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転がるぼっち、転がるオタク

 HPバー赤色の翌日に黄色くらいになり、さらにその翌日はグリーンになるのか……というと、そうでもない。1日中外出予定あるのに睡眠約4時間なのはアホかと。
 平日よりも早起き出発、帰宅は23時を回る。翌朝の体はとーーーっても重たい。回復しないままの遊び疲れ。あまりにもヘヴィーなマンデイだったぜ……日中の睡魔も強敵だったぜ……。

 どうも、復活したGこと、ごはんです。
 翌朝に「待てよ、ヘッダー画像にいるぼっちちゃんも後藤さんでGじゃないか!」と気付きました。復活の場に居合わせてくれた後藤ひとりさんに感謝です。


 そんなわけで(どんなわけかはともかく)復活に居合わせてくれたぼっちちゃんこと後藤ひとりさんが主人公を務めるアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』を2週間ほどで完走いたしました。

サンキューprimeビデオ

 いやあ~良かった、とっても良かった。『神アニメ』という単語はそう易々と使いたくないオタクですが、あれは神アニメ。『逃げ恥』が大流行りしていた時に気になり一気見して「これは流行るわ……」と感動しましたが、それと同じ感動を今回味わいましたね。

 毎話必ず笑いどころがあるのでいつも吹き出してしまいましたが、見ていてまるで飽きさせないつくりなのが素直にすげー!と。笑いどころが大方ぼっちちゃんの奇行で、愉快な主人公としての信頼があります。劇中で誰かが「ぼっちちゃん(後藤さん)こんなに面白いのに」と言っていましたが、メタ的にも「それな!」と同意のヘドバンを極めてしまいそうです。

 それでいて、見ていて穏やかな気持ちにさせてくれるエピソードもあるので緩急が素晴らしいなと。
 8話、結束バンドの初ライブ日に嵐の最悪天候で客足に不安が高まる中、ぼっちちゃん自身が路上ライブで”自力で獲得したファン”が3人来てくれたシーンはちょっと泣きそうになりましたね。「やったね、良かったねぼっちちゃん……!」と親戚の気持ちに……なっていたのに、直後にいつもの奇行で笑い飛ばさせてくれるのがさすがぼっちちゃんです。このシーンは「これが緩急だぜ!」と言わんばかり。

 虹夏ちゃんは完全なる陽キャ、と思っていたのですが、江ノ島回やところどころのシーンで陰要素もあったのが個人的に意外でしたね。
 9話の階段上ろうぜなシーンで、ぼっちちゃんとリョウさんはともかく、ドラマーとして一定の体力ありそうと思わせておきながら「インドア派」の説得力パンチを食らいました。そうだよね、慣れない運動ってやたら体力もっていかれるよね……(?)
 初ライブ後の打ち上げシーンでも、陽キャの化身・喜多ちゃんのキターンな陽オーラにあてられていたので、相方のリョウさんの存在もあってか陰キャとも交流できる中々良いポジションの子だなぁという印象になりました。
 虹夏ちゃんの声は『ブルーアーカイブ』の推しキャラの1人である生塩ノアちゃんと同じ鈴代紗弓さんなのもあり、視聴前から気になっていたのですが、とにかく「声が良い」の一言に尽きますね。かわいい!透き通る!!透明感!!! というか。

ビジュアルつよい(小並感)

 ただ、声から受ける印象が全然違っていて声優さんすげぇ……と感動しています。ブルアカさん、ノアちゃんの別衣装新規実装を心よりお待ちしております。あと相方ユウカちゃんの体操服復刻もね!

 話は逸れましたが、虹夏ちゃんかわええ~ということです。
 ぼっちざろっくの推しキャラは後藤ひとりちゃんと伊地知虹夏ちゃんですね。シンパシーを感じられるし愉快な奇行・ぼっちちゃん、キャラの良さ声の良さ・虹夏ちゃん。
 推しはどんどん好きになっていく……のもあると思いますが、この二人はアニメ化の恩恵を強く受けているなと思いました。ぼっちちゃんの青山吉能さんはドスの効いた声も存分に出していく演技で、これが強い。虹夏ちゃんの鈴代紗弓さんは聴いていて「脳がとろけるぜェ……」なもので、もはや最強。姉・星歌さんの声を務める内田真礼さんは対照的に、個人的にはあまり聴いたことがないかなりの低音なのがとても良きですね。伊地知姉妹、とても良い。

 声というと、喜多郁代ちゃんの声を務めている長谷川育美さん、結束バンドとしての歌声が喜多ちゃんの普段とギャップがあってステキィ……ですよね。かわいい喜多ちゃんの声から一転、OP曲『青春コンプレックス』でのクールな歌声……強い、強すぎる……。
 そして他の曲には可愛らしさを意識したであろう歌声があり、声優さんすげぇ(n回目)。

