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3だと思っていたら嬉しい7でした。

2024年1月25日に浅岡雄也さんがシングルを発売されました。おめでとうございます!


気になる方はこちらから試聴できます。


更に気になる方はこちらから購入できます。


更に一個人の感想が気になる方は以下から読めます。

歌詞は歌詞カードから引用する。

タイトル曲は3曲だが入っているのは全7曲。
ボーカルのみ2曲と伴奏のみ2曲も入っている。時間にすると約32分。シングルというよりミニアルバムなんじゃないかと思う充実ぶり。

ボーカルと伴奏を別々に聞けるのが面白い。伴奏のみ、はこんな音が入ってるんだなと発見したり、コーラスの入り方に驚いたり。
ボーカルのみは隣で歌ってくれているような臨場感。ヘッドホンかイヤホン推奨!


「君と歩きたい」
 作詞 浅岡雄也  作曲・編曲 馬場一嘉

ボーカルにエフェクトが掛かっている?
あまりボーカルに細工せずに、ビシッと突き抜ける声を聞かせてくれる事が多いので、これは珍しいかも。柔らかい雰囲気になって良いな。

イントロは鋭い機械音と切り裂くようなギターが使われているから、歌に入った時の柔らかさに意表を突かれる。このイントロ、カッコよくて好き。

ライブでは何度も演奏しているが、こうしてCDで改めて聞くと製品盤!て感じがする。
バンドの音以外にも音がたくさん入るので、聴き応えが増す。ストリングスが全体の背後にうっすら入っているの、好きです。

Life is very short  もう迷わない
Life is beautiful 君とならゆける
世界を観たいだけ

馬場さんの「Life」のコーラスが浅岡さんと重ならずに一歩遅れて入るところがすごい好き(細かいな)。


頼まれてもいないのに更に細かい事を言うと、浅岡さんの歌い方で濁点がある言葉の時に、微妙にラ行が混ざる発音になるところが好きです。
例えば「だ」が「ら」になる事がある。はっきり音が置き換わるのではなく「だ」と「ら」が微妙に混ざっているのだ。全ての濁音がそうならないのでメロディと言葉のハマり具合にもよるかも知れないけれど。
次の「夜の海を歩きながら君のことを考えてる」にも出てくる。「ただ歩きながら」の「だ」がそれです。
以上、左斜め下からの独特の細かい視点でお送りしました。


「夜の海を歩きながら君のことを考えてる」
 作詞 岡部真理子  作曲・編曲 馬場一嘉

タイトル長っ!29文字!
浅岡さんが歌う曲の中でもトップクラスの長いタイトルでは。

盟友のギタリスト、馬場一嘉さんが99年にリリースした曲のカバー。浅岡さんが非常に気に入ってカバーに至ったという経緯がある(もらった訳ではない)。
こちらもライブで何度も演奏している。

馬場盤を忠実にカバーしていると思わせておいて、ところどころ浅岡風味が出てくる。
セキタさんのベースが、そこ来ます?!てところでガンガン入って来るのが好きです。


「あなたをあいしている いますぐあいたい」
 作詞・作曲・編曲 浅岡雄也

タイトルから、どんな激甘なラブソングが来るんだ…?と身構えていたら、まさかのテクノ!
予想外。

浅岡さんが音楽を志すきっかけがYMOだった、というのは様々な場面で語っているため、それを知っていればテクノを出す事自体に違和感はない。だが、いつもの曲とは全く毛色が異なるため、シングルで出すという意味では驚きだ。アルバムの中の一曲、ならばまだ分かるが。

uyax名義でテクノも出しているし、馬場一嘉さん、chappyさんとのUNITと言う名のユニットもテクノだと思うけど、今回は堂々、浅岡雄也名義で出したテクノ。
初かな。(筆者は2007年頃から2022年頃まではソロ浅岡さんの空白期間でこの間リリースの曲は未履修多数のため、違っていたらご指摘ください)

発売前に三度程、ライブで音源を流してくれた。
その時に出演していた馬場さんからは「YMO愛でいっぱい」との評。「YMOでしかない!」とご本人も語っていた。素人の筆者が聞いても、これはテクノだなって分かるくらいテクノです。
ライブで流した音源よりも後半部分に、あ、なんかYMOっぽい雰囲気、て旋律が出てくる。


2024年1月13日と20日のバースデーライブで説明してくれた。

「やっと、自分の頭の中にある音を完璧に再現することができたんだよ」(かなり要約)

この話をした時の浅岡さんが、とっても嬉しそうでとっても幸せそうだった。アーティストとして自分の思い描く作品を完璧な状態で創り上げられた、て事なんだな。
YMOが使っていたシンセの話をした時も、少し涙ぐんでたようだし。

あなたをあいしている いますぐあいたい

ひらがなで、あなた、あいしている、あいたい。
恋愛以外の「愛」にも当てはまる余地がありそう。
高橋幸宏さんと坂本龍一さんへの呼びかけにも聞こえる。

ああ、この曲は、単なるラブソングじゃなくて、浅岡さんからYMOへのラブソングなんだな。
タイトルに違わず、激甘なテクノだ。