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翠ジンソーダ七変化! 梅雨を乗り切る宅飲みのすゝめ【KUKUMU】

春は日本酒、桜のラベルが素敵だね。
夏はおビール、冷えたグラスで飲み干して。
秋はワイン、早くこいこいボジョレーヌーボー。
冬は焼酎、お湯割りで心もじんわり温まる。

「季節関係なく、いつも好きなように飲んでるじゃないか!」

言われてしまえばそれまでですが、せっかく日本で暮らしているんです。季節に合わせて、美味しくお酒をいただきたいものですね。

さて、湿気あふれる6月、「翠ジンソーダ」はいかがでしょう。見たことはあっても、飲んだことはないという人、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。

奇しくも、毎年6月の第2土曜日はジンの日

この梅雨を美味しく爽やかに乗り切るために、「翠ジンソーダ」のちょい足しアレンジを探してみました。ジン初体験の方も、お好みの一杯でよしザわと乾杯しましょう!

令和の大発明「翠」がすごい。

2020年3月10日、サントリーさんからジャパニーズジン「翠」が発売されました。

ジンというのはお酒の一種。

ウイスキーや焼酎と同じような製法で作られている蒸溜酒の仲間で、穀類やイモ類を原料にしています。原料からアルコールを作り、そこにボタニカル(植物の果実や種、葉など)で香りづけをするのが特徴です。

翠では、他のジンでも使われているボタニカルに合わせて、柚子、緑茶、生姜の3つが使われています。だからジャパニーズジンなんだね。

和の素材を使った日本のジンは他にもたくさんあります。でもね、ちょっとお高いんですよ……。3,000円〜5,000円が相場でしょうか。もちろん物にもよりますけど、家に常備するにはハードルが高いお値段です。

翠がすごいのは、味のクオリティに対するお値段。700mlのボトルが1,380円で買えてしまいます。ありがとうございます。いつもお世話になっております。

2022年の3月22日から、ジンソーダ缶も売られるようになりました。いずれも度数は7%で、350ml缶は175円、500ml缶は237円。

肝心の味ですが、これがもう本当にすごい、令和の大発明ですよ!
私は好き嫌いなく、お酒ならなんでも飲んじゃうのですが、翠はかなりお気に入り。

炭酸水で割るだけで最高の飲み物が完成! 発売直後にたまたま飲む機会があったのですが、それ以来ずっとノドを掴んで離してくれません。(サントリーさんの回し者ではないです。)

他のジンにはない圧倒的な飲みやすさと、クセになる清涼感。
つまみナシでも、水のようにさらさら飲めます。家でだら~っとテレビや動画を見ている時、あと一杯だけ飲みたい時、つい手元に置いておきたくなるわけです。

それに、日本の食卓で飲むのを想定して開発されているとのこと。本当になんにでも合いますよ。肉、魚、和食だけじゃなく洋食や中華でもGOOD。最近は居酒屋でも見かけることが増えてきましたから、ぜひ探してみてください。個人的にはハイボールよりも翠ジンソーダの方が好き。

翠の可能性を信じて、あの調味料をちょい足し!

瓶に付いてくる翠グラスにはメモリもついている。良心的!

お酒を割る時、翠と炭酸水の黄金比は1:4。グラスに氷をたっぷり入れて、できれば炭酸水も冷やしておきましょう。強炭酸の方が飲んだ時のすっきり感が強くなりますが、翠の風味を楽しみたい時は、あえて普通の炭酸水を選んでもいいかも。そこらへん、私はあまりこだわっていません。

ただ割るだけでも十分ですが、サントリーさんの公式ページでは、アレンジレシピまで紹介してくださっています。

・翠ジンソーダ+すりおろし生姜
・翠ジンソーダ+柚子
・翠ジン+煎茶割り
・翠ジンソーダ+ちぎり大葉
・翠ジンソーダ+つぶれ梅干し
・翠ジンソーダ+すりおろし生山葵

サントリージン 翠 SUIより

和の掛け合わせですな。こんなの美味しいに決まってます。わかるもん、どう見ても美味しいもん。

そこで、今回は宅飲みを充実させるべく、さらなるアレンジを探してみることにしました。懐の広い翠なら、なんでも受け止めてくれるはず。翠ジンソーダのその先へレッツゴー!

+胡椒

ハイボールやロンドン風のジンに合わせると、スパイシーでひと味違った美味しさがあるみたいです。ぜひ、翠ジンソーダでも試してみましょう。

胡椒だって風味が強いはずなのに、想像していたよりも翠が勝っています。胡椒多めが推奨です。小さじ2くらい。粗挽き胡椒を用意できると、なお良し。

2つの味が混ざっているというよりは、平行線で追いかけっこをしているような感覚。翠の味が先陣を切って突撃してくるんだけど、後味は胡椒の方が強い気がします。おつまみとお酒、一緒に飲んでいるみたい。

