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漫画『ジョジョ』にみる思いの深さ

思いの深さとスタンド

わたしは漫画『ジョジョの奇妙な冒険』をバイブルにしており、時折読んで勇気や日々の活力としているのであるが、なかでもイタリアを舞台にした第5部「黄金の風」編が何とも言えず、たまらなく好きなのである。

数ある登場人物のなかでも、主人公一行を追いかけてくる敵の一団にプロシュートという老化を操るスタンド使いがいるのであるが、その彼の硬派で兄貴肌の部分に惹かれるのである。
敵ながら、内に秘めたる強い意志と覚悟を決めて事を運ぼうとする姿勢は自分の人生においても見習いたいものがあるのである。

劇中、多くのセリフを放ち、それぞれがゾクゾクするほどに突き刺さるのであるが、なかでも

〝ブッ殺すと心の中で思ったならッ!その時スデに行動は終わっているんだッ!〟

というセリフがひときわ響くのである。

プロシュートは部下のペッシと共に主人公一行を追いかけ、電車内において奇襲をかけてくるのであるが、そこでのシーンのある一幕でのセリフである。
部下のペッシは優柔不断で、まだまだ成長途上にあり、ことあるごとに自分の行為に迷いが生じてしまい、主人公一行を追いつめきれないのであるが、そこでプロシュートは自分の行動でもって、部下にそのマフィアとしての在り方や哲学、生き様を示すのである。

このプロシュートの姿勢は習慣形成においても活用できる汎用性のあるものなのである。

前回の投稿にて、習慣にはある方程式があるという話をした。
習慣形成における方程式とは、

習慣=思いの深さ×繰り返し反復


この思いの深さがプロシュート兄貴の覚悟に満ちた生き様や言動とリンクするのである。
方程式の左側の思いの深さとは、プロシュートのような覚悟にあたる。

わたしは根付かせたい習慣がある時には、プロシュート兄貴のことを思い出すようにしている。
自分のアイデンティティの深度を高め、毎日やりたい習慣を繰り返し行うことで、心の中でその習慣についてやろうと思った時には、迷いがなくすでにしてその行動は終わっている、こんな域に達したいものである。

覚悟こそが覚醒を促す

〝「成長しろ」!ペッシ『成長』しなきゃあ オレたちは「栄光」をつかめねぇ〟

プロシュートはアメとムチで部下のペッシを時に厳しく、時に優しく、その秘めた才能を引き出すべく対応する。
メンター役としてペッシを主人公一行との戦いにおいて、自分を超えるほどの成長を促すようにことあるごとに𠮟咤激励する。
現状維持に満足していてはダメだ、常に自分を超えていけ、ぬるま湯に浸かっててはいけない、自分の成し遂げたいことがあるのなら常に試行錯誤しながらも成長していけ、こんな強い覚悟をプロシュートのセリフからはひとひしと感じるのである。

これも習慣形成において勉強になるシーンである。
習慣形成において、物事をどう認識するかが大きく左右するという。
部下のペッシは弱気でややネガティブであり、自分の行動に迷いが生じやすく、精神的にまだ未熟さが残っている。
しかし、マインド次第で容易に兄貴分のプロシュートを追い抜く素養を秘めている。
漫画の中でマインドセットを変えることで、覚醒していくのであるが、習慣も捉え方ひとつなのである。
それをポジティブに捉えて、それをポジティブな言葉で表現するか、逆にネガティヴに考えて、ネガティブな言動をするかによって、脳が「快・不快」を判断する。

捉え方でひとつの習慣が陽にも陰にもなり得るのである。
これは習慣にだけ言えたことではないと思うが、同じ世界を見るのでも、捉え方ひとつで180度違ってくる。
それは可能性でもあり、かつ、絶望でもあり得るのである。

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