多重人格者の人格移行についての考察

我々の主体(意識)は〈主体〉と〈客観性〉により成立していると仮定する。
〈主体〉と〈客観性〉は主客のグラデーションを形成する。
もし主体が複数存在するならば多重人格者の人格移行について説明が出来る。
(複数の自意識を持てば主客のグラデーションによって、自意識を表出させたり戻したり出来る。)

恐らく主客のグラデーションは、
主体の数値と客観性の数値にそれぞれ分かれていて合わせて100%になる様なものではない。
通常の人は基本的に主体を一つしか持っておらず主体の数値(意識状態)が前後する事は感知出来るが、人格自体は入れ替わったりしない。
しかし主体を複数持つ人間(多重人格者)は主要な人格の意識(主体値とする)が低下すると客体値(他の人格が持つ主体値)との逆転が発生して、〈主体→客体 客体→主体〉の様な変化が起こる。

※客観性は一つの主体が持つ数値であり、客体値とは別の主体が持つ主体値を指す。

※主体と主体の持つ主体が同じ言葉なのは自己を認識している為である。(入れ子状の構造になっている。)

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