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ハリー・スタイルズだけじゃない! Kpopでも進む「ロック化傾向」

どうも。

今週は音楽ネタでいっぱいですよ。

まず今日はこういう話です。

こないだから頻繁に話にあげてます、ハリー・スタイルズ。彼が「アイドルのサウンドのロック化」、今これを招いてる、という話をしましたよね。彼の2019年のアルバム「Fine Line」から、ポップの風向きが変わってきてるんじゃないか。そういう話をしました。

今日の話はですね、実はハリー以降のこうした流れを

実はKpopが鋭く感づいているんじゃないか?


そういう話をしたいと思います。

というのはですね、僕も2年ほど前からKポップになんか似た流れを感じてまして、

これ書いた時に、ちょっとKポップのことも触れようかな、とも実際に思ったんですよね。ただ、脇道にすごくそれそうな気がしたので、その時は割愛したんですけどね。

 それを強く感じさせたのが、この曲だったんです!

これ、前も紹介したんですけど、TXTの「Ghosting」。これ聞いた時に「Kポップもついにインディロックの領域に踏み込んだか!」と衝撃だったんですよ!なんか、スーパーカーみたいじゃないですか、この曲。シューゲイザーですよ、アイドルで。

なぜ僕がTXT、その当時に聞いてみようと思ったかというと、なんか事前にNMEとかコンセクエンスといった僕が参考にするメディアが騒いでいたからなんですよね。これらのメディアはそれ以前からKポップには優しかったんですけど、特にTXTには熱かった。「なぜだろう」と思って聞いたら、その時に答えがわかった、という感じでしたね。

そうしたら、兄貴分のBTSまでMTVアンプラグドでコールドプレイの「Fix You」をカバーまでして。これ聞いて、「ああHYBE、これはかなり本気だな」と思って、気にするようにしていました。

その後もTXTからはこういうインディロック色の濃い曲が発表されまして。そう考えると、「今、Kポップで一番進んでるのTXTかな」と思えるようにもなってきて。

 というか、もうバンタンもそんなにバリバリにR&Bベースの曲をやらなくなってきたというか。と同時にこれ、「ある時期からずっと続いてきたKポップからの脱却なんじゃないか」と思うようになったんですね。

 というのは、これ、僕の持論なんですけど、Kポップって印象として「ジャスティン・ティンバーレイクとかリアーナがやってきた音楽を、ヴォーカル、ヒップホップ、ダンスでそれぞれに高めるだけ高めた音楽」の印象だったんですね。本家アメリカでさえもそういうタイプのサウンドはなくなって、今やKポップがその美学を高めるとこまで高めてる印象なんですよね。

 もちろんその方面を継承してるものはまだまだたくさんあるし、一般にはそっちの方が人気あるんじゃないかとも思います。ただ、さっきも言ったように、ハリーがシーンのゲームチェンジャーに本格的になるような感じだと、Kポップも対応せざるをえなくなるんじゃないか。そう思った次第です。

 だとしたら、Kポップも今後すごく大変になると思うんですけど、でもあの業界もしたたかな感じがするから

すでにもう、対策打ってあるんじゃないか?

というのは

KpopですでにR&Bで成功していた女性シンガーのペク・イェリン。彼女が突如、シューゲイザーのバンド、ザ・ヴォランティアーズを結成して、すごくかっこいいアルバム出したんですよね、去年。

これというのは

韓国国内で局部的に盛り上がっている国産シューゲイザー・バンドの流れともリンクしてて、すごく興味深かったんですよね。セイ・スー・ミーを始め、未だとテレビドマラで曲が使われるくらいには人気出てきてますからね。

 そこで、「もっと他にも例ないかな?」と思ってツイッターで問いかけてみたんですね。そうしたらnoteユーザーでもあるuki.さん、ShinanoYamaさんたちから素晴らしい答えが帰ってきました。これらをここで紹介したいと思います。

まずは

「セブチ」ことSEVENTEENですね。そういえば彼らも全米進出うまくいっててアルバムでトップ10はいってたんですけど、「確かにロックっぽくなったなあ」とは思ってたんですよね。

彼らの場合、

メンバーのウジがKpopでは珍しいグループ内ソングライターで、彼がもともとかなりのロック好きなので、インディロック化の流れには対応しやすいのではないか、とも思えます。

ウジは今年に入ってソロ・シングルを出してるんですけど、これでのロック化はさらに強調されてもいます。ちょっと動きとして気になりますね。


https://www.youtube.com/watch?v=HwcCBnfhsR4

あと「バンド形態ならすでに先駆者いるじゃないか」との指摘があったのがDay6。名物プロデューサー、JYパクさんの事務所JYPのバンドですけどね。確かに2017年くらいからやってるので早いといえば早いんですけどね。もう少しロックっぽくてちょうどいいくらいかなとも思うんですけど、そう思ってたら

メンバーのYoungKが出したソロはよりロック方面で実験色が濃くなってますね。それこそ今、アメリカのマーケットとかでアピールしそうな感じで興味深かったですね、これは。

 JYPといえば、韓国の3大Kポップ事務所なんですけど、SM、YGはまだこの動き、若干鈍いかな、と言う印象です。まあKポップをメインで牽引し、もともとがR&B趣味が強いところからスタートしてるから、ロックって感じじゃないことは確かですけど、それでも

SMの看板グループ、EXOのSUHOのアルバムはかなりロック寄り、というか曲によっては露骨にハリー意識したものになってましたね。ただ、この曲なんかもかなりUKロック寄りだったりで面白い動きは見せています。

 あと、女の子なんですが、ドリームキャッチャーていう、「韓国のベビメタ」みたいな人たち、前からいますよね。ちょっと僕が今回の特集でイメージしていたものと違うので、ここではあげないんですけど

この(G)-idleが今年出したアルバムで打ち出したこの路線は、ロックをサウンドに取り込んだだけでなく、ファッションにも反映させてて、他のグループとの絶妙な差別化を図ったなと思いましたね。これは技ありだと思います。耳に残るインパクトも強いですしね。

 といった感じでしょうかね。僕の耳に届いてる範囲だと、EnhypenやMonstaXにもロックっぽい曲が出てきたという報告があります。

 まだシーンの流れがどうなるかまではわかりませんが、なんとなくですけど、Kポップも今後、変わっていきそうな予感はかなりしています。










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