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店主の考え

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2022年12月の記事一覧

年末年始の営業。やるの一択

「年末年始に営業するのはポリシーですか?」 この時期になると、年末年始の営業の話をする事が多く、同じような質問を受ける事が多い。 「お客さん来ます?」 「全然来ないですよ。売上で言うと1万ぐらい」 「なのにやるんですか?」 「やりますね」 「なんでですか?ポリシーですか?」 こんな流れ。 なぜ、年末年始に営業をするのか。 多分過去に書いてるけど、今思ってる事を書こうと思います。 確かに売上がほとんど見込めないのに営業するのは馬鹿らしい。 それは仕事じゃな

値上げについて

遂にうちにもきました。 逃れる事は出来ませんでした。 カップやリッドなどの資材は倍。 フレーバーシロップは約20%。 東京牛乳も約15% 電気代やその他もろもろは10%ほど。 お店が始まった時の消費税は8%で、今は10%。 7年間、値上げをしてこなかったんですが、もう削る身がありません。 という事で、2023年から50円の値上げをします。 僕は過去に何度も価格の事を書いてきました。 きっと他のどのお店さんよりもこだわりがあります。 カフェラテ450円に。

相反するもの

僕は相反するものに惹かれやすくて。 例えば、くだらない内容なのに豪華な俳優がでてる映画とか。 冷房をがんがんに効かせて毛布をかぶる時間とか。 ミスターチルドレンの『Over』も好きで。 ファンファーレの響きのような華やかなメロディーに、悲しい別れの歌詞を意図的に盛り込んで作った曲とか。 そうそう、呂布カルマさんは言ってました「冷えてる女がエロかったら面白い」と。 この例えは非常に良くないな。 僕だけではなく、人は相反するものに惹かれるのかもしれません。 意外性

やってるかやってないか

昨日はマシンメンテナンスの為、13時に閉店しました。 年に一度、エスプレッソマシンの浄水器を交換するんですが、交換しないお店も多いと業者さんが言ってました。 推奨は年に一回なんですが、エスプレッソマシンの使用頻度は店によって違うので、うちも年に一回はやらなくていいかもしれない。 5万ぐらいかかるし。 でも、毎年やる。 当たり前にやる。 目に見えない部分だからこそ、安心感がほしいのです。 前にも書きましたが、この仕事はお客さんに提供する商品を味見する事は出来ません

誰の為に、何の為に仕事をしてるのか

今日はこの記事から。 この記事の内容は理解できます。 価格競争に陥りがちな飲食業界でどう値上げをするか。 なぜ、帝国ホテルはコーヒー一杯2000円でも納得させられるのか。 そんな事が書かれていて、納得はしつつも納得できない部分もあって。 理屈の部分と心の部分です。 コーヒー一杯を2000円で提供したいかどうか。 経営だけをやってる人、現場に立たない人は、それで通るならそうしようと言うでしょう。 でも、現場に立ってる人からすると微妙で。 納得させる自信が無いと

想像して夢を描くだけではなく、検索して行動に移す

何か分からない事があるなら手始めにやってみるのが良いという話。 これは本当によく分かる。 「カフェをやりたいんです」 こんな事を言ってくる子は胸に刻んどいてください。 人に聞くよりも前にやる事がある。 ただ、この言葉を真に受けすぎていきなり物件を契約しましたってなると危ないから、きちんと説明しよう。 でも、それが一番の開業への近道かもしれないけど。 カフェをやりたい。 そんな夢があったとします。 まず何をやるか。 想像して検索ですね。 バリスタとしての経

クリスマスの思い出

クリスマスといえば、シフトの調整が大変だった思い出で。 無理をさせるわけにもいかず、かといって店を疎かにするわけにもいかず。 ただ、自分がアルバイトの時は毎年シフトに入ってた気がします。 イベントだから出歩こう。 みたいなのが昔から好きではなかったという事もありますが、そんな事よりも考えていた事があって。 簡単に恩が売れるなと。 貸しが作れるというか。 今これを書いてて思ったけど、正直すぎるのも良くないな。 嫌なやつだ。 お店が大変な時期は決まっていて。

休みたい時はないんですか?

