「買ってよかった」を書く
好きなキッチン雑貨を発表します。させてください!
前書き
noteを始めた動機のひとつに「買ってよかったものについて所感を残したい」がある。
自分のどんなニーズに合っていたのか、合わない部分があるならそれはどこかを言語化しておくと、次に買い物するときの指標になると思ったからだ。また、本当に気に入っているので、誰かの共感を得たいという気持ちもある。
後者については身近な人に聞いてもらうのでもよいかもしれないが、共感には共通する関心が必要だ。
私は一人暮らしで、普段から好んで自炊をしている。だが料理が趣味かと言われるとそうでもない。食べることが好きで、料理はそれを満たすための手段だ。目的はあくまで「おいしいものを食べること」なので、手段にかける労力は少ないほうがいい。
そんな私がキッチン用品について語ろうとすれば、当然そういった観点からの評価が基準となる。前提となる共通点が少なければ少ないほど、聞いてもらってもピンと来ないか、さもなくば退屈させてしまうだろう。
いつも使っているSNSはゲームやイラストをきっかけに知り合った人がほとんどなので、必然的に話題は趣味の話が中心となる。自炊や家事への興味を積極的に表に出している人はそれほど多くない。
だから「どこかの誰かがこれを読んで『わかる』『気になる』と思ってくれているかもしれない」くらいの期待感がちょうどいいのだ。
そんなわけで、特に気に入って使っている2つのキッチン雑貨について感じたことを書いていく。
本題|買ってよかったの話
Belca コンパクトレンジガード
フライパンや鍋を囲って調理中の油はねを軽減するあれ。
百均にもアルミ箔タイプのものが売っていて、かつては1枚を何週間か洗いながら使い回していたのだが、洗剤でしっかり洗わないとベタつきやすく、すぐに形がくしゃくしゃになってしまうのが難点だった。
このレンジガード、水洗いどころか大抵の汚れはウェットティッシュ1枚で綺麗に落ちる。トマトやキムチのような色移りしやすいものがついてもとれなくて困ったことはない。1年ほど使用して継ぎ目に多少塗装の剥げがみられるが、両面は依然として白いままだし、さらさらな手触りを維持できている。百均のレンジガードを1ヶ月おきに1年間交換するのと比較しても差額を補って余りある扱いやすさだ。
気になるところがあるとすれば、特殊コーティングのせいなのか、普通のふきんで拭うと布が毛羽立って消耗しやすいように感じる。使用後の手入れを楽に済ませるならウェットティッシュを勧めたい。
無印良品 野菜や果物の鮮度を保つポリエチレン袋
鮮度保持袋は百均でも手に入るが、無印良品の袋はアルカリ性の成分で細菌の繁殖を抑えるのに対し、百均はエチレンガスを吸収することで腐敗を遅らせる仕組みになっているらしい。この違いが関係しているのか、使い比べてみると無印の袋のほうがずっと長持ちすると感じる。
一人暮らしの自炊において調理と同じかそれ以上に面倒なのが野菜の鮮度管理だ。長持ちさせる秘訣は多くの先人たちが共有してくれているものの、その方法は野菜ごとに異なるうえ、カットする前と後でもまた変わる。面倒でいちいち調べていられない。
この袋はとりあえず入れておけばそれだけで抜群に長持ちしてくれるため、そういった「調べる煩わしさ」から解放されたのも大きな利点だった。
もちろん無限に保存しておけるわけではないし、野菜によってはもっと長持ちする方法があると思う。だが、買ってきたばかりでも使いかけでも、とりあえずこれに入れておけばいいというのは想像以上に楽だ。一人では一度に消費できる量に限界がある生鮮野菜を躊躇わずに買えるようになった。
結局のところ
前回の土鍋の話と合わせて、私は「不衛生さは気にするくせに綺麗に保つ努力もしたくない」という矛盾した考えのもと、それを解消してくれるものに甚く感激する傾向があるらしい。
そんなの誰でもそうだろというツッコミがよぎらなくもないが、こういうのは言語化(自覚)することが大切だと思っている。
自分がどういうところに目をつけているのかを整理すると、物を選ぶときに明確な基準ができる。自分の要求を満たしているか考慮して買ったものはなんとなくで選んだものよりも後悔が少ない。
そんなことを言っているうちにもうお昼なので、保存袋で絶賛延命中の大根を使って煮物を作る。これ本当にいいよ。