月島雫の帽子を求めて
母さん、僕のあの帽子 どこにあるのでせうね?
ええ、夏、『耳をすませば』を初めて読んだ時に出てきた、あの月島雫の麦わら帽子ですよ。
夏と帽子といえば!な文学的始まり方をしてみましたが。
文字どおり、筆者は探しています。
『耳をすませば』の主人公、月島雫が被っている麦わら帽子。漫画を読んでから、いつか欲しいなぁと思って幾星霜。
なかなか、コレだ!て帽子に出会えない。
帽子が好きでよく被るので、麦わら帽子も数個持っている。しかし、月島雫が被っている帽子には出会えていないのだ。
一体どんな帽子?と思われた方、コチラです。
この帽子。
普通の麦わら帽子というよりも、つばが水平でカンカン帽と言っても良い形だな。
映画だとリボンは紫色だが、理想は黒か青。
後ろに長いリボンじゃなくて、ぐるっと一周して留まっているのが良い。
ジブリ映画として有名な作品だが、原作は柊あおい先生が雑誌「りぼん」で連載していた漫画だ。
紙版
電子版
原作の雫が着ているお洋服も好きなのだ。
半袖シャツにリボンに紺のパンツにローファー姿が良いなあと思っているが、映画には出てこない。映画は雫のお洋服がピンクや黄色で女の子っぽすぎるのが気になる。
麦わら帽子が出てくる時期になると、百貨店やら洋服屋やら雑貨屋やらで物色するも、何か違う。決め手がない。
あ、近いかもと思ったのがこちら。
サシキさんの帽子。
試着してみた。かわいいし、似合わない訳ではないが何かが少し違うような…。トップが水平ではなく少し膨らんでいるからかな。
この他にないかなぁと探すと…田中帽子店さんにあった!
おお!コレ!これだよ!
探し求めていた月島雫の帽子!
しかし、靴と帽子は試着してから買え!という先祖代々の?言い伝え故、簡単にはポチッとできぬ…ううむ…。
と悩んでいたら、百貨店内の雑貨店に期間限定で取り扱いがあった。
やっと会えたね!
(しかも、ラスイチっぽい雰囲気)
意を決していよいよ試着!
わくわく!
が…
ん…??…あれ…??
…なぜか似合わない?!
待て待て待て、幼少のみぎりからこの方、似合わない帽子なぞ滅多になかったこの筆者が!?
まさか探し求めていた帽子が似合わないなんて!
そんな事があって良いのか?
いや、良いはずがない!
何かの間違いに違いない!
と衝撃が駆け巡りながらも、雫のように水平にしてみるやら、浅く被ってみるやら、しばし様々な方向から被りまくる。
しかし…やっぱり似合わない。
極め付きは、母の一言。
なんか似合ってないから、やめたら?
…グハァ!!( ゚∀゚)・∵.
身内からの慈悲のない痛烈な一言により、あえなく撃沈。
母よ…よくぞトドメを刺してくれたな…(怨)
でもこの帽子の形がカワイイし!と言ってみるが、アンタには似合ってないわーとの事。
うぅ…さいですか…(泣)
しぶしぶ手を離す。
まあ元々、「小さい時から帽子が好きで似合ってたから〜」と幼少の筆者に帽子を被せてくれていた母なので、似合わないものにハッキリ、似合わない!と言ってくれるのはありがたい。
しかし!諦めきれずに再び帽子の話題を出すと、あの帽子はトップの高さがなさすぎるから似合わないのだ、とのご意見が。もう少し高さのある帽子なら良いんじゃないか、との事。
て事は、サシキさんの帽子ならば大丈夫なのか?
それか、田中帽子店さんの鬼麦カンカン帽ならばいけるのか?
このカンカン帽は店頭にはなかったので試着できなかった。でも確かにこれなら似合いそう?
母さん、僕のあの帽子 どこにあるのでせうね?
ええ、夏、『耳をすませば』を初めて読んだ時に出てきた、あの月島雫の麦わら帽子ですよ。
最終確認2024.8.16