質問:「休みたい時はないんですか?」 はい、ありがとうございます。 こんな質問でいいんです。 過去に書いてるわ! なんて言いません。 では、答えます。 逆に聞きますが、休みたくない人なんているのでしょうか。 つい先日、フリーになって忙しくしてるカメラマンの子と話したんですが、ちょうど休みの話になって。 僕「半休じゃなくて、全休がいいよな」 カメラマン「はい、半休なんて休んでる気がしません」 僕「でも、フリーになるとそうも言ってられないよな」 カメラマン「

適度な距離感と安心感

昨日は7周年という事で忙しくさせていただきました。 ありがとうございます。 一日中話してた気がします。 久しぶりに会う人も多く、もっと来いよとは思いつつも、この日に来てくれるのはやっぱり嬉しくて。 うちにとっては特別な日ですが、ただの平日ですしね。 仕事はあるし、前日はワールドカップの決勝もあるし、何より寒いし。 それでも時間を作って来てくれるのは何年やってても嬉しいもんです。 沢山話した一日でしたが、お店に来てくれる人の中にはコミュニケーションが苦手だという人

7周年

今日は7周年。 何を書こうか。 こういう節目の時、去年は何を書いたっけと振り返る事が多いんです。 なぜなら書きやすいから。 でも、今日はそれをやめます。 同じ事を書いてしまいそうなので。 どうせ、「いつもやっていて、いつもと同じ人がいて、いつでも飲める」とか書いてると思うし。 振り返らなくても分かる。 僕はこれにこだわるというか、縋ってる節がある。 未だにこれを超える価値を見つけられないせいでもある。 7年やっても変わらないという事は、この先も変わらないだ

抽象的に希望し、具体的に悲観しよう

森博嗣さんの、クリームシリーズ『月夜のサラサーテ』に書いてあった文章です。 独立したい人、独立したての人は、額に入れて飾るべき言葉かもしれません。 よく逆にしてしまうんです。 具体的に希望して、抽象的に悲観する。 過去を遡るとそういう人生を歩んでる人が多いからかもしれません。 あの学校に入らなければ、あの企業に入らなければ。 あれぐらいの年収がなければ駄目で、いくつの時に結婚して。 そこから逸れる事を恐れ、上手く行かなかった時に絶望する。 なぜなら失敗した時の

能力の使い方

今日はこの記事から。 というか、この記事のコメントから。 コメントの一部を引用しましたが、ふむふむとなりまして。 (全文読んでほしいので是非リンク先に) 僕のいる世界とは全く違う話だけど、この考え方はきっとどこかで活かせると思ったのです。 自分が何をやりたいか。 そう考えた時、誰かの為にという部分が年々大きくなっています。 元々、利己的か利他的かといえば、利他的なほうで。 だからサービス業を続けられてるんだけど。 でも、周りに余りにも利己的な人が多く、その人

最初の一行

なぜ、こんな文章が出来上がったのか。 それは明日書こうと思います。 という事で、続き。 以前、誰かに話したんですが、最初の一行さえ書ければ終わったようなものなんです。 昨日の文章で言うと、 これ。 この書き出しを思いつくまでに何時間もかかる時がある。 こんなどうって事ない一文に? そう思うでしょ? 僕もそう思う。 でも、そういうもんでして。 ニュースや気になる事、変なお客さんが来てくれた時が書きやすいのは、最初の一文が簡単に決まるからです。 でも、そん

時間をかける事の大切さ

自分のお店とかは関係なく、どうやって集客するかという話しになって。 あっ、お客さんとね。 GoogleMAPやその他SNSの運用は当たり前で、あとはポスティングぐらいか。 でも、ポスティングはゴミを増やすだけだからなー。みたいな話をし。 そもそも、頑張って集客するってのはどうなんだろうという話にもなり。 すぐに沸騰させる方法はあるけど、それだと長く続かないよね。 じゃあ、はじめにどれぐらいの期間お店を続けるかを考えなきゃだ。 漫然とでも、長く続けばいいか。 と