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一部で話題!ロバート・フリップのキャラを豹変させている妻、トーヤさんについて

どうも。

今日はこういう話題をしましょう。

コロナウイルスで、世界中の人が自宅生活になってますが、その人たちに向け、いろんなアーティストが自分の家やスタジオから音楽を発信して楽しませてくれています。

ただ、中にはすごく異色のエンタメ感覚で楽しませてくれている人もいます。

ここのところ、本当に一部なコアなところですけど、でも、すごくある層にはすごく刺さっている例ではこういうものもあります。

ロックダウンの中、自宅で「ロック・アラウンド・ザ・クロック」に乗って社交ダンスの格好で踊るイギリス人夫婦、これ男性の方

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キング・クリムゾンのロバート・フリップですよ!

この人と言ったらアレですよ。

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はい。もちろんこのジャケ写でおなじみ、「クリムゾンキングの宮殿」でおなじみの、あのすごく堅い感じのプログレのカルトなカリスマですよ。長いことプログレの世界では、ことの外、神格化されて、難しい言葉で語られてきていた人です!

そんな人が、奥さんと揃いのダンスをして踊って、最後にメッセージを叫ぶ、という、あまりに「えっ!」な展開でした。

しかし!

驚くのはまだ早い!

この何日か後に出た、こちらのツイッターとインスタの動画、こっちの方がさらに衝撃でした。

なんと、夫婦揃って、ミツバチのコスプレをして、庭で「ZZZZZ」と、ミツバチの飛ぶ音を出しながら二人で庭、駆け回ってるんですよ!

 もう、これはもう、かなりお腹痛くなるまで笑いました(笑)。

こうなっちゃうと、やっぱり、この人のことが気になります。

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この奥さんですね。この人、トーヤさんと言って、何も知らない方には、「感じの良い、陽気な明るいご婦人」という感じでしょう。

が!

この人はですね、実は昔、こういう人でした。

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はい。ニューウェイヴのスターだったんです!

時代的には1981年ですね。ちょうど、ニュー・ウェイヴがイギリスでファッションも伴って人気が出ていた頃です。男性だとアダム&ジ・アンツとかデュラン・デュランとかスパンダー・バレエがニュー・ロマンティックなんて言って、フリルのついたシャツで貴公子っぽい感じで話題になってましたが、

そんな時、トーヤ・ウイルコックスはこんな感じでした。

こんな感じです。

この当時、1981年から82年にかけてと短い間ではありますが、シングルもアルバムも全英トップ10を記録するくらい人気ありました!

この頃のイギリスのニュー・ウェイヴ・ガールはちょっと飛ばし気味な人が多くてですね

この人たち、みんなこの1981年という短期間に売れた人たちですよ。今の基準で見ても、かなりエッジィなトバし方してるでしょ?これがなんと、僕の洋楽の聴き始めのタイミングでもあるんですよね。で、これが割と普通なものとして取れてしまってですね(笑)。今に至る、僕の女性アーティストの興味を無意識に作っていたのが彼女たちかもしれません。トーヤさんはそういう人たちの中の一人だったわけです。僕はこの当時、曲までは聞いたことなかったんですが、ミュージック・ライフにグラビア載ってて、人気投票でも下の方でしたけどランクインしてたので、それで知りましたね。

こういうニュー・ウェイヴ・ガールの感覚が、日本だと戸川純とかNokkoになって、アメリカだと同時期のヒットだとGoGos、そして一番ドンピシャな感じがシンディ・ローパー、さらに初期マドンナまで繋がる感じですね。

ただ、トーヤさんはその前に、実は20歳くらいの時は女優もやってまして、その時はまずこういうイメージです。

これ、「Jubilee」って言って、1977年の、まさにロンドン・パンクの少年少女描いた映画なんですが、その左のピンクのコート着た、オレンジの坊主頭の眉毛剃った女の子、これ、トーヤさん、なんですよ!

もう、この時からもう、「先端のパンクガール」といった感じだったんです。

さらに

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ザ・フーの「四重人格」を1979年に映画化した「さらば青春の光」で主人公ジミーのカノジョ役を演じてもいました。こうした流れから、音楽方面に進むことは宿命づけられていたんですね。

そんなトーヤさんは

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1986年にロバート・フリップと出会い、結婚しています。この頃、まだ彼女、トンがった雰囲気、残してますよね。

それが時は流れて、あんまり表舞台に出なくなって、「結婚したとは聞いてたけど、名前聞かなくなったなあ」と思っていたら

2010年代から、イギリスではバラエティ・タレント化してまして。僕は、このクイズ番組に出た時に、「トーヤ、すごく面白いよ」という話は聞いてましたね。ここでのこの2人、面白いんです。登場時に慣れ初め話すんですけど、トーヤさん、「ロバートったら、もう他の人と全然違うのよ。それからもう、いろんなこと知ってて」と目をキラキラさせながら話して、フリプ先生も「もう出会って1週間で恋に落ちたんだ」って落ち着いた口調でニコニコ話して、カメラの前で濃厚キスですからね。この時に「えっ!(笑)」とは思っていました。

別のトークの番組では、やんちゃだった若い時のことを話し、性生活での変な癖まで屈託無く喋っています。

そのトーヤさんですが、音楽活動も現役でやってます。

何年か前には、夫フリップをバックにナンシー・シナトラの「These Boots Are Made For Walkin」のカバーやったりしてます。

あと、こんな風にツアーも積極的にやってたりします。あと、2008年に出したアルバムのタイトルが「In The Court Of Crimson Queen」と、さしずめ「クリムゾン・クイーンの宮殿」というアルバムを出していて、再発の際に久々に全英トップ100に入っていたりもしています。

このロックダウン期間中、いろいろ面白いことやってくれそうなので、新しいファン層、つきそうな感じしますけどね。

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