読書メモ:投資で一番大切な20の教え
この本は、非常に学びの多い本です。ハワード・マークスが書いたもう1冊の本もとても良いです。
以下に、前半で僕が覚えておきたいと思った部分を抜粋しておきます。
1.効率的市場仮説は、間違っている
効率的市場仮説の前提条件の一つに、投資家は知的で熱心で、客観的な目を持ち、意欲的で十分なスキルを持ち合わせている、がある
実際は、人々は客観的ではない。むしろほとんどのヒトは強欲、恐怖、嫉妬などの感情に突き動かされて客観性を失い、重大な過ちを犯す傾向がある
これが故に、ミスプライシングが発生し、市場にゆがみがおき、それこそが低リスクで高リターンを獲得できるチャンスである
2.最良の投資方法
最良の投資方法とは、暴落時にどんな価格でもとにかく売らなければならないヒトから買うことである
3.心理学の重要性
投資の世界で最も重要な学問は会計学でも経済学でもなく、心理学である
4.忍耐力の重要性
市場は、あなたが支払い能力を保てる期間より長く、不合理な状態を続けることができる
価格が本質的価値に収斂するまでに、想定より長い時間がかかるかもしれない
5.損失リスクの最小化
損失リスクが、計量、定量化、あるいは察知するできないのであれば、どうやって対処すればよいのか?
①本質的価値の安定性と信頼性、②価格と本質的価値の関係性を基に判断を下すのが一番
6.ファット・テール現象
ヒトは感情に駆られて極端な行動を取る傾向があり、こうした行動が金融商品の世界にファット・テール現象を引き起こす
ファット・テールとは、テール・イベントが正規分布の場合よりも高い確率で発生する現象のこと
7.投資リスク
投資リスクは、最もリスクがないと思われているところで最も高くなっている
誰もが高リスクと考えている試算の価格はたいてい、不人気のせいでまったく危険ではない水準まで低下する
否定的な見方が広がれば、それは最もリスクの低い資産になりうる
価格に楽観的な材料が何一つ織り込まれていないから
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