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「進捗」がもたらす心理効果

世間はお休み。そんなときこそチャンス!とばかりに周囲との差を詰める、もしくは差を開くために、休みの日にあえて仕事をすることに喜びを感じる私。仕事が進捗すればなおさらテンションが上がります。精神衛生上、このときほど爽快さを感じることはありません。

誰から押しつけられるわけでもなく、心の底からわきあがるモチベーション、内発的動機に支えられたとき、人のパフォーマンスが激増することは多くの研究によって明らかにされています。感覚的にも首肯できますね。

仕事とは言わず、毎日の小さなこと、運動、読書、掃除などでも、やらされではなく自らやりたいという気持ちで取り組むと、幸福感が増加することも科学的に証明されています。みんなが休んでいる(止まっている)ときに、自分だけ地味ながらも進捗しているという感覚がポジティブな気分にさせてくれます。

ポジティブな気分が多く、ネガティブな気分が少ないとき、身体的健康は向上すると言われています。これは風邪のような日常的な病気から、脳卒中のような命を脅かす病気まで当てはまる傾向。ポジティブな気分は身体の免疫システムに多大な影響を及ぼします

また、「進捗」は、進捗があったことが認識されない限り、進捗したという感覚は得られません。なので一連の仕事のなかで自分がした作業の結果がわかるよう各工程をデザインして、仕事自体からフィードバックをもらえるように工夫することが大事。進捗すれば、より難しい仕事にもチャレンジする気持ちが芽生え、受け入れやすく、より持続的に行動し続ける動機にもなります。

そうやって意図的にワクワク感をたやさない仕組みを日常に組み込んでおくと、自己効力感(自分には目標を達成するための能力があるという信念)が高まって、軽い錯覚や思い込み(思い上がり)が発動されてポジティブな感情が激増。行動が止まらず、だからこそ常に何かが進捗して、ポジティブな認識、感情、モチベーションも同時に高まっていくのです。

あなたがもし管理職の立場だとしましょう。上述したような感覚や感情を部下に持たせることができれば、あなたの業績や評価が高まる可能性があります。上司として適切なサポートを適切なタイミングで部下に施すことができれば、彼らの仕事が進捗しやすくなります。

このように「心理的に守られた状態」があると人は、失敗を避けるよりも、必要なリスクを取るようになります。失敗を認め、指摘することを社内で奨励する、もしくはリーダーとしてその文化を醸成するような言動に気を配ると、真に革新的な仕事を実行できるようになると思われます。

部下の声に心から耳を傾け、さまざまな観点を持って熱心に議論し合うことを後押しし、建設的な批判を尊重するときにこそ、アイデアが活発に行き交うことも、いろんな研究で示唆されています。

ということを書いてみることで、リーダーとして「できていない自分」との乖離が生まれます。認知的不協和によって、そのギャップをどうにかして埋めようという心理が働くわけです。noteが持つ効果、メリットですね。また明日も仕事します。メンバーとのコミュニケーションを高めて、創造的な結果をアウトプットしていきたいです。

久保大輔




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