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店主の考え

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2022年4月の記事一覧

続・味だけで勝負するには厳しい

「味だけで勝負するには厳しい。」 「うん、分かってる。」 これぐらいの返事で良かったんだろうな。 きっと。 だって分かってるもん。 ターゲットから外れた人には刺さらない事なんて。 かなり前にだけどコーヒーギークとかマニアは来なくていいって書いた事もあった。 そういう人にうちのドリンクは刺さらないし、そもそも品定めするようなモノじゃないって思ってるので。 コーヒーって。 カフェを巡り、批評をし、イイねを貰う為にスタンプラリーをする人は来なくていい。 好みじゃ

味だけで勝負するには厳しいと言われたので

「味だけでこのエリアで勝負するには厳しい」 いやー、痛烈に書かれました。 こんな投稿をしてきた輩に言ってやろう。 味だけで勝負してる店なんて無い事を。 何の前情報も無く、目隠しして連れて来られた訳じゃないでしょ? という事は、何かしらの先入観を持ってるんですよ。 あなたは既に。 韓国風女子が謎に多いみたいに書いてますね。 それがネガティブ要因の一つなのかな。 韓国風女子が多い=インスタ映え=美味しくない こんな方程式があるのかな。 知らんけど。 (きっ

他のお店で飲むカフェラテ

昨日は恥ずかしげもなく露骨に褒めてくれと書いたら、沢山のイイねを貰ってしまいました。 言ってみるもんだ。 優しさに感動したけど、甘えないように。 でも、ありがとうございました。 (なんだこの報告は) さて、今日も書き始めるか。 「他のお店でもラテを飲むんですね」 先日いただいた質問。 そうなんです。他のお店でもラテを飲むんです。 ドリップコーヒーを飲みたい時もぐっと我慢して。 自分でお店をやってると分からなくなります。 はたしてこれは美味しいのか。 豆

頂き物から得るヒント

お店にいると色々なモノを頂きます。 昨日は煎餅とクリームパン、その前はチョコレート、芋けんぴにクロワッサンもいただいた。 その辺のお地蔵さんより貰ってるんじゃなかろうか。 これも毎日営業の副産物なのかもしれない。 「かわいそうだ。何か買っていってあげよう。」 こんな感じ。 もっと純粋な気持ちかもしれないけど。 どちらにせよ、お店にいない時にも頭に浮かんでるのは嬉しい事だと思うのです。 いつもありがとうございます。 心とお腹を満たしてくれるばかりか、ヒントをい

左利きが特別だという本を読まない

この前、本屋さんに久しぶりに行ったらこの本が平積みされてました。 売れてるみたいです。 伸ばしかけた手を引っ込め、帰りました。 (気にはなる) 僕は左利きです。 それで良かった事は無く、苦労した事のほうが多い。 だから若干の恨みがある。 なぜ左利きなんだと。 でも、この手の本は苦手なんです。 (手の話を書いてるのに、この手の話って) (ややこし) 言い訳を外に持ちたくない。 これが理由。 この本は脳内科医の人が書いてるんですが、それだとしても鵜呑みに

例えの話

「ミスチルとか聞くんですね」 この前書いた文章で、例としてミスチルを使いました。 お店で流す事はないんですが、母親がファンだったので、物心ついた頃から聞いてます。 「好きな曲は何ですか?」 とか、聞かないでください。選べないので。 その文章では他に、伊坂幸太郎さんとボブ・ディランも例にだしました。 何が言いたいのか。 有名な人しか出てきてない事です。 僕は例えるのが好きです。 これだってのが頭に浮かんだ時の快感は他では得難いものがあります。 でも、自分の中

1分過ぎたら帰ってます

お店の閉店時間と同時に僕は帰ります。 閉店時間の1時間前から片付けを始め、閉店時間と同時に看板を下げる。 1分過ぎたら営業していません。帰ってます。 ギリギリで来ようとしてるお客さんには申し訳無い気もするんですが、そこはごめんなさい。 営業時間中に来てくださいとしか言えません。 僕は時間に厳しいんです。 昔からです。 学校でもバイト先でもそうでした。 だらだらと残る事は無く、誰よりも早く帰る。 (友達がいなかった訳ではない) (なんなら多かったはず) (

