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ヴェネツィア映画祭結果と、最新全米映画興行成績(2020/09/11-09/13)

どうも。

今日は、ヴェネツィア映画祭の結果から行きましょう。

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注目のウィナー、金獅子賞は「Nomadland」。フランシス・マクドーマンドが、オスカー主演女優賞に輝いた「スリー・ビルボード」に続く、アメリカ中西部を舞台にした人間ドラマですが

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監督は中国人女性監督のクロエ・ジャオ。2017年に発表した「ザ・ライダー」が、その年の批評家にはものすごく絶賛された映画で、そのとき、「なぜオスカーにかからなかったんだ」と一部で問題視する声も実際あがっていました。理由としては、かなりどインディな映画だったから、というのもあった気がするんですが、やっぱりそういうことで注目されると期待値というのはあがるわけで。そんな中、期待に応えての授賞ですね。この映画、来年1月に日本公開も決まっているようですが、その展開になるということは、オスカー・レースの参戦は間違いないと思います。

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そして銀獅子賞、監督賞に日本の「スパイの妻」を監督した黒沢清監督が選ばれました。これ、期待ですね。黒沢清はこれまで名前はよく耳にする評判のいい監督ではあったんですけど、ブラジルだと特にそうなんですけど、是枝氏と比べるとやっぱりかなり知名度が劣るというか。是枝氏の作品はサンパウロでも新作、ほぼ見れるくらい作品そのものにファンがいるんですけど、黒沢清もここからなんとかそういう状態に持ってきてほしいですね。外国語映画賞の日本代表になってほしいところです。

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そして、これもオスカー狙えそうな感じがしたので紹介しておきますと、主演女優賞にアメリカ・カナダ合作映画「Pieces Of A Woman」のヴァネッサ・カービーが授賞しました、彼女はネットフリックのドラマ「The Crown」でマーガレット王女の役で知られている人。映画でのブレイクするーも期待できそうです。この映画、相手役、シャイア・ラバフなんですよね。問題児で干された彼ですが、「ハニーボーイ」以降、復活しつつありますね。

やっぱヴェネツィアが終わると、「ああ、オスカー、はじまるな」という気になるんですけど、同じく重要な前哨戦、トロント映画祭も今週から無事にはじまるようですよ。こっちもおいかけるつもりなのでお楽しみに。

では、今週の全米映画興行成績、行きましょう。

1.Tenet
2.The New Mutants
3.Unhinged
4.The Broken Hearts Gallery

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5.Bill & Ted Face The Music

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6.Words On Bathroom Walls
7.The Sponge Bob Movie Sponge On The Run
8.The Personal History Of David Copperfield
9.My Brother's Crossing


全体的に替わらないのですが、先週紹介していないものだけ。4位に入ってきたのは「The Broken Heart Gallery」。これは「失恋にまつわる品」を集める女性がギャラリーを開いて成功するうちに、ある男性と出会って・・というロマンティック・コメディ。Metacriticで59点、Rottentomatoesで74点。これ、僕、かなり見たい映画だったりします。


そして5位は「Bill And Ted Face The Music」。90年代初頭に大人気だったおバカ・コンビ、ビルとテッドがおっさんになって帰って来ました!キアヌ人気の復活、ここにも及んでいます。

1と2は僕も大好きなんですが、これもなかなか評判です。Metacriticで66点、Rottentomatoesで81点。サンパウロ、10月に映画館、再開されそうな雰囲気なんですが、ぜひ見たい一作です。



 

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