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【ハリボテ短歌集】 vol.2 さわやかテイスティ

喜びを連れて運ぶよ喜連川 早く乙女に早乙女温泉

小松菜のこんなに美味しい使い方 あるの忘れていつもの炒め

「いま何度?」共鳴したとき エアコンが少し明るい声で送風

全員が全員性質違うのを静観してる私の家族

主張したいことはあんまりなさそうです 建前なミーティングルーティーン

温泉に気持ちよさそに入る顔 見ながら私 ゴートゥーヘブン

買い出しの帰りと言えば遠回り 燻の香りの貧乏暮らし

いびきかく グースカグースカいびきかく グースカ響く気ままな1K

脳みそと肉体だけは使いたい 使い続けてボロボロになりたい

「余裕ない」 自ら選んだ宿命よ クリスマス休戦くらいはね

争いもコインランドリー連れてけば なんか和らぐ気がする兵器

ガラガラの店内ならば奇数席 独り身の休息とチャーハン

入口は反対側にございます 裏口が私の表口

フォーシーズン じゃあそのあとはファイブシーズンならまだしもシックスまではね

ゾーン30  毎朝歩くアスファルト 26からもうすぐ7に

雨上がり少しビビッド街中が 必ず晴れてる担保が大好き

お風呂場のかっこよすぎるボディソープ 思わず「ボディソ」までを頭に...

笑い合う世界もなぜか賞レース 愉快な戦争そんなことより

山梨のおやじバンドが水無月を生き抜いた糧 思わず特急

駄作なら尚更いいね だってだよ、馬が太いと並べて駄だよ

お金ない見事なまでにお金ない ということすらもはや分からん

百聞の奴隷になった知識馬鹿 知った気になることだけ怖い 

満員の人達どこへ向かうのか 鮨詰状態までして何を

人いない僕にはどうもできません トップがやると言ったのあなたね

スナックで上田正樹を歌う人 帰りの電車レゲエであの娘を

企画展招待されてもいつもギリ 申し訳ないからちゃんと観る

さわやかなエコドライブの宣言車 赤いボディはさわやかテイスティ

そうだよね そりゃそうなんだ そうだよな あんなことやら こんなことやら

声でかい人ってなんかバカっぽい おしとやかには話せるようにね

いい大人の見てられないイチャイチャをホームのベンチでじっと耐えうる

バカ息子 操り人形思うまま お金をかけて作り上げた魔

本当にすごい人とは目立たない 影に隠れて気楽に生きる

あら不思議 値上げラッシュ据え置きで 甘く見積もるヒトの価値もね

死ぬ時は静かな街でひっそりと 都会に住むから芽生える帰属

あるわけない正確無比な仕事っぷり おんなじミスをする点でわね

言い訳が上手くなってく3年目 社会とは窓ガラス割らない、、、

下北の小田急線のトイレにはヘアメイク室ばりの髪セット

初夏の地下喫茶店ではお昼時 再放送のちゅらさん涼む

首都高のベンツはなぜか息荒い エンジンなのかプライドなのか

真実は一旦なしで冗談を 大事なことはいかにオモロか

作り置きしようと帰り寄るけども 平日の誘惑でコンビニ

「シタイかな?」 警察沙汰になったけど生ゴミ捨て忘れの失態

使い捨てカメラの妙で許される 人と会うこと、私の愚痴も

暮らす観る食す買う知る寝る遊ぶ笑う飲む泣く歩く躓く

「こんな奴になりたくない」コメントを見て思う「こんな奴にはなり...」

夏が来た 私が迎えに行ったけど ほんとは待ち侘びていたくせに

「どうせ無理」言われて反骨 皆言うが 言ってくる人すらいない僕

矢印を便利使いで自らの矢が追い詰めてまた矢を使う

シゴオワのローソン態度最悪も 青ストライプ 私のシャツも

隔月でウォーターサーバーウォーターが届いた日には移ろい感じ

前日に行くと決心するのだが 気がつきゃ眠る 四度寝最高

「え、びっくり。年上なんだと思ってた。」 いつか来るかな相応な我

足りないわバターがまだまだ必要よ エリンギちゃんが踊る金曜

受け皿を受け皿として決めたのは芯の強さを感じただけさ

カレンダーいつもめくるの雨んだー 雫音が踊るつられて僕も

恥ずかしいノリで連ねるダジャレ歌 こうして歳を重ねてくのか

ABC一周回ってABC Cに続くはDEFG

夜行バス確信犯な声量で少し腹立つ時刻案内

俺だって急に思立ち旅に出る 知らない景色と知った景色

いざ語る ポカーンとされる22時 謎めかしさに浸る26

ここまでを読めたあなたは友達になれそうだからもっと読んでね

サンダルとナイロンパンツ唯一かな 非な日常が通過しますね

ハンガーはいくらあってもいいくらい だからあんなに売ってるのかな

最近ね 柔軟剤がいい匂い 出会えた喜び素直に大事

かあちゃんさ なんでそんなに偉大なの 日付を超えたラインは泣ける

10円は都度使わずに貯めてるの 急な自販機 幸せ過ぎる

初対面 この人なんか薄っぺらい 思わせられたら良い状態

アスファルト系ルーフィング 環八を走らせる軽トラが喜ぶ

疲れたよ だけど疲れた 言うことが もっと疲れる だからそのまま

山奥の教会ひとり悦浸る こんな贅沢味わうために

しんどいと思う夜ほど踊ってみ マジで白飯美味くなるから

胃袋に入る者達いざゆかん あ、麦茶作ってなかったけれども

ずっと夏 パッパラパーでいいでしょう 僕の本質サマーバケーション

芋か麦 言ってみたいよ 10年後 少しは理想になれてるかも

ポイントで言える大人目指してこ じゃないと筋が通らないから

「上、行くか?」これがホントのはしご酒 おあとがよろしいようですわね

炊飯器 炊けたお知らせ可愛すぎ ピーピーピーと鳴るだけなのに

欲しいもの結局ないのか 敢えて言うなら祖父が乗ってたパジェロミニ

この間ついに古本売ったのさ 思いの外さ高く売れるね

「芋ですか?」何も言わずと1杯目 通い続ける流れを大事に

東京は思ったよりも楽しいか 楽しく思うことにしてるか

バカ爆走 なんて素敵なネーミング アホ疾走もなかなか良きか

あれ食べよ これ食べよかな 悩んでて めんどくなってナポを食べだす

未だにね地元の床屋通ってる 帰る理由といつものオーダー

この短歌 全て合わせて1時間で作っただけあり読みづらさのみ

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