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パーツから自分を知る方法っていいな。「トラウマによる解離からの回復:断片化された『わたしたち』を癒す」を読んで(読書感想文#76)

パーツの考え方、かなりいい。

専門書を読み終わったらしっかり書こう、と思ったけれど、一向に読み終わらないので(いま2/3くらい)、もう書きます。

三森さんのマンガでも出てきた、「パーツ」の考え方の詳細が分かる、こちらの本です。

▼トラウマによる解離からの回復/ジェニーナ・フィッシャー著


事例もいっぱい載っているし、「臨床でこんなことが起きていたらこういうことで~」というのが結構分かりやすいです。

がっつり細かく書かれている本なので、真剣に読むとものすごい時間かかるけど。あと、全部理解しきるのは、今の私には難しかった。。

でも紙で買って正解だった気がする。手元に置いておいて、何度も読みたい。多分、時間が経ったら、「わかる」ポイントが増える本です。

パーツってなに?「いろんなパーツ」を眺める「わたし」

さて、「パーツ」ってなんでしょうか。

逃げるパーツ、戦うパーツ、服従するパーツ、愛着のパーツ・・・
私の大ざっぱ解釈だと、「トラウマにより解離・断片化した『部分』が、今の私の中に残っている」というイメージかな。

日本IFS協会ページより引用。

IFS 内的家族システムとは、リチャード・シュワルツ博士が開発した
心理システムのフレームワークです。

マインドの多重性:
私たちの心は、多くの副人格「パーツ」から成り立っています。

たとえば、誰かがあなたに今夜の飲み会に行くかと尋ねたときに「行きたい気持ちもある、でも、その一方で、帰って休みたいという気持ちもある」などと返答していることはありませんか。このように、私たちはいつも自分のパーツについて話していますが、実は自分ではあまりそれに気付いていません。


パーツワークを展開していくと、パーツはまるで家族のように、互いに相互作用するシステムを形成していることが見えてきます。お互い気の合うパーツもあり、また気の合わないパーツもあるでしょう。しかし、パーツは皆、各々の視点から、自己のシステムがより良いの状態であることに関心があります。私たちが注意深く自己のシステムを再構成することで、あまり好ましくない大変な状態にあるパーツは急速に変化する可能性があります。

「悪い」パーツというのはありません。システムを使ってワークすることの目的は、パーツを排除するのではなく、対話を通じて、セルフがパーツを理解し、彼らが望む役割を果たすのを助けることです。

自己のシステムを理解し意識を向けることで、以下のことが可能になります自分のパーツに気がつくことで、よりバランス取れた安心感を得る。それと同時にセルフの質(落ち着き、創造性、明晰さ、思いやりなど)をパーツたちと分かち合える。

IFS とは? | IFS 内的家族システム情報サイト (ifs-japan.net)

この考え、なるほどという感じで。

インナーチャイルドのワークってみなさん取り組んだことありますか?
あれ、「子どもの頃の私」と会話するのって、結構難しくないですか?

私、下手なんですよね。。
できないなーってなんかショック受ける。

でもパーツの考え方だと、今の自分に「こういう気持ちがある。〇〇のパーツがいるんだな」と見ていく感じなので、自分そのものだし、かつ客観的に見られるので、意外とうまくできるし、新鮮な気持ちになります。

客観的に見ている自分は、「セルフ」「日常を送る自己」といって、大変な時でも日常生活を送るために頑張っている自分がいるんだなということも分かる。

理論はなんとなく分かるけれど、じゃあやっぱりセラピー受けないとだめなのか。普段の実践に取り入れる訳にはいかないのかなぁ?と思っていたところで、思わぬ解決策が見つかった・・・!

自分を知りたい人におすすめな「自分会議」と、パーツの考え方!

いきなり全然別件のことのような話をしますが、私の中では面白いところで繋がったのです。

私は手帳・文具好きで、手帳系Youtubeをよく見ているんですね。そうしたら、こちらの方が「自分会議」というものを紹介していたんです。

▼こちらの動画

これ、「パーツ」の考え方じゃないか!?と。

自分の中にいるいろんな自分を可視化して、どのパーツが強く出ていたか見てくの。面白い。。。

(この方はコーチングをされている方なので、何かの理論からこの手法を持ってきているのかもしれない?)

さておき。これを進めていったら、自分の中のパーツを理解できて、ひいてはきっと自分のことが分かっていくよね。

ジェニーナさんの本に興味持たれた方は、もちろんがっつりそちらを読むのもおすすめですし、まずはなんとなく「自分を知ってみたい」だったら、こちらのYoutubeのワークに取り組んでみるのもいいかも。

という訳で、おもしろそうなので、私はこのワークをしばらく毎月やってみようと思います。
また、ある程度やってみたら、報告しますね!

では、このへんで。
ここまでお読みいただいて、ありがとうございました。

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三森さんのマンガの感想文はこちら↓

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