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ありたい自分に向かってチャレンジする人を応援したい

皆さん、こんにちは!

Heading South代表の廣田千晶です。

Heading Southでは、ありたい自分に向かってチャレンジする人に寄り添い、応援することを活動の軸として掲げています。

これを掲げる背景には、大きく2つの思いがあります。

ひとつは、女性はもっと活躍できるとの思い。もうひとつは、私自身、幼少期からコンプレックスの塊だったのですが、そこから様々なことにチャレンジする中で少しずつ変わってきた経験があり、そんな自分自身の経験からも、チャレンジしたいと思っている人の背中を押して差し上げることができたらとの思いがあるからです。

今回は、2つの思いのうち、前者について触れたいと思います。

私は現在、Heading Southの運営を行いながら、上場企業を中心とした小売業の経営コンサルティングと外食チェーンの社外取締役をやらせて頂いています。

靴のブランドといえば、普通、デザイナーやアパレル、服飾雑貨業界の出身を想起されるかもしれませんが、私は一見畑違いの金融業界の出身です。一見畑違いと書いたのは、金融業界で、アパレル業界を含めた小売業を客観的に分析する仕事に長年従事してきたからです。

私はアメリカの大学卒業後、新卒から約12年間、複数の外資系証券会社で、上場する小売企業や外食企業の財務内容や収益力・成長力などを調査分析し、投資価値を評価する株式アナリストという仕事をしてきました。同じ業種を長く、一貫して調査・分析させていただく機会に恵まれたことから、アナリストを卒業した後も、その専門性を活かして同業種の経営コンサルティングに携わらせていただいています。

私の経歴の中で、海外の大学を出て外資系企業で長く働く機会があったことと、日本の小売業や消費のマーケットを俯瞰して長く見させていただく立場にあった中で強く感じてきた思いが、Heading Southの活動の軸と商品にそれぞれ繋がっています。商品に関するお話はまた別の機会に。

さて、株式アナリストも経営コンサルタントも共に企業外部の立場ですが、経営コンサルタントの方がより企業内部に入り込むお仕事です。経営コンサルタントとして活動させていただくようになり、アナリスト時代からの担当でよく知ったつもりでいた企業であっても、内部に入り込むと、アナリスト時代には見えていなかった実態が見えてくるようになりました。

その中で私が最も強く感じたのは、女性が本来持っている力をもっとストレートに発揮できれば、企業価値はもっと上げられるはず、との思いでした。

私は、たまたま新卒から一貫して完全実力主義の外資系企業を転々としてきました。自身のパフォーマンス次第でいつでもクビになるリスクとは常に隣り合わせだったものの、仕事上で性差を感じることはほぼありませんでしたし、極めて公平に評価される世界が好きでした。それが私にとってあたりまえの環境だったことから、お恥ずかしながら、経営コンサルを通じてより日本企業の内部を見させていただくようになって初めて、自分がとても恵まれた環境にいたことに気付かされたのでした。

経営コンサルでは、企業の定性的な実態を認識するために、企業規模にも寄りますが、数十名規模の組織横断的な個別ヒアリングを行うことがあります。

ヒアリングの際には、組織内で評価されている人材だけでなく、必ずしも評価されていない方や非正規雇用の社員さんにも幅広くヒアリングをさせて頂きます。そうすることによって、経営陣側から聞いていた話とは異なる実態が見えてくるからです。

そして、その際にいつも感じていたのは、企業の実態を把握し、改善策を見つけるヒントを与えてくれるのが、面白いことに、圧倒的に女性の意見が多いという事実です。

個人的には、男性はこう、女性はこうという固定概念は好きではありません。あくまでもヒアリングで明確に出る傾向の話です。もちろん、優秀な男性の方は多いのですが、男性は組織を重んじ、自分が所属する部署と自分の立場を守るために、本当は分かっていても、核心に触れることを避ける傾向があるのに対し、女性は、会社や組織が良くなって欲しい、お客様の立場であるべき姿はこうだと、自分の立場よりも全体最適で物事を発言される傾向が強く見られます。普段はおとなしい方でも、個別にじっくり話を聞いていくと、実は、どうあるべきかを理解され、的確に発言される方が驚くほど多いのです。パートの女性の方が本質的な課題をスバリ指摘され、教えていただくことも多くあります。

こういう機会に触れるたびに、こういう女性が前に出て活躍してくれたら、もっと全体最適な思考を持った良い組織になるのになぁとの思いが募っていきました。

ところで、私自身は、本当の意味で女性が社会で活躍できているときとは、男性とか女性とか、性別は関係なく、それぞれが持つ得手や特性を活かし、目指すべき大きなゴールのために各々が最大限力を発揮できている状態だと考えています。

女性がより前に出て働くためには、子育てや介護との両立支援や女性が対等に扱われる環境づくりなどの体制面の強化はもちろん必要です。これらの体制整備は女性活躍推進が謳われる中で、少しずつ進み始めているように思います。ただ、それと同時に、変革が必要なのは、実は女性のマインド、つまり、女性がプロフェッショナルとして働く覚悟と気概を持つことなのではないかと思っています。

これは批判ではなく、是非エールとして受け止めて頂きたいと思っています。ありのままで十分に活躍できるはずなのに「私なんて」と尻込みしたり、子育ての両立への不安から二の足を踏んでしまったり、一歩前に踏み出そうとしない女性が多いように感じています。

実際、『「夫に養ってほしい」が7割、日本女性たちの不都合な真実』という日経ビジネスの記事によると、内閣府のアンケートで『「夫が家計の担い手になる」のが理想と答えた20~30代の女性の割合は、未婚・既婚を合わせて68.4%に達した(「どちらかというと夫が担い手になる」を含む)』とのこと。

もちろん、歴史的背景もあることから一筋縄ではいきませんが、本当の意味で日本における女性活躍を実現するには、やはり、マインド面の変革も重要なのだと思います。

Heading Southでは、自分らしさを大切に、強く美しくしなやかにチャレンジする人々の気持ちを後押しし、そんな素敵なひとが増えることを願い、『HS Interview』を展開しています。

インタビューは、さまざまな領域でチャレンジされ、イキイキと自分らしく活躍されている素敵な方々を皆さんに知って頂きたいという思いと、そこから、気付きや共感、自分もやってみようと思う力が生まれて、自分らしく社会で活躍する方が増えて欲しいとの思いでやらせて頂いています。

私はインタビューと執筆を担当しています。どの方もイキイキと輝いて素敵ですが、例外なく、自分らしく生きるために覚悟を持って物事に取り組んでいらっしゃいます。

そう、輝くためには覚悟が必要なのです。

私が、その方々の「今」だけでなく、半生を取り上げたいのは、輝く今は、一朝一夕ではなし得ず、何かに向かってチャレンジすることは、いい時ばかりではないからです。今イキイキと輝いている方が、どのような半生を過ごし、これまでチャレンジしてきた情熱の源泉が何だったのか、そして、辛いときには何を考えながら乗り越え、今に至るのかをお伝えすることで、お読みくださる方が「私も頑張ろう」と勇気を感じてくださったり、辛いときを乗り越えるためのヒントを得ていただけたらとの思いで、やらせていただいています。

<<つづく>>


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