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渇いた音の流れが
影の隣を滑り降りていく

凍えた光の群が
耳の奥に眠った時間の夢を歌う

底へ底へと降りていく
あたたかな皿は
彼が全部食べてしまったから
毛皮だけを撫でて
濡れた傷口の数だけ
白い石を並べよう

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