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娘役が輝く宝塚歌劇が好き。言ふ言の畏き国ぞ紅の色にな出でそ思ひ死ぬとも (大伴坂上郎女…

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娘役が輝く宝塚歌劇が好き。言ふ言の畏き国ぞ紅の色にな出でそ思ひ死ぬとも (大伴坂上郎女) 観劇の感想をこちらのブログに書いています。 → avalon.air-nifty.com/arden/

最近の記事

【舞台感想】どんなときも/宝塚歌劇宙組東京宝塚劇場特別公演「Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-」

7月31日と8月1日に東京宝塚劇場にて宙組特別公演「Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-」を見てきました。 大劇場公演から1ヶ月 31日マチネと1日は念願の2階席で、大劇場公演を見て気になっていたところ(BLUE ILLUSIONなどなど)気づかなかったこと、を見られて感激しました。 31日のソワレはイープラスの貸切公演。生まれてはじめてのスマチケにドキドキしながら入場しました。 大劇場公演から1か月ほどの時間をおいての観劇だったのでだいぶ冷静

    • 【舞台感想】どいつもこいつも/劇団☆新感線いのうえ歌舞伎「バサラオ」

      7月24日に博多座にて劇団☆新感線の「バサラオ」を見てきました。 脚本家が怖い  久々に脚本家って怖いと思いました。 緻密につくりあげられた世界観、その中で自在に戯れる感覚を味わいました。 イメージを具現化する演出、役者の力量にも感服でした。 終演してもしばしこの世界に浸っていたい、そんな作品に出会いました。 とはいえ短期間でリピートするには気力体力がそうとう必要なボリューム(内容)だったので映像でリピートしたいなぁと思います。(出ますよね??) 裏切り寝返り。敵と思え

      • 【舞台感想】召しませ花を/宝塚歌劇宙組大劇場特別公演「Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-」

        宝塚大劇場にて、6月25日と30日千秋楽の宙組特別公演「Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-」を見てきました。 命の輝きに心ふるえました。 どの曲もどの曲も口ずさめるものばかり。 次々に繰り出されるナンバーごとに、かつてのタカラジェンヌを通して見た夢がオーバーラップして、懐かしさとともにいま舞台に立っているタカラジェンヌたちも長い長い宝塚歌劇の歴史を背負ってここにいるのだなぁとしみじみと思うそんな時間を過ごしました。 この世界観を作り上げてくださっ

        • 【舞台感想】倒せドラゴン/宝塚歌劇星組東急シアターオーブ公演「BIG FISH」

          6月5日と6日に東急シアターオーブにて宝塚歌劇星組公演「BIG FISH」を見てきました。 東京のみの上演だったので観劇は難しいかなと思っていたのですが、おなじ原作の映画が好きだったのと、それを礼真琴さん主演で上演するのならやはり見てみたいと、思い切って上京することにしました。 礼真琴さんと星組メンバーのパフォーマンスに圧倒される いやはや礼さんが凄いのは知っていましたが、ここまで凄いとは! 何を歌っても踊っても見ていて聴いていて心地よかったです。 いつもわくわくする未

        【舞台感想】どんなときも/宝塚歌劇宙組東京宝塚劇場特別公演「Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-」

        • 【舞台感想】どいつもこいつも/劇団☆新感線いのうえ歌舞伎「バサラオ」

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          【舞台感想】未来がこわい/ミュージカル「クロスロード〜悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ〜」

          5月25日に博多座にてミュージカル「クロスロード」を見てきました。 やまみちゆかさんのパガニーニの漫画を面白く読んでいたので、パガニーニがどのように描かれているのだろうと興味津々で観劇しました。 まず思ったのは「ツインリードヴォーカルみたいだなぁ」ということです。中川晃教さんのアムドゥスキアスと相葉裕樹さん(Wキャスト)のパガニーニによる歌のバトルが繰り広げられている印象でした。 お2人以外も歌唱力に定評のある方々がキャスティングされていて、それぞれに難しい楽曲に立ち向か

          【舞台感想】未来がこわい/ミュージカル「クロスロード〜悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ〜」

