良い文章を書くためのテクニック

より良い文章を書くための方法を心理学と言語学の両面からまとめている文献から紹介します。
文章力が上がるとビジネスでも成果を出せるようになります。また、アウトプットに自信がない人にも今回の内容はおすすめです。

  1. ハーバード式の普段使い用のポイント

  2. 逆ピラミッド法によるフォーマルな文章用のポイント

1.ハーバード式の普段使い用のポイント
1) 視覚的であれ、会話的であれ
 人類史において文章を書く行為は比較的最近
 人間の脳は1/3を視覚に使われているので、文章を書くポイントは、
 「目に見えるような」(視覚的)
 「声を聴いているかのような」(会話的)
 
 視覚と動きで情報を体感しないと人間は理解できない。
 文章を書くときは会話をしながらが良い。視覚を刺激するような言葉の使い方をすること。
 難しい言葉を使うほど頭が悪く見えるし、印象も悪くなる。
 
 語りかける文章とは、
 ①脳の負担が減る
 ②書き手への好感度が増す
 ③文章の信頼性があがる
 
 自分に自問自答しながら一人二役で会話しながら考えて書くこと。
 良い文章とは読み手に「自分は天才かも!」と思わせる。
 悪い文章とは読み手に「自分はバカかも!」と思わせる。

2) 知識の呪いに注意
 自分の知識を他人が持っていないことが想像できない。
 自分の知識を「常識だ」と思い込みやすく、読み手が知らないとは思いもしない。
 知識の呪いを打ち砕く方法は、第3者に読んでもらう
 どんなプロライターでも編集者が必要。自分では知識の呪いに気づけないから。

3) 結論から書く
 書き手は「トピックやポイントは何か」を常にクリアにしたい。
 書き手は書くことを全て知っているが、読み手は何が書いてあるか知らないのでトピックを早く知りたい。
 結論から書くことは科学的に大正解
 書く側は既存の知識を使うこと
 スピーディに本題に入る。ポイントは言うけど確信は隠す
 読み手は書き手が何を言おうとしているか把握したい。

4) 死ぬほど見直せ
 推敲(すいこう)しよう!
 まとめながらアウトプットできる人はほとんどいない
 書き手は2段階で作業を行うこと
 ①アイデアをとにかく書き出す
 ②磨き上げる(推敲につぐ推敲)
 思いついた並びで書くのではなく、読み手のことを考えて推敲を繰り返す

2.逆ピラミッド法によるフォーマルな文章用のポイント
 逆ピラミッド法とは
 最低限のことに説明を絞って構成する
 わかりやすい文章を書くための定番の技法
 ネットでのコミュニケーションで端的に伝えるときに有効
 結論から広げていくイメージ

1) 最も重要な情報を選択する。
 最も重要な部分を特定
 1,2行でまとめ、人に伝わる最小限のレベルにまで切り詰める
 一言でも内容が通じるようにする

2) フロントロード
 冒頭の1~2個の文章で最も重要なポイントを示す。
 5W1Hの優先順位は
 ①What、Where
 ②Who、When
 ③How、Why
 専門用語はさけ、日常的な言葉を使う

3) サポート情報と詳細の追加
 具体例、データ、研究、エビデンスを入れる
 イラスト、引用、統計などのデータ
 読者のサポートにはなるが、メッセージの理解には必須ではない。
 ポイントを読みやすくするための工夫が必要

4) バックグラウンドまたはボーナス情報でまとめる
 直接的には関係ないが、理解に役立つかもしれない情報(小話)などで締める

以上のテクニックを使って、自分で実際に手を動かして書いてみることで、自分がどこが足りていないか考えながら作ってみましょう!

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