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あまりにも痛いSZAキャンセル!どうするフジロック?

どうも。

いやあ~、これは痛い。

SZA、フジロック、キャンセルですよ・・。これはつらいし、悲しい。

だって彼女、今年のフェス市場において、パンデミック後の2年で大物たちが多く出回ったあと、今年残りが少なくなっていた中で数少ない巨大な目玉でしたからね。それは、名盤指定もされてるアルバム「SOS」のロングヒットでも明らかです。

理由もよくわかってないのもやきもきさせる一因になってますよね。だって、他の公演はキャンセルになってなく普通にやってるわけですから。

そういうことで怒ってる人も多く見かけます。「日本をバカにしてるんだろ。いいよ、来なくて」みたいな感じで。いいや、「いいよ」では済まされない存在です。そのことは

3月に書きましたこのレビューを改めて読んでいただきたいのですが、彼女、ライブ・パフォーマーとしてとにかく素晴らしいんですよ。ソングライターとして評価されがちな彼女なんですがシンガーとしても今日随一です。中でも高音の抜けの良さは絶品。曲の進行も流れも全くケチの付け所もなかったですからね。これを幸いにして生で見ることが出来ていたので日本の方たちにも是非見てほしかったのです!

僕が恐れているのは、このキャンセルで日本の興行関係者や音楽リスナーが彼女を避けるようになって、見るべきアーティストなのに見れない存在の一つに加わらないか、という懸念ですね。

僕としてはここに加わってほしくないのです。こういう他の国だとなんの問題もなく来てるのに日本だけ来ない人たちの仲間入りをしないか。僕も普通に見れてていずれも最高なだけに日本のファンのやきもきした気持ちは痛いほどわかるのでね。

あと、このキャンセルで、今のR&B/ヒップホップ業界の興行感覚に疑問を呈さずにはおられないので。

というのはですね

ドレイクという不届きものがぃしてですね(笑)、こいつのブラジルのロラパルーザのキャンセルの仕方がひどかった。キャンセル、公演の前日でしたから!しかも、無断で帰国してた上にクラブで遊んでたのが発覚してのものだったんですから。これに比べたら、なにも罪になりませんよ。しかもドレイク、さらに四年遡ってロック・イン・リオに出たときも数々の王様的振るまいで関係者激怒させてて決まりになっているテレビの生放送

こういう体験があった上でSZAの話を聞くと不信感があがらないわけがありません。さらにSZAと同じTopdawg所属のケンドリック・ラマーが去年のサマーソニックでクリエイティブマンに巨額の追加支払いを求めていた話などを聞いてもなおさらですね。

それに加えてアメリカでも2010sの半ばには積極的に各地のフェスに参加し出したヒップホップ勢が、最近は一部のヘッドライナー・クラスを除いて撤退傾向にあるのも気になるところです。ジャンル特化型のフェスにしか出なくなってますからね。

そうなる前からヒップホップのライブ興行って日本公演一つとってもキャンセル多かったり、「この公演の契約どうなってるんだろう」と思われる謎の興行主がいたりとか疑問になること多かったですからね。こういうやり方してると、フェスには呼ばれにくくはなるのかなとは思います。ただ、ドレイクとかTopdawgみたいなことがまかり通ると、ここ最近のヒップホップのセールスダウンも合わせて考えて、ちょっとそっちの業界の将来に関して良い予感はしませんけどね。

あとはフジロック側の対応ですよね。今回のラインナップの組み方に関して言えば、良いニューカマーに関しては多いものの、フェスの後半を埋めるメンツに関しては層が薄くバランスが悪かったですからね。その傾向が特に強かったのがSZAが出る予定だった初日だったのでなおさらです。

ただ、諦めては欲しくないですね。ロラパルーザ・ブラジルの前例で言うと、2ヶ月前にパラモアにキャンセルされたときにはキングス・オブ・レオン、1ヶ月前にブリンク182にキャンセルされたときにはTwenty One Pilots、ドレイクに前日にキャンセルされたときにはスクリレックスを代役に立ててます。スクリレックスのときは笑い話でしてね。このときスクリレックス、実は事前に南米に来てまして「なにしてるんだろう。特別ゲストか?」と話題になってたんですけど、この事態に備えてのバックアップ要因でしょうね。このくらい、危機管理がしっかりしてるフェスも世の中にはあるんです。

ここからが腕の見せ所かなとも思っています。

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