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店主の考え

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2022年3月の記事一覧

『気合い』と『根気』を具体的に

『気合い』と『根気』が必要。 でも、がむしゃらに頑張れって話ではないんです。 もっとロジカルな話。 昨日の続き。 がむしゃらに頑張るのは全てを決めた後。 どれぐらい頑張れるか、頑張らなきゃいけないかをまず考える。 僕がオススメするのは、まず自分の給料を決める事。 現実的ですね。 こんな事を書く人を他に見た事が無いけど、僕はこれが一番大切な事だと思ってます。 夢を追うにも、新しい事を始めるにも、好きな事を続けるにも、生活の安定が不可欠。 金なんかいらない、や

『気合い』と『根気』

通ってたお店の人が独立する。 そんな話を聞きました。 先日、どんな職場だったら辞めないかみたいな事も書きました。 なぜ、カフェで働いてる人は独立するのか。 すぐに思い浮かぶのは、簡単に出来るから。 ドリンクを作れて、接客が出来る。 これだけで出来ると思ってしまう。 この簡単さが独立しようとなる。 あとは給料の部分か。 こんなに売上があるのに、なぜこの給料なんだと疑問が湧きやすい。 客数×単価で売上は分かるし、原価もだいたいは分かる。 家賃もオーナーによっ

必要としてくれる人と、その周りまで

必要としてくれる人に応える。 先日そんな事を書きました。 仕事の楽しみは徐々に無くなり、店に立つ理由が必要になる。 飲食店が長く続かない理由。廃業率がなぜ高いのか。 売上が足りないだったり、背伸びをしすぎだったり、人が足りないだったり。 分かりやすく計りやすい経営の部分が語られがちだけど、全部がそうじゃないと思う。 これは自分でやって気づきました。 心が持たないという事に。 飽きと慣れ。 (これも最近書いた気がするな) 自分との戦いに勝ち続ける事の大変さに

金・人・中身・未来

金・人・中身・未来。 これらを常に提示出来る職場。 僕が飲食店で働くならこのどれかが欠けてたら辞めようと思う。 『金』は言わずもがな。 高い報酬をくれって訳ではないです。 仕事量と見合う報酬であれば。 ただ、サービス残業だったり長時間の拘束だったり。 人を雇う立場としてそれはどうなの?って考えの所だと辞めたくなるか。 ただ、それでもいいかと思える場所。 それが『人』の部分。 この人の為なら頑張ろう。 この人から吸収したい。 この人に認められたい。 こ

人の入れ替わり

3月は人が入れ替わる時期。 学生なら卒業、会社なら転勤、フリーターもなぜか独立を決める人が多い。 カフェの差別化は人でしか出来ない。 僕は何年も書き続けていますが、この時期に目の当たりにする事が多いです。 僕がというよりかは、お客さんからよく聞く。 「よく行くお店の仲の良かったスタッフが卒業する。もう行かなくなるかな。」 そんな事を仰ってました。 そうだよな。 そう思うよな。 コーヒー屋が溢れ、まずいコーヒー屋を探すほうが難しくなった。 そんな中、どうやっ

返してくれ、僕のプルーストを

声で覚えてる事が多い。 昨日、そんな事を書いてる時にある事を思い出しました。 人間は香りで思い出す事が多い。 脳の仕組み上、香りと記憶は繋がっているからです。 でも、僕はあまりその経験がなくて。 というのも、18歳からコーヒー屋で働いてるからか記憶に残る香りってのが特にないんです。 (コーヒーの香りを除く) 香水をつける人は職場にいなかったし、友人や恋人にもいた記憶がないからか。 ただ、最近はある香りに苛立ちを感じるようになりまして。 どこの何かは分からない

覚えられない

「よく覚えてますね」 今朝、久しぶりにいらしてくれたお客さんに言われました。 半年ぶりの来店だそうです。 それを聞いて、自分でもよく覚えていたなと思います。 僕は人の顔を覚えるのが苦手なので。 33年生きてきて、サービス業は16歳から今までずっと続けてきて、人の顔を覚える事の大切さを知っています。 でも、覚えられないもんは覚えられん。 と、諦めの境地です。 それでもなかには覚えてる人もいて。 今日のお客さんはどこで覚えてたのかというと、声でした。 「こんち

