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【100倍楽しみになる】RoadtoUFC2 日本人選手含むトーナメント全出場選手解説‼

さあ、いよいよ27-28日はRoad to UFC 2023開幕です。
もちろん日本人選手のみに注目して楽しむのもいいのですが、日本人選手の相手を知ると面白いですし、外国人選手同士の試合も日本人が2回戦以降当たる可能性が高いので、見ておくと未来の楽しみになります。

ただ、中国やインドネシアの選手が多い今大会は、データも揃っていない選手が多いので、自分で調べるのはなかなか大変・・・ということでお忙しい皆さんの代わりに、私が調べておきました!

ぜひ、これをみてRoad to UFCを100倍、いや、1京倍楽しんでください!
(Twitterでは既に投稿したもののまとめです)

フライ級

①マーク・クリマコ 25歳 フィリピン (vsジョンヒョン)


北米LFAで直近の5試合をしており、最も世界基準の経験がある男。しかしその唯一の敗戦が堀内佑馬戦での秒殺KO負けであり、4勝も判定のみと有名団体で戦ってきたからこそ過度な期待もできない選手。ロン毛。


②イ・ジョンヒョン 20歳 韓国 (vsクリマコ)


アマチュア時代からRoadFCで戦う選手。プロ戦績はたった3戦でありながら直近で山本聖悟、秋葉太樹を下している。山本戦後には那須川天心戦をアピールし、少し話題に。20歳と若く成長段階。クリマコに勝てば一気に優勝候補となりうる



③鶴屋怜 日本 20歳 (vsシアハーン)


父は名門パラエストラ千葉系列代表。ジョンヒョンと同じく出場者最年少。DEEP,パンクラスで6戦し6勝全試合フィニッシュ。王者となり最短距離で実績をつみRTUに挑む。デビュー前から扇久保やカンナのYoutubeで強すぎると紹介されていた。

④ロナル・シアハーン インドネシア 26歳 (vs鶴屋)

EPIC COMEBACK! RONAL SIAHAAN VS WINARDI | FULL FIGHT ONE PRIDE MMA FN 60 - YouTube

インドネシアのOPMMAから出場。バックボーンはキック&ムエタイ。全試合OPMMAで戦い6戦6勝4KO。しかしその相手達もまた、9割以上OPMMAの戦績のみ。実力はゴングが鳴るまで不明(前大会でOPMMAの選手は弱い選手が多かったが…)


⑤ジー・ニウシュイエ 中国 年齢不詳 (vsパスラタン)


中国国内団体のみの試合歴。アームバーを中心とした寝技、危険な打撃を持つ。直近5連勝中だが、団体・戦績共に高いレベルではない。最後の敗戦は2020年の武林風でのSHANG戦であるが、SHANGはDWCSで敗れている選手。中国名は「吉牛史约」


⑥ビリー・パスラタン インドネシア 30歳 (vsニウシュイエ)

Viral Kick 😱 5 Korban Tendangan Billy Pasulatan 'The Bruce Lee' | Emotional Best Fight One Pride MMA - YouTube

シアハーンと同じく謎団体OPMMAから出場。今までストロー級で戦っている選手。10勝のうち半分は多彩なサブミッションでの一本勝ちだが、ブルースリーと称される派手な蹴り技が魅力。(上記の動画は魅力たっぷりなのでオススメです。)しかし、案の定対戦歴がOPMMA生え抜きしかいない。



⑦スミト・クマール 22歳 インド (vsソングク)


全試合完全決着の謎インド人。戦績はほとんどが無名(どころかクマールとのレコードしかない)選手ばかり。にも関わらず、所属ジムはチームアルファメールという何故か超大手。そしてインスタフォロワー数13万人。

⑧チェ・ソングク 26歳 韓国 (vsクマール)

RTU2022準優勝。ジョンチャンソンの愛弟子。2022大会では決勝で敗れたものの、DWCS経験者やOPMMA王者を破り確かな実力を証明。フィニッシュ率は高くないが、ベールに包まれた選手達の実力によっては優勝候補か。

フライ級総評

シアハーン、ニウシュイエ、パスラタン、クマールの4人の実力不明のため、彼らの出来次第で様相が変わる。鍵になるのはジョンヒョンと鶴屋怜。2人とも20歳で限界を見せずこの場に辿り着いた。彼らがクリマコとソングクの実績組2人を押しのけて優勝を勝ち取ることが出来るか。

バンタム級

①上久保周哉 30歳 日本 (vsジェライスー)

日本バンタム級陰の王。直近にONEFCで6連勝しながらほとんど話題にならない稀有な存在。最後に負けたのは8年前で、目下9連勝中。実力的には直接UFCに契約してもおかしくなく、つまりRTUでは優勝候補筆頭となる。

②バーエゴン・ジェライスー 中国 年齢不詳 (vs上久保)

