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デジタルマーケティング戦略の設計でありがちな、3つのやってはいけないこと

Good Sunday morning! How's it going?

今日は基本ですが、デジタルマーケティング戦略の設計をしていく上で、3つのやってはいけないことを書きたいと思います。おかげさまで色々な会社さんとデジタルマーケティングのお話をさせて頂く中で、日本の多くの会社が共通して抱えている課題が見えてきました。

−経営陣とマーケティング担当者とのマーケティング活動に対しての認識と求めることの違いが大きい

−部分最適化は得意だが、全体を俯瞰してみれていない

こういった事を分解しながら、シンプルにタスクや課題を整理し、それぞれの最適なツールを提案したりフローを組み立てるのが、The Digital Xの事業の一つであります。その中で、よくあるやってはいけないことの代表的な3つの事を紹介しようと思います。

1:○○をやりたいです(手段が先に決まっている)

このパターン、非常に多いです。

リスティングをやりたい、SEOをやりたい、広告をしたい etc 施策をやることには賛成ですが、私がなぜその施策をやるのですか?理由は?どういう経緯があって実施した&しているのですか?と尋ねると

悪い例:前任者がやっていたから。なんとなく。とりあえず○○だから。知っている施策の中で、これが良さそうだから。だからお願いしたい。

と返答頂きます。分かりますか?ここが、やってはいけないポイントで、明確な理由が無いまま、手段だけが先行しているのです。

施策やメディアをVehicleとも呼びますが、Vehicleを決める時に必要な事は、

対象となるユーザーのコンタクトポイントを洗い出し、そこが最も効率的に接触できるであろう場所だから、それ(Vehicle)を選ぶ

というプロセスが必要です。それを当てはめて考えると、

良い例:リスティング広告の場合:対象となるユーザーが検索という行動を多く行う。そして、検索をする時に最も接触しやすい場所がGoogleの検索であるから、リスティング広告を実施する。 

となります。このプロセスはたくさん経験することですぐ出来るようになるので、皆さん、一度振り返りをしてみてください。

2:ターゲットユーザーの選定や分析が甘い

やってはいけないこと2つめ、ターゲットユーザー層の選定、分析って本当に十分ですか?サービス主体側の観点だと、意外と盲点があったり、見落としがちな事もたくさんあります。

悪い例:Aというサービスor プロダクトのターゲットユーザーは、男性、30代、未婚、首都圏在住、大手企業にて勤務。年収500〜700万円。

これで本当に十分ですか?大体、または、なんとなく感出てません?この状態で施策を進めた場合、多くの施策が失敗するでしょう。なぜなら、ターゲット層が広すぎますし、ユーザー目線でも”これは自分じゃないな”とスルーされてしまいます。

解決策としては、あなたが、ターゲットユーザーになりきって、自分ごと化して書き出す事をお奨めします。

良い例:私は男性で、35歳。私は東京に住んでいて、賃貸に住んでいるが持ち家も検討している。私の会社は○○で、今年の年収は600万円程度。私の最近の悩みは、将来設計をどうするか、パートナーを見つけるか。転職をするべきか、起業するべきか。家を買おうか。私は最近、自分の健康にも気を使うべきと思うが、あまり厳しくはしたくない。私の趣味はショッピングや旅行だが、最近、周りの友達のライフステージも変化してきて、付き合いも少しづつ減ってきたかも。

どうでしょうか?だいぶ具体化されてきませんか?これがいわゆるペルソナを作るという事になるのですが、全て1人称で書きます。(英語でも I'm 35 years old, single man. I want to own my apartment in a year. Also, I want to find the right partner who would be together in our lifetime) みたいな感じで、自分ごとで書き出します) そうする事で、ターゲットユーザーになりきって彼らが何を考えていて、どういう事をしたいのかがより見えてきます。もし、どうしてもイメージが沸かない場合は、ユーザーインタビューなども非常に有効な手段です。

3:手段やツールが課題を全て解決してくれると認識している事が多い

これも、あるあるなのですが、本当にそのツールや手段が全ての課題を解決してくれますか? やってはいけないこと3つめは、ツールを使えば、それが全ての問題を解決してくれるというように認識し、そのまま進めてしまう事です。

悪い例:MA(マーケティングオートメーション)ツールを導入すれば、新規のリードが取れる

この状態に関連してあるあるなのが、高すぎるMAツールを契約している割には、機能を使いこなせておらず、結果コストが高くなってしまい、またツールを入れ替える。が、しかし、ツールの機能だけを比較して、導入・入れ替え検討してしまう。同じサイクルを繰り返す。この間のこの企業のマーケティングサイクルはどうなりますか?はい、同然停滞したままです(泣)

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もっと大事な事は、

今は何が出来ない状態 or 課題があって、それを使うと何が解決できて、いつまでに理想的な状態になれるのか。そして、そのツールをどのように使っていくのか。

上の例に当てはめると

良い例:今は、リードの状態が全く把握&分析できておらず、MAツールを使うと、それが分かるようになる。その結果、1〜3ヶ月後には効率的な営業活動が出来る状態になる。=営業効率があがり、売上&利益が上がる見込みが立つ。日々の運用は、営業とマーケティング部署両方で日々使っていくように担当者をアサインする。

というのが正しいプロセスです。

最後に結論になりますが、

−色々情報が多くて困ってしまった場合

−上手く物事が進まない場合

は、目的をシンプルに考えて、理想的な状態は何なのか、それが実現できる手段を考えていく事がベストかと思います。

もしお困りの事があれば、いつでも壁打ち相手になるので、お気軽にご相談ください!



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