【しんけい #1】重度障害児の意思表示を救うテクノロジー
伊藤 史人さん(前編)
伊藤さんは、島根大学で助教授として教鞭をとりながら、福祉情報工学系の情報を発信する『ポランの広場』を主宰するとともに、意思表示が難しい重度障害児の視線入力によるコミュニケーションを支援するシステム『EyeMoT(アイモット)』の開発と普及に取り組んでいる。
原点をくれたのは、「コンピュータと通信」。30年近く前に遡る。当時は、まだ一部のオタクがネット上でやり取りする時代。メールを交換するうちに相手とリアルで会おうとなり、「実際に会ったら、(相手