読書感想文 『ハウ・トゥ・アート・シンキング』

『13歳からのアート思考』を読んでアーティストがどんな風に社会と向き合ってきたのか、を学んだ。

https://www.amazon.co.jp/dp/4478109184/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_fN4-FbPSN00FM

数ヶ月を経て、やっぱりアートの持つ批判的態度がイマの自分の周りの環境には必要だと実感し、そこで今回改めて学びたいと思い、この本を手に取った。


読み終わった今、2つの本に共通するテーマを挙げるとすれば、それは、
”自分なりのものの見方を持つことの重要性” であると僕は思う。


両本とも、現代に名を残しているピカソやウォーホルを例に出し、その時代毎に
アーティストは当たり前を疑い、社会に対して疑問を投げかけてきたことを語っている。


一方、この『ハウ・トゥ・アート・シンキング』の大きな特徴だと言えるのが、
ビジネスパーソンの観点からアート・シンキングを捉えていることだ。


著者の若宮和男さんは、建築士、アート研究者を経て、ドコモやDeNAにて新規事業を立ち上げ、uni'que を起業している。


こういったニュアンスのことを述べている。


アートにおいて重要なのは現状を超え出てゆこうとする冒険性です。
アートはそれぞれの時代における現状すなわち社会の常識と批判的にリンクしています。


この批判的姿勢、というのがまさにビジネスにも応用できるポイントだと思う。
アート・シンキングのメリットを一言で表すならば、批判的思考を養えることにあると僕は思う。


ここでの批判はやみくもに否定することではなく、建設的に現状に問いを投げかけること、と捉えると良いと思う。

そして、アートもビジネスも何かをアウトプットしなければ、その問いは中に浮いて溶けていくだけだ。

そのアウトプットの仕方が、アーティストであれば、絵画や音楽・映像だし、ビジネスパーソンであれば企画書やプロダクト・サービスそのものだと思う。



と、ここまで書いたもののそこまで具体的なことはこの本では語っていない。

あくまでも現状の日本社会に対する問いとして、この本をアートとして提示している。



蛇足

私と同郷の方が活躍していて本当に嬉しくなります。



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