済ましていたっけ。
夕飯、生協で材料が届く日以外まともに食べた記憶がなかった。
医学的に言うと、食思不振らしい。
そのほかにも、
些細なミスが増えたり、短時間しか眠れなくなったり。
最終的に診断書を貰って、休職になった。
病名:適応障害
パワハラはどうにもならないけれど、休職までの手続きはスムーズだった。
人手は足りないので大変なようだけど、なんとかはなっているらしい。
同期も頑張って穴埋めをしてくれている。申し訳ない。
なんとか、なっちゃうんだよね。
今後のことはまだ何も決めていないけど、
呪術廻戦また1巻から読み直してから考えようと思います。
病院から謀反して敵対する反ワク組織にはならないけれど、
何かを選んで生き方を決めていかなくちゃいけない。
気が付けば、もう3,000字を超え。
休職中は気張らず、でも溜め込まないようにNoteを活用しようと思います。
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