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変わらない理由を思い出す

一年前の記事の振り返りをしよう。

思いついた時は我ながら素晴らしいアイディアだと思った。

天才かもしれない。

(これは言いすぎだ)

これで書くことに頭を悩ませる必要がない。

何を書こうかと、朝、色々な記事に目を通す必要がなくなる。

長い記事を読んだ後、

いや、これについて書く事はないな。

みたいな事が沢山あった。

お昼のピークタイム前には書き終わらなければいけない。

時間のプレッシャーもあった。

一文字も書けていない状態で12時を迎える恐怖。

あれから開放された。

そして振り返りというのは今までやった事がなかった。

一年前の自分は何を言っていたのか。

記憶を掘り返して思い出すなんて不可能だ。

きっと都合の良いように改ざんしてしまうだろう。

記してある。

という事は、容易に振り返る事が出来る。

一年前の自分は何を感じ、何を伝えようと思ったのか。

恥ずかしさもあるけど、楽しみでもあった。

今、順番に振り返っている。

一年前にこんな事を書いていたのかと、驚くことがある。

自分で書いているのに。

人は忘れる生き物だ。

でも、振り返って思った。

僕はあまり変わっていない。

一年前と変わらない気持ちでいる。

なので、振り返っても書く事がない時がある。

これは誤算だ。

「あの時はこう思ってたけど、今はこうだと思います。」

「一年前は若かったな」

みたいな振り返りが出来ると思っていた。

でも、そんな事は今の所ない。


今日、なんでこんな事を書いているのか。

いつも通り振り返ろうと思ったんです。

この記事について。

当店が使ってるエスプレッソマシンとグラインダーについて書いています。

でも、何も書き直す事がなく、加筆する所もなく、気持ちも変わっていない。

細かいスペックや、このマシンの素晴らしさを書いた記事ではありません。

何でこのマシンを選んで、どういう思い入れがあるのか。

そんな事を書いた記事です。

そりゃ変わらないか。

とも思いました。

きちんと思い入れがあって選んだマシンだし。

そこに嘘偽りがなかった。

そういった事が振り返って分かりました。


このマシンを使っていたお店は、過去を捨て時代に合わせて栄光を築いています。

僕が憧れ、カフェ・ラテの美味しさを教えてくれた面影は、今はもうありません。

しょうがない。

でも、寂しい。

だからこそ、僕は変わらずにやっていけるのかもしれません。

この寂しさを知っているからこそ、そういう思いをお客さんにしてほしくない。

店舗の拡大、スタッフの採用、デリバリーの進出…

これらをやる事によって悲しむ人がいる。

新しいお客さんを獲得出来るかもしれないけど、それよりも大切な事がある。

という事を、振り返って気づきました。

僕は変わらない。

その理由は、寂しい経験をした過去から来てるのかもしれません。

振り返って良かった。

今、これを書き終えて思いました。



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