4つのコーチングアプローチ
コーチングにおいては、状況や目標に応じて適切なアプローチを選択することが重要です。
その中でも、特に効果的 なのが「TELL(指示)」「SELL(提案)」「ASK(質問)」「DELEGATE(委譲)」という4つのアプローチです。
これらを適切に使い分けることで、選手の成長と自律を促進し、指導者と選手の間に信頼関係を築くことができます。
TELL(指示)
TELLは、具体的な指示を与えるアプローチです。この方法は、選手がまだ経験が浅く、何をどうすればよいのかが分からない場合、明確な指示を与えることで安心感を与え、スムーズに活動に移行できます。ただし、指示が一方的になると選手の主体性が損なわれる可能性があるため、状況に応じたバランスが重要です。
SELL(提案)
SELLは、選手に対して提案を行うアプローチです。選手がある程度の経験を積んでおり、自分で考える力を養いたいときに有効です。
提案を通じて選手に選択肢を与えることで、選手自身の考えや意見を尊重し、自律的な判断を促します。例えば、「この場面では、こういうプレーも考えられるけれど、どう思う?」といった形で選手に選択肢を提示することができます。
ASK(質問)
ASKは、選手に質問を投げかけるアプローチです。この方法は、選手の自発的な考えや気づきを引き出すために非常に効果的です。
コーチが質問を通じて選手と双方向のコミュニケーションを図ることで、選手の自律を促進し、コーチ自身も選手から学ぶことができます。例えば、「今のプレーについてどう感じた?」や「次にどんな改善点があると思う?」といった質問をすることで、選手に自己反省の機会を与えます。
DELEGATE(委譲)
DELEGATEは、選手に責任や役割を委譲するアプローチです。選手が高い自主性を持ち、自分の行動を管理できる段階に達したときに有効です。この方法を通じて、選手に信頼感を示し、自己管理能力を高めることができます。例えば、練習メニューの一部を選手に任せることで、選手自身が計画を立て、実行する力を養います。
まとめ
コーチングにおいては、どうしてもTELLのアプローチが多くなってしまいがちですが、これらのアプローチを状況や選手の成長段階に応じて使い分けることが重要です。
特にASKのアプローチは、選手の自律を促進し、学びのパートナーシップを築くために非常に効果的です。
コーチが日頃から質問力を鍛え、双方向のコミュニケーションを活発に行うことで、選手の成長を支援し、コーチ自身も新たな発見や学びを得ることができるでしょう。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
あなたの活躍を応援しています。