武林風、Kunlunfightなどで戦ってきた中国人。12勝のうちサブミッションでの勝利が多く、実力不明ながら上久保にはワンチャンあるタイプか。対戦相手の戦績も微妙なため、UFCスカウトの眼力に期待するしかない

③シャオ・ロン 中国 25歳 (vs野瀬)

25歳で31戦の戦績を持つ若き鉄人だが前RTUは欠場。大半は武林風での戦績となっているが、2021年にはDWCSに挑戦しキニョネスに判定負けも、キニョエスはUFC2勝0敗のためそこそこの実力は期待できる。一本勝ちが多い選手である。

④野瀬翔平 日本 25歳 (vsロン)

RTU2022では無名ながら一回戦を突破。その後中村倫也にKO負け。国内での実績は修斗でも地方大会出場が多く乏しいが、UFCからの期待値も高いのか連続出場。10勝のうち7勝が一本勝ちというグラップラーのため、ロンとはどのような展開になるか。

⑤イ・チャンホ 韓国 29歳 (vsシン)

プロ8戦ながらONE,BRAVE,ブラコンなど6団体を渡り歩くファイター。前戦からバンタム級で戦っており、フライ級最後の試合で敗れたのは今回RTUワンマッチに出る選手。29歳キャリア8戦で連勝中でもなく、UFCの基準の謎さを象徴する選出である

⑥ラナルドラ・プラタプ・シン インド 年齢不詳 (vsチャンホ)

最後に戦ったのは2021年3月のBrave(秒殺負け)。これはRIZINでクレベルが摩嶋と対戦した月である。なぜ選出されるのか謎である。が、それまで3年で11連勝、8戦が3分以内の一本勝ちの危険な選手ではある。
ちなみにラナルドラの唯一の敗戦は 開始1分で相手に反則の4点膝を貰う→かなりダメージあるも続行→ラナルドラ戦意喪失でTKO負け→相手大喜びとかなり後味の悪い試合である。
FREE MMA Fight | Rana Rudra Pratap Singh vs Ali Guliev | BRAVE CF 47 - YouTube

⑦エペライム・ギンティン インドネシア 27歳 (vsザウパース―)


またしてもインドネシアのOPMMA生え抜き選手。今まではフェザー級で戦っておりベルトを保持している。今回が階級転向初戦。6戦全勝全フィニッシュだが、実力不明。パウンドで削りTKOorチョークが必勝パターン

⑧ダーエミィスウ・ザウパースー 中国 年齢不詳 (vsギンティン)

武林風などで戦う6戦全勝男。基本無名との対戦だが、最後の試合はONEヒーローシリーズの出場経験も豊富な中国人にKO勝ちしている。残りは全てサブミッションでのフィニッシュ勝利。

総評

日本人以外実力がほとんど不明で、謎な選手の選出も多く、評価が難しい。オッズが出るならおそらく上久保が人気になるであろう。上久保が優勝候補筆頭として、他の7名の中に掘出物がいれば面白い階級になる。また、一本勝ちが多い選手が集まっており、試合展開に注目。

フェザー級

①佐須啓祐 日本 28歳 (vsサンウォン)


日本ではSASUKEのリングネーム。前大会では実力を発揮できずジャーに一本負け。その後2連勝し再びチャンスを得た斎藤裕の後の修斗王者。最近は勢いも落ちてきてはいるが、工藤諒司などにも勝っており経験も十分で今回も優勝候補。

②キム・サンウォン 韓国 年齢不詳 (vs佐須)


RTUでは珍しく9勝5敗とレコードが綺麗ではない選手。伊藤空也にKO勝ち、原口伸にKO負けしている。韓国では中堅選手には勝っているが、やはりレコードと直近の原口へのKO負けにより、幻想を持つのは難しい。SASUKEは確実に取りたい

③イー・ジャー 中国 26歳 (vsアーズ―ビエクア)

前大会準優勝。SASUKE,松嶋への勝利と派手な髪により日本人にも印象が強いのではないか。決勝も僅差判定負けで、今大会も優勝候補。勝利の半分は一本勝ち。なお、2018年に偽パッキャオことマリオ・シスモンドを92秒で仕留めた。


④ウーズ―アーズ―ビエクア 中国 年齢不詳 (vsジャー)


40戦29勝11敗という豊富なキャリアであるが、ほとんどが中国国内での試合。29勝のうちサブミッションでの勝利が15、KO勝利が5と非常にフィニッシュ率が高い。代替選手なので仕方がないが、直近5戦は3勝2敗と微妙である。

⑤リー・カイウェン 中国 27歳 (vsカイ)


ONEで12戦9勝3敗の実力者。3敗の相手もアンドラージ、ニューイェン等でレベルが高い。KO率は60%を誇り、秒殺も多い火の玉チャイニーズ。回転の速い打撃は今大会随一。懸念点は去年1年試合をしていない点である。派手な刺青に注目