          【舞台感想】ここにあなたはいます/ブロードウェイミュージカル「カム フロム アウェイ」

          4月27日に久留米シティプラザ ザ・グランドホールにてブロードウェイミュージカル「カム フロム アウェイ」を見てきました。 すごくアメリカ人好みな脚本だなということと、チケット代はほぼキャスト代だなというのが見終わった直後の率直な感想でした。 アイリッシュな音楽が心地よかったです。 別の9.11の物語 作品の舞台はカナダの大西洋側にあるニューファンドランド島の小さな町ガンダー。そこに見知らぬ人びとが大勢押し寄せることになる。 そこからはじまる物語でした。 その理由とい

          【舞台感想】ここにあなたはいます/ブロードウェイミュージカル「カム フロム アウェイ」

          【舞台感想】戦っていたの/宝塚歌劇雪組全国ツアー公演「仮面のロマネスク」「Gato Bonito!!」

          4月14日に梅田芸術劇場メインホールにて宝塚歌劇雪組全国ツアー公演「仮面のロマネスク」と「Gato Bonito!!」を見てきました。 演じきった後の成長がたのしみ 全国ツアー公演ではありがちですが、柴田侑宏先生の作品を上演するには主要人物に役者が揃っていないなぁというのはやはり感じました。 恋愛巧者の主役の2人さえ出し抜くジェルクール伯爵の憎たらしいほどの自己評価の高さ「俺は出来る」感が、序盤の2人のやりとり(悪巧み)に説得力を与えるのだと思うのですが、ジェルクール役の

          【舞台感想】戦っていたの/宝塚歌劇雪組全国ツアー公演「仮面のロマネスク」「Gato Bonito!!」

          【舞台感想】生きている。/望海風斗ドラマティックコンサート『Hello,』

          3月30日、キャナルシティ劇場に望海風斗さんのコンサートに行きました。 幸せな気持ちと元気を持ち帰った気がします。 オープニングから、「POP STAR」「真夏の世の夢」「あゝ無情」とアップテンポの懐かしのヒットソングを伸びやかにノリノリに歌って客席の心を鷲掴みに。 これは楽しいコンサートになると客席全員が確信したところで・・まさかの「お祭りマンボ」笑。この歌ってこんなにグルーヴィーだった??こんなにドラマティックだったっけ???となんだか訳がわからないままに巻き込まれてい

          【舞台感想】生きている。/望海風斗ドラマティックコンサート『Hello,』

          【舞台感想】ヒールで1マイル歩いただけでわかったと思わないで/ミュージカル「Tootsie」

          3月16日に博多座にて山崎育三郎さん主演のミュージカル「Tootsie」を見てきました。 とてもクオリティの高い舞台でした。 女性とキャリアのリアル 悩みながら傷つきながらも目指すものに対して一生懸命で正直、自然体な感性のジュリー(愛希れいかさん)がいいなぁと思いました。 役者を目指すなかで心の支えだった恋人が子どもを欲しがり別れを選択したことを語るくだりはせつなかったです。キャリアを積む時期と出産適齢期が重なる問題、キャリアを積みたい女性にとって二者択一を迫られる現実、

          【舞台感想】ヒールで1マイル歩いただけでわかったと思わないで/ミュージカル「Tootsie」

          【舞台感想】たゆたえども沈まず/宝塚歌劇花組大劇場公演「アルカンシェル」〜パリに架かる虹〜

          2月15日に宝塚大劇場にて花組公演「アルカンシェル」~パリに架かる虹~を見てきました。 観劇直後は唖然とするばかりでしたが、これはちゃんと怒るべきなんじゃないかと思えてきました。 この脚本にGOサインを出してしまう(出さざるを得ない?)、そこに宝塚歌劇を危機たらしめている要因が潜んでいるのではないかと。 なかったのは時間? それとも別の何か? わざわざ「ドイツ占領下のパリ」~「パリ解放」という特殊な時代を物語の舞台に選んでいるのだから、密告、猜疑心、自己保身か正義かの葛藤

          【舞台感想】たゆたえども沈まず/宝塚歌劇花組大劇場公演「アルカンシェル」〜パリに架かる虹〜

          【舞台感想】ホームズは生きていた/宝塚歌劇雪組東京宝塚劇場公演「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」「FROZEN HOLIDAY」

          2月1日に東京宝塚劇場にて雪組公演「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」「FROZEN HOLIDAY」を見てきました。 昨年の11月に宝塚大劇場で見るはずの公演でしたが、中止になってしまったので1回限りの観劇になりました。 生田先生、アタマ沸いてる? 作者のコナン・ドイルと架空のシャーロック・ホームズの対話という興味深い発想に期待して見た「ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル」は、生田先生アタマ沸いてる?という作品でした。 このかんじ、「Shakespea

