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「1931’-1936’ Kyoto」 2024.5.30-6.9

「1931’-1936’ Kyoto」

撮影者不明の1930年〜1936年のフィルムアルバムの撮影者「僕」を探す「わたし」の話と撮影者「僕」が撮った写真のリサーチ展示です。興味本位で写真を見始めた「わたし」は写真の撮影者「僕」は京都に住む学生であり、さらに普通のスナップ写真とはどこか違うことに気づき始めます。フィルム写真と撮影者「僕」を探す「わたし」のストーリーをたどることで浮かび上がる写真に潜む京都の歴史背景と撮影者「僕」の正体を探します。
来場した方には一緒に「僕」の正体を探してもらいます。

2024年5月30日〜6月9日 13時〜19時
(1日、5日、6日、8日は休み)

事前連絡必須|来られる方は事前に連絡ください。(堀内恵にDM、メッセージ、LINE)
場所|The side

わたしは、フィルムアルバムの写真、約700枚の写真を一つ一つスキャンし「僕」が身につけている服や机の上にあるもの様々なものや実際にその場所を訪れ調べることで「僕」特定しようとしました。実は写真のほとんどに撮影日、場所、人物名などが記載されていましたが、撮影者の部分は「僕」としか記載されていませんでしたが、撮影した人物は京都に住み、「僕」が三校の学生だった頃から京都帝国大学にいる頃までの日常を写したものだとわかりました。それらの写真に混ざって、実験室や 野外調査を映した写真もありました。その当時、三校と京都帝国大学では地質学鉱物学に力を入れており様々な石や、地形、鉱石を写した写真があることから撮影者も地質学鉱物学を学んでいた者だと考えられます。わたし自身京都に住んで長いですが、調べていくうちに京都の知らなかった側面を知ることができました。それは、水面下で日本が少しずつ戦争に向かっていく準備を見ているようでした。

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