⑥ルー・カイ 中国 29歳 (vsカイウェン)


前大会では2回戦で優勝者ジョンヨンに秒殺KOで敗れたが、今回も代役出場でチャンスが巡ってきた。前大会1回戦の相手はOPMMAファイターのため、参考にはしづらい。他の再出場選手に比べると1枚落ちるか。背中のダサい刺青に注目

⑦イーブーゲラ 中国 年齢不詳 (vs神田)

戦績は22勝11敗ながら、中国国内中心に右肩上がりに勝利を増やしているファイター。前戦まではライト級で戦っており、今回が転向初戦。勝利の約半分はKO勝利。ボディーキックでのKO勝ちも複数あり、破壊力はありそう。イケメン。

⑧神田コウヤ 日本 27歳 (イーブーゲラ)

RIZIN出場歴のあるDEEPフェザー級暫定王者。牛久のRIZIN王者戴冠直後に対戦し大接戦判定負け。その後青井、中村大介に勝利し、実力は確か。RIZINフェザー級トップクラスに匹敵する実力のため、日本の立ち位置を明らかにする参戦だ

総評

前大会出場者が3人と多く、特にSASUKEとジャーは優勝候補で、恐らく1回戦は勝てる相手。だが優勝候補筆頭はONEで実績十分なカイウェンか。そしてガラパゴス気味の日本フェザー級のレベルを神田が証明することになる。欠場等もあり、中国人が5人と偏った階級である。

ライト級

①ホン・ソンチャン 韓国 年齢不詳 (vsチュー)


キャリア序盤はPXC,現在は韓国で戦うベテラン。4年ブランクを挟みながら敗戦は1試合。直近では現ブラコン王者に勝利している。日本人との試合は佐藤豪則と2試合行っているが、2回とも金的負けした「韓国のゴールドハンター」。

②ロン・チュー 中国 23歳 (vsソンチャン)

若いながら今大会では唯一UFC参戦歴がある選手。(UFC1勝2敗)22勝のうち14KOと驚異のKO率を誇り、16歳にプロとなり既に28戦目で経験も豊富。伸びしろ・実績共に大会屈指。

③丸山数馬 日本 30歳 (vsサンウク)

他国に比べたら真っ当な選出が多い日本人の中ではサプライズ選出。パンクラス中心のキャリアだが、タイトル戦線に絡んだこともなく、11勝6敗と凡庸な戦績だが、ここで駆け上がれるか。ジャルジャル後藤に似てる。

④キム・サンウク 韓国 28歳 (vs丸山)

韓国AFC所属の28歳のグラップラー。前戦はHEATとの対抗戦で無名日本人に判定勝ち。AFCではウェルター級の王座を獲得しており、今回がライト級転向初戦。派手な実績はなく、丸山とは釣り合った一戦か。

⑤キ・ウォンビン 韓国 32歳 (vsバハテボラ)

前大会では1回戦で緊急出場の鹿志村にKO勝ちしたが、準決勝でインドネシア人に派手なKO負け。グラジエーター、修斗、アウサイと日本でよく戦う選手。少し打たれ脆いか。中堅選手には勝つが、オクレユン、ベルナウイなどには敗戦。2019年にDEEPでRIZINファイター岸本篤史に派手なKO負けをした動画がこちら。
岸本篤史VSキ・ウォンビン - YouTube

⑥バテボラティ・バハテボラ 中国 25歳 (vsウォンビン)

直近2試合はLFAで1勝1敗と唯一の北米フィーダーショー経験者。それまでは無名団体での試合のため評価が難しい選手。7勝のうち4勝がKO勝ち。

⑦ウィンドリ・パティリマ インドネシア 29歳 (vs原口)

恒例のOPMMA生え抜き枠。8戦8勝で現在4試合連続サブミッションでの勝利。同団体ではウェルター級の王者。戦績は無名選手のみ。いまだに大当たりはないインドネシアガチャだが、果たして。

⑧原口伸 日本 24歳 (vsパティリマ)

Brave期待の新星。兄の央(RIZINファイター)と共に輝かしいレスリングの実績を持ち、5戦5勝のうち4KO。相手も金網を掴みたくなるほどのレスリング&パウンドを持つグラチャンライト級王者だが、UFCではフェザー級で戦うと公言。

総評


実績、期待値共にロン・チューが圧倒的優勝候補。実績的にはその次がウォンビンか。その他はそこまで前評判がいい選手はおらず、原口伸にも十分チャンスはある。

おわりに

私も調べていくうちにどんどん楽しみになってきました!正直、調べても何も情報が出てこない選手が多数でしたが、だからこそ当日ふたを開けるのが楽しみで仕方ありません!

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