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半導体・AI関連に再度注目、SVB破綻の影響を注視

先週のマーケット振り返り

米銀行持ち株会社SVBフィナンシャルグループの破綻を機に信用不安が広がった。経営不安が高まった米中堅銀行に対して大手11行が預金を提供する異例の措置を決めたと報じられている。米連邦準備制度理事会(FRB)からの借入額はリーマンショック時の1.4倍に膨らむと見られており、そう簡単に信用不安は払拭されそうにないと思われる。

日本国内の金融システムには直接の影響は出ていないようですが、これまで金利上昇を背景に債券売り・銀行株買等のポジションを取っていたヘッジファンドが手仕舞いを余儀なくされおり、その影響を注意深く見極める必要がありそうです。

21日~22日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており、今後金融イベントに絡みヘッジファンドの懐事情、思惑によって相場が大きく変動することも想定されます。

今週の注目テーマと関連株

注目テーマ:チャットボット(ChatGPT)関連

個別では、チャットボットからの派生で注目したい半導体・AI関連株として、取り上げていた【6857】アドバンテスト【3984】ユーザーローカルが昨年来の高値を更新していることが注目されます。

半導体設計支援ソフトの米ケイデンス・デザイン・システムズ株が堅調なことが刺激材料。人工知能(AI)の実用化に伴い、先端半導体の需要が増加するとの期待感が高まっているもの。

アドバンテストは検査装置がAI関連向けで成長していることが注目点。需給面では逆日歩が付く信用取組倍率:0.47倍の信用需給となっており、押し目買い優位の展開が期待されますので、1999年12月高値13970円を目指すか市場の関心を集めそうです。

また、ユーザーローカルは、人工知能(AI)を使った業務支援ツールを手がけていますが、「ユーザーローカル サポートチャットボット」に、米OpenAIの対話AIモデル(text-davinci-003)を組み込むことにより、回答内容を高速に自動生成する機能を提供開始すると発表したことが期待材料となっていますし、連続最高益更新が観測されていますので、21年9月高値2170円突破から本格的な上昇と見ます。

他に特筆すべき関連銘柄が出てくるか、物色の範囲が広がるか注目すべきだろう。


※当コラムで掲載されている各銘柄についての見解は執筆者自身が取り組む際の考えであり、売買指示等の投資助言ではありません。あくまで投資はご自身の判断と責任に基づいて行っていただくようお願いいたします。

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