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「大奥」と「おひとり様」の感想。

 毎週「大奥」を観てるんですけど、ついついネット番組を観てて観るのを忘れます。録画設定してあるので、別に他のを観てても大丈夫だろう、とか思ってたら全然撮れてないってことがここ2週間ほどありました。

 途中で気が付いて見るんですけど…まあ、大体元の原作を読んでるので「なるほど、今ここか」とか思うくらいです。ちなみに最近は家綱のあたりです。
 漫画で読んでる限りはどってことはないんですけど、実写で見るとけっこうエロですよね。まあ、「後宮」つまりハーレムのお話ですから当然といえば当然ですけど。

 家綱のお話って、当時も思ったんですけどタニス・リーの「死の王」のお話に似てますよね。元ネタじゃないかな?とか思ったくらいです。
 「死の王」では、女王ナラセンが呪いをかけられるんです。彼女が子を産まない限り、国土に作物が実ることはない。しかも、女王ナラセン自身に不妊の呪いがかけられているという。
 そんなわけなので、彼女はありとあらゆる男性とセックスして、国土に作物を甦らさせようとするんですけど、不妊の呪いのせいで妊娠することは全くなく、しかも色狂いの売女という汚名を着せられる。
 しかも、女王ナラセンは本当はレズビアンだった。…っていう。

 設定、ほぼ同じやんね。
 もっとも、この話はお話の冒頭のところでチラッと出る短いエピソードなんで、「大奥」の家綱のお話ほど大きく展開したりはしてません。

 それにしても、「大奥」って最初に読んだときはものすごく「フェミニズム」な漫画だと思ったんですけど、こうやって改めて見ると若干違和感を感じますね。始まってからもう、20年近く経つみたいなので、当たり前といえばそうなんですけど。
 
 その時よりもおそらく社会が進んだんでしょうね。家綱が後の吉宗に色々と言われて
「別に、男のために着飾る必要などなかった」
とか、初めて気が付くあたり。今更かい!って思いますからね。

 最近日本ではフェミのバックラッシュ(要するにフェミ叩きみたいの)が大流行ですけど、昔読んだことのある「バックラッシュ―逆襲される女たち」って本がアメリカで出版されたのって、1994年のことですからね。
 30年前にアメリカであったことが、今ごろ日本で起きてるんですか?って感じです。

 なんとなく、韓国が今頃になって徴用工のこと言い出してるのと同じなのかな、とか思いますね。
 要するに昔は力が弱すぎて何も言うことができなかったけど、近頃は力がついてきたので日本に言い返すことができるようになった。とかね。

 日本の女性も今まで立場が弱すぎて言い返せなかったのが今、やっと言い返してるとこなんですかね。
 だから、
「なんでやねん。今まで何にも言ってこなかったくせに~」
とか、おっさんたちが今更びっくりしてるの図なのかもねえ…。

 そうそう。
そういえば、最近上野千鶴子さんが「実は入籍」してたそうですね。

 フェミ叩きのおっさんたちが、ここぞとばかりに「どこがおひとり様なんだ」、とか言ってますけど、おっさんたちはやたら上野千鶴子の批判する癖に、ちっとも上野千鶴子の本を読んでないな。って思います。

 彼女の学術系の本は別として、普通の「読み物」風の本って、昔っからモテ自慢ばっかりなのに(笑)
 私なんかは「何ゆってるのこの人」とかいつも思っています。それに、事実婚の相手がいるとかいうのも、本人が昔っから言ってるし、私なんかにしたら今回の話は「結局結婚したんかいな」ってくらいのことです。

 だから、もしかして上野千鶴子の影響を受けるあまり「結婚しない」ことにした人がもし仮にいたとしたって、上野千鶴子がずっと自称「モテモテ」で事実婚してたことを知らないファンがいるでしょうか?いやいない(笑)
 だいたいもし、その上野千鶴子ファンの人が結婚してなかったとしたって、それってそもそも本人の選択の問題ですしね。

 それに、彼女の「おひとり様本」って、めっちゃリッチな金持ちおひとり様の話で、一般女性の何の役にも立たないクソ本なのに。ほんっとに彼女の本を全然読んでないねんな。このおっさんたち。
 まあ、ちょっと擁護すれば
「死ぬときは誰でも一人。」
 ってことを言ってるんだと思いますけどね。

 

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