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          【舞台感想】怪盗紳士現る!/ミュージカル・ピカレスク「LUPIN~カリオストロ伯爵夫人の秘密~」博多座公演

          博多座にてミュージカル・ピカレスク「LUPIN~カリオストロ伯爵夫人の秘密~」の1月22日初日と24日マチネ、そして28日千穐楽を見てきました。 豪華なキャストとスタッフによるライトなエンタメ 華やかな出演者+小池修一郎×ドーヴ・アチアによる新作ミュージカル、果たしてどのような作品になるのかと思いましたが、豪華な演者とスタッフによる遊び心満載のライトなエンタメというかんじの作品でした。 名場面やあっという仕掛けがあるという訳ではなく、演者のパフォーマンスを愉しむ趣向で面白

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          【舞台感想】ナートゥをご存知か?/宝塚歌劇星組大劇場公演「RRR×TAKA”R”AZUKA~√Bheem~」「VIOLETOPIA」

          1月16日と17日に宝塚大劇場にて星組公演「RRR×TAKA”R”AZUKA~√Bheem~」「VIOLETOPIA」を見てきました。 暁ラーマ事変 暁千星さん演じるラーマがカッコよすぎて大変です。 歩き方、体重の乗せ方、肩の上げ方下げ方、少し振り向く時、髭眉毛額後頭部横顔脚胸板、私の喜びのツボをすべて圧していかれる感じです。 どの動きも隙の無いソルジャーなのにビームといるときだけはラフなお兄さんなのも素敵です。 険しい表情の時と甘い瞳のギャップも危険です。 弓を弾く暁ラ

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          【舞台感想】ルパン三世たぁ俺がことだぁ/新作歌舞伎「流白浪燦星」

          12月15日に新橋演舞場にて新作歌舞伎「流白浪燦星」を見てきました。 歌舞伎版「ルパン三世」 白浪とは盗賊のこと。「流白浪燦星」と書いてルパン三世と読みます。 あの劇画やアニメで有名なルパン三世が安土桃山時代に居たら?という荒唐無稽な設定です。 ルパン三世が安土桃山時代(秀吉の晩年として1590年代?)にいたとして、そしたらおじいさんのアルセーヌ・ルパンは大航海時代の序盤に活躍した人になってしまう???ってくらいに笑。 なんですが、「細けぇこたぁいいんだよ」ってことでサク

          【舞台感想】ルパン三世たぁ俺がことだぁ/新作歌舞伎「流白浪燦星」

          【舞台感想】お言葉の花が蝶のように飛びましてお美しい事でござる/十二月大歌舞伎「天守物語」

          12月14日に歌舞伎座で十二月大歌舞伎の「猩々」と「天守物語」を見てきました。3部制で第3部の演目でした。 今年5月の平成中村座が姫路城天守の下で七之助さんが富姫の「天守物語」と知り、見たかったなぁと残念に思っていたところ12月に歌舞伎座で上演とな。しかも亀姫がなななんと玉三郎さん?!と聞いてはどうしても見に行きたいと思い、上京のスケジュールを練りに練り、めでたく見ることができました。 「天守物語」はその世界観が大好きでシネマ歌舞伎でも見ましたがどうしても生で見たくて9年

          【舞台感想】お言葉の花が蝶のように飛びましてお美しい事でござる/十二月大歌舞伎「天守物語」

          【舞台感想】未来と引き換えに今を得たんだ/フレンチロックミュージカル「赤と黒」

          12月13日と14日に東京芸術劇場プレイハウスにてフレンチロックミュージカル「赤と黒」を見てきました。 今回は2泊3日で3演目の観劇旅行でしたので駆け足で感想を残しておこうと思います。 身の程知らず このフレンチロックミュージカル「赤と黒」は、主人公のジュリアンの生い立ちには触れられず、ナポレオンについてや世情についてもざっくりとしか言及されていないので、セリフや演者の表現からそれらを感じ理解していくことになるのですが、今回見た梅芸版ではジュリアンのセリフの中にあった「身

          【舞台感想】未来と引き換えに今を得たんだ/フレンチロックミュージカル「赤と黒」