敬意を払う

インスタを見てたらたまたま目に入った投稿がありまして。 スタバのカスタマイズが紹介されてたんだけど、こんな事になってるのか。 読んで頭がクラクラしてしまいました。 カップの底にまずミルクとドリップ、その上にシロップ、あれは多めでこれは少なめ、、、 複雑怪奇。 現場の人、お疲れ様です。 お客さんに寄り添いすぎた結果なのかと。 昔は、というか、僕が通ってた15年前はこんなカスタムをしてる人はいなかった気がします。 そんな店ではなかったので。 もう少しお客さんがス

飲食の賃金は低い

今日はこの記事から。 「年収141万円」の飲食サービスは“極貧産業”なのか? この言葉に引っ張られて読んでみたら、賃金統計のとり方がおかしいですよねって内容でした。 なんでこんなに低い数字がでるのかというと、飲食サービスはパートさんに依存してるから。 パートさんは労働時間が短く、給料が低い。 それをフルタイムに直すと、こんなに低い数字にはなりません。 国は適切な統計をとれ。 じゃないと政策にいかせないだろ。 そんな内容です。 ぐうの音もでない正論。 政治家

努力の方向を間違えたくない

この原価でこの価格は身を削るしかない。 でも、もう削れる身もない。 なんてったって毎日休まず働いてるぐらいだから。 という事で、値上げはいつかするでしょう。 昨日書いたこれ。 値上げを避ける方法が一つありました。 原価を下げる。 東京牛乳を変える。 コーヒー豆を変える。 もしくは仕入れ値を下げてもらう。 これらで値上げを回避出来るかもしれません。 でも、やりません。 そこまでして今の値段を維持しとうとは思わないので。 コーヒーは日常の飲み物である。

日常の飲み物

何に悩むのかというと。 いきなりですが、昨日の続きです。 「スプライト氷抜きストロー2本」 この人に450円のカフェラテを買ってもらうにはってやつ。 どう売ればいいかって悩みではないんです。 付加価値をつけようって話ではなく、プロセスエコノミーの話でもない。 何に悩むかっていうと、切り捨てるかどうかって事。 前から何回も書いていますが、値上げは避けられない。 今朝、マクドナルドの値上げがニュースになっていましたが、2022年は飲食店の記録的な値上げが予想されま

お題:チョコミントを克服出来そう

「まだ一文字も書けてないんだよ、どうしようか」 常連さんにぼやく。 「チョコミントを克服出来そうってやつで何か」 なるほど。 書いてみよう。 苦手だったチョコミントを克服出来るかもしれない。 先日、そんな事を書きました。 なぜかと言うと、試作で飲む機会が増えたから。 まだ美味しいとは思えないけど、飲めなくはない。 僕が食でこんな経験をする事は珍しい。 苦手なものにチャレンジするという事がほとんど無いので。 嫌いだ。 そう思ったら近づかず、関わろうとしな

2年前と同じ投稿です

今日は2年前に書いた記事を一部修正したものを投稿します。 今日みたいな日に新しく書く気が起きなくて。 11年前に起きた事に触れずに書くのは難しく、じゃあ書くとしたら何かって考えると、2年前に書いた事が全てだったので。 . . 日常が当たり前じゃなくなる時は急に来るもんで、まあ今も当たり前じゃない日が続いていますね。 毎日ニュースで流れる情報は必要かもしれないけど、聞いた所でどうする事もできず気が重くなるばかりでして。 何か大きな出来事が起こると個人的な小さな心配事や不

安心感

「安心感」 なぜ、ここに来るかを歩きながら考えていた。 ラテが美味しい。 でも、それは違う。 「安心感だ」 どや。って感じで、さきほど常連さんに言われました。 その場は茶化して逃げましたが、嬉しかったです。 そう言ってくれる人を増やさなきゃな。 心から思います。 でも、全ての人を受け入れられるほどの度量は持ち合わせてない。 そんな事も思います。 人によって対応が違うのは、また来てほしいかどうかです。 売上を考えればこの対応は間違っています。 全ての人