傍観の域

昨日、初めて行ったラーメン屋での出来事。 食券を買って店の中で並ぶ。 食券には、普通・大盛りと記載があった。 知らなかったけど、どちらかを選ぶのだろう。 僕の前に一組。 僕の後ろには既に八組も並んでいる。 とんでもない人気店だ。 少し待った後、店員さんが食券を回収し始めた。 前の組の食券を回収し、 「ラーメンの量はどうしますか?」と聞いている。 やっぱり聞かれるのか。 僕の番。 食券を渡して「大盛りで」。 ガリガリだけど、僕の食べる量は普通じゃない。

からあげクン、お前もか。

昨日、値上げの事を書いた後にこのニュース。 からあげクン、お前もか。 耐えられないよな。 油も小麦粉も鶏肉も包材も輸送費も人件費も値上がりしてるもんな。 (全部じゃん) 逆に36年間値上げしてないって所に注目してみる。 お前、昔はボロ儲けしてただろ。 消費税が無い時代に販売開始して、今や10%まで上がった。 それなのに価格は据え置いたままだった。 企業努力はあっただろう。 でも、金の卵を産むニワトリだったはず。 からあげだけに。 コケコッコー。 やか

茹でガエルに気づいてるカエル

“創業者のジム・シネガル(Jim Sinegal)氏はかつて、ジェリネック氏に「あのホットドッグの値段を上げたら、お前を殺すぞ。どうにかしろ」と伝えたことがある。” とんでもないパワハラ発言から始まりましたが、コストコの記事です。 コストコは1985年以来、ドリンク付きのホットドッグを1.50ドル(約170円)で販売してるんですが、その理由が書かれてます。 原材料高、人件費高、輸送費高になっても値上げする気がない。 なぜなら創業者に殺されるから。 というのは冗談で、

知ってるか、知らないか

まだ大丈夫。 家を出る前に外を確認し、自転車で店に向かう。 マンションのエントランスを出て、漕ぎ出した瞬間、雨がポツリと。 「俺が仕事をするといつも雨が降るんだ」 ……… 千葉かよ。 この突っ込みをくれる人とは気が合いそうだ。 最初の3行は今朝の出来事。 「俺が仕事をするといつも雨が降るんだ」 これは伊坂幸太郎さんの『死神の精度』からの引用。 その主人公の名前が千葉。 分かる人はニヤッとするか、イラッとする。 分からない人も特別に気にならない文章。

生きるをトータルで考える

最近、お金の事を書いていて思ったのが、僕は先の事を考えながら生きているという事。 (冒頭から偉そうだ) 誰もがやってる事だとは思いますが、その解像度が僕は少し高い。 (自慢ではない) (それが良いって訳じゃないので) なぜ、こうなったか。 昔、島田紳助さんが松本人志さんに言ってたんです。 「お前は笑いにストイック、笑いに対する志が高い。俺は生きること全部で考える。仕事はその中の半分。残りの半分をどう完成させるかを考えてる」 この言葉がずっと心に残っていまして。

本気の人だけ

適当な営業はやめてくれ。 昔も書いたかもしれないんですが、あらためて。 飲食店をやってると飛び込みの営業だったり、突然のDM、電話が鳴ったりします。 これはもうしょうがないんですが、やる気がないならやめてくれと思うのです。 嫌いになるので。 会社も商品も。 商品だけ置いていって、「よかったらお願いしまーす」じゃないよ。 仕入れ値も発注先も分からないのにどう取引すんのよ。 「是非うちの商品をお試しください」。 サンプルをお願いしたら、「着払いですけどいいですか

不安要素を無くす為に

昨日の続き。 長かったお金の話も今日で一旦終わり。 なぜ、飲食・サービス業の年収は低いのか。 誰でも出来る仕事だから。希少性がないから。 認めたくないけど、そうなんだろう。 チェーン店だとアルバイトと社員が同じ仕事してたりするし。 それで給料が高いほうがおかしい。 ポスト不足も起きる。 現場社員→店長→エリアマネージャー→統括マネージャー……… 上にいけばいくほどポジションは限られ、詰まりやすくなる。 誰もが本社勤務出来る訳でもない。 すると年収は低い位