死ぬほどマジメな_タイトル3

死ぬほどマジメな私が学校をサボって旅行に行ってきた話③

前回のノートはこちらから。

そんなこんなで愛知へ

出発の日。
季節は秋、朝6時、川崎。リュックだけ持って旅に出ました。
これから長時間バスだし、トイレくらい行っとくか、とトイレを探すが、コンビニすらトイレを貸し出していない。
ここは川崎、理由はなんとなく分かります。
トイレは諦め、代わりにおやつと飲み物を買いました。
なんでバス乗り場ってどこもこんなに分かりにくいんだろう、と何度もグーグルマップを見ながらバス乗り場に到着。
ピンクのバスが目の前で止まり、とうとうサボり旅行がスタートしました。

夜行バスにもこれほしい

初めてのバス会社だったので知りませんでしたが
こういうのついてるんですね。

素敵。バスの乗客はかなり少ない様子で静かで快適!

9時前に学校に電話。憂鬱です。
「すみません、風邪を引いたので休みます」

切った瞬間の解放感!
罪悪感は東京に置いて来たようでした。

音楽聴きながら寝てたら13時ごろに名古屋ささしまライブに着きました。

旅の相棒

とりあえずささしまライブから名古屋駅まで歩く。
私は歩くことが好きです。

ここで相棒を紹介します。
親指の妖精、オヤユビさんです。
旅に行くときは大体一緒。悩みは旅に行くときたまに欠けること。
紙粘土とニスで、いやオヤユビさんはオヤユビさんです。

(ちなみにこの写真は北九州の小倉へ、一人でライブを見に行ったときに撮ったもの。上目遣いで盛れてる)

名古屋駅から犬山遊園駅へ移動しました。
移動時間は1時間くらいでしょうか。
景色が都会から田舎に変わる様を見るのだけでも楽しい。

観光地じゃないのここ

犬山遊園駅は小さい駅で、駅の外は閑散としていました。
駅から犬山城まで結構歩くとは知っていましたが、ここまで人がいないとはね。

少し行くと大きな川が。木曽川です。
川が流れてる街って、時間がゆったりと流れてる感じでいいなぁと思います。
遠くに犬山城が見えていました。

そこから坂を登っていく。
十数メートル先にいるカップルとの距離が近づきすぎないよう、気をつけながら歩いていたら犬山城の下まで着きました。

へぇ、意外と小さいな。

城の敷地内に入るとさすがに人がいました。
紅葉シーズンで城と紅葉を撮っている方もチラホラ。城をひと通り見て周る。川大きい!

城下をぶらつく

犬山城を見終わり城下町へ出る。
人はまばら。
並ぶ店を見て回ると、食べ歩きグルメが豊富。
気になった豆腐ソフトクリームを食べた。
濃い豆腐の味がする。なかなか美味しい。

お土産屋さんを見るのも好きです。
絶対ここじゃなくても買えるものを見て笑います。
いつも思うけれど、地名の入ったクッキーでどこのも味同じのありますよね。あれは一体なんなのでしょうか。

日がだいぶ傾いてきたので名古屋方面に戻ることにした。
電車の中から見る景色が田舎から都会へ、そして夕方から夜に変わっていく。それをぼーっと眺めていた。学校のことはもう忘れていた。

あの時辛かったな

名古屋方面に戻り、予備校の辺りに行ってみた。駅前のサブウェイ、おにぎり屋、牛丼屋、コンビニ。
そうそう、こんなだった。

当時の気持ちを思い出してきた。

デッサン開始早々描き直してくる講師の先生がめちゃくちゃ嫌いで予備校に行きたくなくて、どうやって腕の骨折ろうかと本気で考えたな。

一日中デッサンしてたらかなり上達してきたのが嬉しくて、友達とまた描きたいと思ったけど、もう高校の同級生とデッサンする機会がないのかと悲しくなったな。

毎日一人でモサモサとコンビニの板チョコクロワッサンを食べてたな。

暇があれば音楽聴いてたな。

朝起きるのが辛かったけど目覚ましをスピッツのエスカルゴにして奮い立たせてたな。

学生寮のご飯美味しくなかったな。とか。
この頃よく聴いてた曲を聴くと今でも名古屋の匂いがします。

思い出してずーんと沈んでしまいました。

でも、あの生活があったからこそ、家族の大切さが身に染みて分かり、実家を離れるまでの時間を大切にできた。
そして今、あの時の自分に助けられている。

だから大学には行けなかったけど、予備校に通った時間は無駄ではなかったのです。

3年後のお前もなかなか頑張ってるよ、と言われた気がした。

次回、試練の夜です。

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