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親父55歳、GOGO!!博多クラフトコーラ

理想を追い求めること・・・

先日お客様から「なんか今回買ったクラフトコーラ色が薄い気がするのですが・・・」という連絡をもらった。
そのお客様は、発売当初から「博多クラフトコーラ」購入していただいているらしい。そして若干色が薄いのも気づいていただいた。クラフトコーラ製造の経緯をお話しして納得していただいた。
博多クラフトコーラ、最初のロットのものは、ソースっぽいというか、癖の強い味だった。俺は、全国にたくさんあるクラフトコーラの中の一つなのでその特徴も個性としてありだと思っていたし、美味しいと感じていた。
しかし、販売が始まり様々な人の意見を聞くと、ちょっと個性が強すぎたようだった。最初のロットを販売する間に、コックソースの社長と味に修正を行った、現在販売されている博多クラフトコーラに入っている能古島の甘夏やメープルシロップなどはこの味の修正の中で加えられていった。この時頭の中にあったのは、ある友人から言われた一言だった。
「コーラってさ、すっきりしたいときに飲むやん。これまったりしてない?」
この言葉が、今のクラフトコーラに落ち着くまでぐるぐるぐるぐる俺の頭に渦巻いていた。博多クラフトコーラをすっきりさせるにはどうすれば。
何度も何度も試作を重ね、今の味にたどり着いた。
そしてもう一つ、いろいろなクラフトコーラを飲んでみると結構な割合でグラスの下にスパイスや果肉など原材料の一部が残るものが多い。個人的にこれがとても気になる。我が博多クラフトコーラもレモンや甘夏の果肉がわずかだが残ったりしていたのでこれもどうにか解決したかった。そこでコックソースの社長と打ち合わせをして、より細かな目のフィルターで漉すことにした、今まで以上に時間がかかり効率は悪いのだが、グラスに残る果肉などは格段に減ったし、味がすっきりした。で色も少し薄くなった。製造当初の癖の強いクラフトコーラから誰もが飲みやすいクラフトコーラになった。
これが今回のことの経緯だ。
また、コックソースの社長に無理言って小ロットで作っているので、若干の味にブレが出てしまうことも事実。この辺も今後解決していかなければならない。最近、「クラフトコーラいろいろのんだけどあんたんとこのが一番コーラっぽい」との言葉もいただいた。なんかすごくうれしかった。これからもお客様から美味しいと言っていただけるよう日々研鑽を積み、修正を加え完成度をさらに上げていきたい。改めてそう思った。

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