 山田リョウさんの水野朔さん、ダウナーな演技……というのでしょうか、そこからED2曲目『カラカラ』の儚げな歌声……ステキィ……。
 虹夏ちゃんもED3曲目『なにが悪い』を担当していますが、もはや多くは語るまい。かわいい、とてもかわいい。
 ぼっちちゃんも最終回を締めくくる『転がる岩、君に朝が降る』を歌っていますが、初見でちょっと感動しましたね。「ぼっちちゃんの歌声だ!」と。キャラクターがちゃんと歌声でそのまま表現されているというか。おどおどしているような声が、普段のぼっちちゃんそのもの。曲を手掛けているのも歌っているのも後藤さんなの、いいよね……。と思っていたらアジカンのカバーなの強すぎる。

 好きな所を出力していたらキリが無くなりそうなのと、そろそろ集中力が切れてきてどうやら潮時なようです。なのでもう2つほど。1つじゃないんかい!とは思わんでもない。

 CDアルバムの『結束バンド』をヘビロテしていて思ったのですが、収録曲全ての楽器編成が4つで徹底されているのが純粋にすごいなと。
 現実にいるロックバンドの曲はメンバーの担当楽器以外の音があるのがわりと普通ですが、結束バンドはそうじゃない。はじめたての高校生たちが、自分達の楽器だけで曲を作っている。だからギター2本・ドラム1本・ベース1本だけ。音数が近年の音楽としては少なめな印象を受けていましたが、この作品がどんな作品かを考えれば、腑に落ちすぎるくらいに合点がいきました。音数が少ないからベースの音がよく聴こえるのが個人的推しポイント。
 推測の域を出ませんが、そう考えたら凄く丁寧に作ってくれてありがとうがいっぱいだね!
 全曲良いですが、特に『Distortion!!』はいつ聴いても体がノリノリに動いてしまうのがとっても良きです。作曲の谷口鮪さんはKANA-BOONで『シルエット』を手掛けられていますが、イントロは同曲を想起させられてちょっと楽しいですね。同じ人の音楽遺伝子を感じられるというか(?)。


 そして、やはり1番と言っても過言ではない要素。人見知りでドの付く陰キャが主人公でそれを存分に活かしている、ということ。シンパシーを感じまくる人続出は想像に難くない。
 インターネットの世界というのは、各地で点在している陰キャが線となり繋がれる場所。オタクもですが。ぼっちちゃんの回想シーンや言動に共感を覚え、発信し、反応し合う。リアタイ視聴してたら自分も実況しまくっていたかもしれない。
 回想や言動が高確率で「わかる……」となればあなたも立派な陰キャ。自分もですが。
 私の場合、人生において最も闇が深いのが中学時代なのですが、ぼっちちゃんを見ていると自分の中学時代を思い出して「アハハ……」となりますね。色々こじらせたのあのへんだし。わかるぜ、ぼっちちゃん。
 校内にあまり居場所が無かった中学時代は3年次以外、学校祭(文化祭)はぼっちですることがなく、校内をちょっとふらついて残りの時間はトイレの個室で時間をやり過ごす……という思い出があるので、ぼっちちゃんの回想とほぼ同じことをしていました。腕時計くんだけが味方だったね。わかりみが深すぎるぜ!
 完全ではないものの、自身のぼっちに近い中学時代の多くの経験が『ぼっち・ざ・ろっく!』をより楽しめる一因になっているのかと思うと、時代がぼっちに追いついて来た感じがありますね。『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』の八幡とぼっちちゃんには語らってもらいたい。


 そんなこんなで長々と書いてきましたが、おっと3000字を超えていた。オタクはこういうものだし仕方ないね!

 劇場総集編も楽しみですね。劇場であのサウンドとぼっちちゃんの悲鳴を浴びられるのかと思うと、ワクワクが止まらない。
 今年の初めに友人達とカラオケに行った際、結束バンドの曲しか歌っていなかったオタクが居たのですが、今なら気持ちが分かる。早く曲覚えてカラオケでアニメ映像付きをもっと歌いたい。

 原作漫画も近々読みたいなと思いつつ、結束バンドに思いを馳せながら、再放送を願いつつ。

 そういえば日曜劇場のラストマンの影響か、夢で大泉洋さんをはじめとするスーツ集団が靴屋さんで、靴を仕立ててもらう夢を見ました。そりゃ面子が夢だし、良さげな靴が安かったし、そんな夢みたいな話があるわけないじゃん!
 と今朝思ったことをふと思い出しながら、ここらでおさらば。

 称えよ、結束バンドを。称えよ、後藤ひとりを。ぼっちよ永遠に!!

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