スモールサイドゲーム(SSGs)とは?
スモールサイドゲーム(SSGs)とは?
SSGsは、ピッチサイズや参加人数の制限、特別なルールを設けたゲーム形式のトレーニングです。サッカー経験者には「ミニゲーム」という言葉で馴染みがあるかもしれません。
選手の能力を引き出すトレーニングは、“制約”を操作して行います。
コートのサイズを調整したり、人数を制限したりすることは、子どもたち(選手)の能力を引き出すための条件であり、これらは“制約”と呼ばれる要素です。
このトレーニングの主な目的は、選手個々の能力とチームの機能を向上させることです。
トレーニングの重要性
効果的なトレーニングとは、実際のゲームに近い状況で行うことが重要です。サッカーの試合には、「ボール、ゴール(攻撃方向)、味方、相手、ルール、時間」が存在します。これらの要素を可能な限り残しながらトレーニングを組み立てることが求められます。
ゲームに近い状況のトレーニング
ゲームに近い状況でのトレーニングは、身体的、技術的、戦術的、心理的な要素を同時に向上させることができます。
例えば、コーンドリブルや相手のいないシュート練習のようなドリル形式のトレーニングは、ゲームに必要な情報が欠けているため、効果的ではありません。
トレーニング・オーガナイズの種類
トレーニング・オーガナイズとは、トレーニングの場を設定することを指し、以下の6つに分類されます。
ゲーム:11対11(または8対8)の試合
SSGs(スモールサイドゲーム):人数を減らし、ピッチサイズを小さくして行うゲーム。ゴールを設け、プレーの4局面(攻撃、守備、攻守の切り替え)も試合同様に含まれます。
グリッド:マーカーやコーンで作られたグリッド内で行うトレーニング。ゴールは設けず、攻撃側はボールを保持し、守備側はボールを奪うことを目的とします。
ドリル:相手のいない状況で、パス、ボールコントロール、ドリブルなどのテクニックを繰り返します。
シャドー:相手のいない状況や軽いプレッシャーの中で、決められたパターンのプレーを確認します。
ワンウェイ:ゴールを1台設置し、攻撃側と守備側に分かれてプレー。攻守の切り替えは発生しません。
スモールサイドゲーム(SSGs)のメリット
SSGsはサッカーのトレーニングにおいて多くのメリットをもたらします。特に育成年代の選手にとっては、その効果は顕著です。以下にSSGsの具体的なメリットをまとめます。
プレー機会の増加: SSGsではピッチサイズを小さくし、参加人数を減らすことで、個々の選手がボールに触れる機会が増えます。ボールを奪い合う機会が得点に関わる場面が増えることは明らかです。
サッカーの楽しさの向上: ゲーム形式のトレーニングを通じて、子どもたちはサッカーの楽しさを実感できます。これはトレーニングへの参加意欲を高め、持続的な成長を促進します。
選手の意見と工夫: SSGsを通じて、選手から「もっとこうした方がいい」「こういう工夫ができる」という意見が出てきます。これにより、トレーニング内容の改善が進み、より効果的な練習が実現します。
総合的なスキルの向上: SSGsは、技術的、身体的、戦術的、心理的側面を同時にトレーニングできるため、選手の総合的なスキルの向上に寄与します。これにより、実際の試合でのパフォーマンスが向上します。
ゲームに近い状況の再現: SSGsでは、実際の試合に近い状況を再現することで、選手が試合で必要な情報や動作を実践的に学ぶことができます。これにより、試合での適応力が高まります。
トレーニングの楽しさと効果: SSGsは、単純な反復練習とは異なり、試合形式を保ちながら難易度や強度を調整するため、選手にとって楽しさと効果を両立させたトレーニングとなります。
まとめ
SSGsは、サッカーのトレーニングにおいて非常に効果的な方法であり、選手の多面的なスキルを向上させるのに適しています。試合に近い状況を再現しながら、楽しくトレーニングを行うことで、選手の成長を促進することができます。
子どもたちのプレー機会を増やし、サッカーの楽しさを感じてもらうために最適なトレーニング方法です。選手の意見を取り入れながら工夫を加え、総合的なスキルを向上させることで、より効果的で楽しいトレーニング環境を提供することができます。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
あなたの活躍を応援しています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?