見出し画像

2つのアリスの物語の展覧会

ルイス・キャロル著、ジョン・テニエル画の『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』2つのアリスの物語が子どもの頃から大好き。
今年、東京で展覧会があると知り、これは行かねば!と友人と行ってきた。

「特別展アリス へんてこりんへんてこりんな世界」会場は、六本木の森アーツセンターギャラリー。チケットは事前予約制で、午後の時間帯が取れた。

ちょうど、アリスに関する服装(青い服、帽子を被るなど)やアクセサリーを身に着け、入口で「ウィズアリスで来ました!」と言うとステッカーがもらえるイベント期間中だった。友人はしましまの靴下(『鏡の国のアリス』はしましまの靴下なのだ)、私は青いスカートとアリスがモチーフの柄のブラウスで出かけ、無事にステッカーをもらった。

入口を入って最初の展示物がお目見えした。キャロル撮影の写真アルバムだ。
ヴィクトリア朝の頃には珍しかった写真はキャロルの趣味で、アリスの物語のモデルになったアリス・リデルの写真も撮影している。その写真を目の前で見られるなんて!

アリス・リデルが右向きに椅子に腰掛け、背もたれを左手で掴んでいる写真。アリスやキャロルの関連本で何度も見た写真だ。よくぞ、当時から今まで残してきてくれたよ…!
挿絵のアリスは肩より下の長い髪だけど、写真のアリスは顎のあたりまでのショートカット。フリルの付いたドレスを着ている。

展示の後半には10代と80代の写真もあった。アリス・リデルのその後の人生が気になっていたので、見られて良かった。


物語に出てくる動物のうち、白ウサギ以外で有名な動物はドードー鳥なんじゃないか。すぐにアリスに指ぬきを渡しているこの挿絵が浮かんでくる。



今回、この鳥の骨格標本が来ていた。この世に存在しない鳥の骨格標本が見られるなんて!お尻の部分が少し欠けていたようだが、ずんぐりしたフォルムは骨でも分かった。実在していたんだなあと妙に実感できた。


テニエルの挿絵も忘れちゃいけない。
この絵が怖い…という人もいるが、白黒で落ち着いていて登場人物の様子が文章とぴったり合っていて大好きだ。原画や版木、校正刷りも来ていた。版木は、テニエルの原画を正確に印刷するためにとても細かく彫られている。職人技だなぁ。

あっという間に2時間程が経過したが、もっと見ていたかったな。
この後、ミュージアムショップでも時間とお金を費やし、大満足で会場を後にした。誕生日に行った甲斐があったよ。