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世界はまだこんなレベル

若い頃の私には、世界からなぜ戦争がなくならないのか、ソーシャリストを目指す国々がなぜ軍隊を持つのか、全く分からなかった。
 
でも、今ではよく分かる。
 
理由は簡単すぎた。
世界はまだ話し合いで解決できる大人のレベルではなかったからだ。
 
『イスラエルのパレスチナ人大虐殺』が世界中にそれを証明している。
世界は相変わらずまだ、一部のギャングスターたちに牛耳られたままなのだ。
大昔の植民地時代から変わっていないのだ。
 
国連だって機能していないことを見せつけている。
公平ではないどころか、世界一のギャングスターが「ノー」だと言えば、大多数が「イエス」と言っても、結果は「ノー」だ。
これがギャングスターたちの言う、実際の『民主主義』だ。
「イスラエルに停戦させよう!」って言ったって、アメリカが「いや、戦争は続ける」と言えば、それまでだ。
 
更に、仮に国際法が決めたところで、イスラエル政府はなんのその。
国連なんかに従うつもりは到底ない。
世界に向かって、ぬけぬけしゃーしゃーとそう言ってのけている。
イスラエルは過去、1948年、初めて仲介に入った国連大使も殺害しているから、説得力がある。
現在だって、国連の学校や施設を爆撃のターゲットにし、多くの国連職員を殺害しているから、説得力がある。
国際社会なんて気にしないと言えば、本当に気にしないのだ。
さすがは大物ギャングスター。
ギャングスターの鑑と言えよう。
だから、たとえギャングスターたちに洗脳されずにいる権力者たちも、イスラエルには怖くて歯向かえない。
 
世界は未だにこういうレベルなのだ。
ギャングスターたちからのギャングスター行為に脅されたまま、
結局は、権力者に武力で封じ込められている状態なのだ。
 
これほどまでの大虐殺が繰り広げられ、生き残ったパレスチナ人達がパレスチナから追い出され、飢え苦しんでいても、
ギャングスター同士はかばい合い続け、イスラエルへ武器と資金と兵士を送り続けている。
 
その上、イスラエルは欧米ギャングスターたちの大切な仲間だから、歯向かう奴らは『テロリスト』なのだと世界を洗脳する。
ギャングスターの敵はどんな国であっても、何をしても「悪」であり、非難される。
反対に、ギャングスターの仲間達は大虐殺をしたって何をしたって非難されないどころか、バックアップされる。
 
ギャングスターたちが『テロリスト』だと呼ぶのは、ギャングスターの『防衛』戦争を正当化するためだと気づかなくてはいけない。
 
パレスチナのハマスは、イスラエルの侵略とアパルトヘイトに抵抗してきただけだ。
北米のファーストネーションズ、原住民たちと全く同じだ。
南アフリカのネルソン・マンデラと当時のアフリカ民族会議と同じだ。
『テロリスト』なんかじゃない。
話し合いも民主主義も通じないギャングスターたちに、命懸けで抵抗しているだけだ。
 
レバノンのへズボラも、イエメンのフーティーズも同じだ。
『テロリスト』なんかじゃない。
 
フーティーズが言っていることと紅海でやっていることは、とてもシンプルだ。
「イスラエルがパレスチナ人大虐殺を止めれば、紅海を行き来するイスラエル関連船舶を襲撃するのを止める」と、フーティーズのリーダーはしっかりはっきり言い切っている。
 
散々、アメリカとサウジアラビアに国を破壊されてきたイエメンだから、パレスチナ人たちがされていることを我が身の想いで感じられる。だから、大多数の国民がフーティーズを支持しているのだ。
国連の言うことですら聞かないイスラエルを何とか止めようと、自らも苦しんでいる国が立ち上がったのだ。
それを、欧米ギャングスターたちはテロリストからの防衛だとして、イエメン爆撃で仕返し、イスラエルを守り続けている。
ギャングスターたちの言う『自己防衛のための戦争』の真の姿を、私たちはしっかり捉え直さなくてはいけない。
 
ところで、欧米ギャングスターたちがフーティーズのことを
「イエメンの反政府勢力」と呼ぶのは、フーティーズがアメリカのパペット政権を覆したからだ。
実際のイエメン人たちに支持されているのはフーティーズであり、アメリカの都合よく動くパペット政権ではない。
「反政府勢力」と呼ぶのなら、イエメンの大多数は「反アメリカ&サウジ」だと言うことを証明しているようなものだ。
 
ロシアとウクライナの戦争も、同じように、
「世界は相変わらずまだ、一部のギャングスターたちに牛耳られたままだ」ということを見せつけてくれた。
 
ロシアとの話し合いに断固として応じないギャングスター、アメリカ政府。
ウクライナとロシアの和平交渉をことごとく潰しまくるギャングスター、イギリス政府。
欧米社会を嘘で固めるために、ロシアからの情報を断ち、ロシア側の情報を発信する人たちを逮捕・拘束する『言論の自由』の国、欧米、EU政府。
長い間ロシアとの戦争を目論み、ロシアを挑発し続けてきた世界中のギャングスターたち。
 
「デモクラシー」だの「フリーダム」だの民主的な言葉を巧みに操り、「正義」のフリをして世界を洗脳していた彼らこそが真のギャングスターだったと、彼らこそがテロリストオーガナイゼーションだったと、私たちが気づくことで世界は大きく変われるはずだ。
 
話し合いで解決できる世界にするのか、軍隊のいらない世界にするのか、
平和は私たちの手にかかっている。
 
ところで、世界のギャングスターオーガナイゼーションの中に、日本はちゃんと入っている。
第二次世界大戦時のアジア侵略戦争から、日本はまだきちんと足を洗えていない。
 

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