そういえば、胡椒って和食であまり使われないですものね。慣れていない組み合わせだから、味がバラバラに感じられたのかもしれません。

+七味

七味といえば、熱燗の出汁割りです。
おでん屋さんのメニューにあることが多いですが、パラっと振りかける七味がアクセントになるんですよね。

七味は日本の調味料ですし、柚子の皮も入っていますから、間違いなく合うはずです。

じんわり辛さが広がって、口の中にしばらく残るのが良い。辛い物好きにはたまりません。翠の風味も、心なしか鋭くなったように感じます。

七味は卓上に置いてあるお店もありますから、居酒屋でも試せるのが高ポイントですね。サバの水煮やイカ焼きなど、マヨネーズを付けて食べると美味しい物に合いそうです。

+山椒

日本の香辛料で山椒は外せません。山椒を使ったジャパニーズジンも数多くあるので、飲む前から相性の良さが伺えます。

あんまり色は綺麗じゃないですけど、宅飲みなのでご愛敬。
翠の和テイストがさらに引き締まって、爽やかさが増しています! 山椒は少し多めに、小さじ2くらい。なぜか武士の姿が思い浮かびました。香りも良いし、これはだいぶ楽しめるぞ……。

ウナギは絶対合うとして、焼鳥のタレや魚の照り焼きなど、味の濃い物が欲しくなります。さっそく焼鳥の缶詰を買ってこよう。

+塩

塩を使ったカクテル「ソルティ・ドッグ」は、グレープフルーツとウォッカを使った飲み物です。グレープフルーツに塩が合うなら、柚子風味の翠にも塩が良いのでは?

グラスの縁に塩を付けるのを"スノースタイル"というらしい

普通の翠ジンソーダより飲みやすい! 塩によって、翠のお酒っぽさがまろやかになりますね。お酒があまり強くない人は、翠を薄めに割ってひとつまみの塩をinです。

和のテイストも少し控え目。料理だけでなく、ナッツやスナックなんかにも合わせられるオールラウンダーの誕生だ!

+にんにく

生姜と山葵は公式からもオススメされていますが、同じ薬味仲間のにんにくはどうでしょうか?

匂い強ッ! 爽やかなのは一瞬で、後はずっとにんにく。
胡椒の時と同様、これそのものがおつまみになりそうなのですが、翠の風味がすぐ行方不明になってしまいます。わざわざ翠でやらなくてもいいかもしれません。生姜や山葵とは使い勝手が違うようですね。

何はともあれパンチがあって、私はそんなに嫌いじゃないです。ハムカツやコロッケなど、ソースをかけた食べ物には合いそう。デートの前日はお控えください。

+ユズスコ

皆さんは、「ユズスコ」をご存じでしょうか。福岡の会社が販売している液体柚子胡椒なんですが、何にかけても美味しい優れモノなんです。KALDI やスーパーでも売られています。

どこのご家庭にもある調味料ではないことは重々承知。すみません、私はこいつが好きなもので、どうしても試したかったんです。

ユズスコの使用感

ほんのりピリっと、もう言うこと無しで美味しい! 5滴くらいをお好みで。
公式で柚子が推奨されているんですもの、そりゃ柚子胡椒だって合いますよね。

刺身、漬物、冷やっこなど、「今日は和食で飲むぞ!」という日にはぜひこちらを。ちなみに、ユズスコがなければ、普通の柚子胡椒をつまみに翠ジンソーダを飲めば良いのですよ。

+ゆかり

こちらは、公式で紹介されていたちぎり大葉の応用です。大葉を買うよりお手軽だし、保存もできます。

薄いピンクに色づいて、見た目もすてき!

塩よりもさらに飲みやすく、かといって翠の風味も失われていない。誰かこれ、居酒屋の定番にしませんか? 潰した梅干しと一緒に飲むのも良いです。止まらなくなります。

刺身も良いけど、焼き魚も合うだろうなぁ。脂の乗ったブリカマ、卵たっぷりのししゃも、鮭の西京漬けなんかと一緒にいただきたいですね。

翠があれば、宅飲みはもっと楽しい!

いろんな味が試せて大変満足です。お付き合いいただき、ありがとうございました。自分で好きなようにお酒を作って、自由におつまみを準備できるのが宅飲みの醍醐味。大人に許された最高の娯楽ですよね。

1番気に入ったのは、ゆかり翠ジンソーダ。
飲みやすさ、程よい塩味、ほのかに香る赤シソ。かなり美味しい飲み方を見つけてしまいました。酒飲みの私が、自信を持ってオススメします!

雨が降ってしまうと外に出るのはおっくうになるもの。梅雨明けまでは家で翠ライフをエンジョイしようかな。

今夜、私がいただくのは、スーパーで買ってきたブリの刺身とイカ焼きです。翠をウィルキンソンで割ったら、祭りの準備は完了!

今日も1日お疲れさまでした。かんぱーい!

【おしらせ】
今年の「ジンの日」は6/11(土)、あともうちょっとなのです。よしザわ主催の下、「翠ジンソーダ飲み飲み委員会」を結成します! 詳しくは以下のnoteで。


参考文献
日本ジン協会(編)『ジン大全』(株式会社G.B.)2019

文・写真:よしザわるな
編集:栗田真希

食べるマガジン『KUKUMU』の今月のテーマは、「炭酸」です。4人のライターによるそれぞれの記事をお楽しみください。毎週水曜日の夜に更新予定です。『KUKUMU』について、詳しくは上記のnoteをどうぞ。また、わたしたちのマガジンを将来 zine としてまとめたいと思っています。そのため、上記のnoteよりサポートしていただけるとうれしいです。